東京理科大学 経営学部(B方式)の数学対策

本記事では東京理科大学 経営学部(B方式)の数学対策について記載しています。
学科共通の数学の試験時間は60分、ビジネスエコノミクス学科の数学は80分で、配点は100点~200点です。
*経営学科、国際デザイン経営学科、ビジネスエコノミクス学科のうち、経営学科、国際デザイン経営学科は数学の試験が1つ、ビジネスエコノミクス学科は他学科と同じ数学の問題と国語との選択で数学Ⅲを含む数学を選ぶことができます。(経営・国際デザイン経営は英語+国語+文系数学、ビジネスエコノミクスは英語+文系数学+国語or理系数学)
目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。
経営学部の入試情報
| 年度 | 学科 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点 |
| 2026 | 経営 | 70 | 1,514 | 1,470 | 389 | 3.7 | 234/400(59%) |
| ビジネスエコノミクス | 70 | 1,310 | 1,270 | 328 | 3.8 | 179/300(60%) | |
| 国際デザイン経営 | 35 | 388 | 380 | 86 | 4.4 | 241/400(60%) | |
| 2025 | 経営 | 70 | 1,431 | 1,392 | 374 | 3.7 | 229/400(57%) |
| ビジネスエコノミクス | 70 | 1,268 | 1,222 | 289 | 4.2 | 175/300(58%) | |
| 国際デザイン経営 | 30 | 399 | 394 | 114 | 3.4 | 221/400(55%) | |
| 2024 | 経営 | 72 | 1,176 | 1,147 | 384 | 2.9 | 265/400(66%) |
| ビジネスエコノミクス | 73 | 1,020 | 987 | 323 | 3.0 | 200/300(67%) | |
| 国際デザイン経営 | 32 | 371 | 357 | 113 | 3.1 | 253/400(63%) |
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
・全学科共通の数学
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・整数、余りの周期性(30点) 設問×2 | ・小問集合(40点) 1. 図形と計量、平面ベクトル 2. 定積分と関数 | ・整数、場合の数(30点) 設問×5 |
| 2 | ・対数不等式(30点) 設問×1 | ・確率、平面図形(30点) 設問×2 | ・微分法、積分法(30点) 設問×3 |
| 3 | ・小問集合(40点) 1. 確率と漸化式 2. 2次関数、絶対値、積分 | ・図形と方程式(30点) 設問×3 | ・小問集合(40点) 1. 漸化式、数列 2. 対数方程式 3. 確率、条件付き確率 4. データの分析 |
・ビジネスエコノミクス学科の数学
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・確率、場合の数(40点) 設問×4 | ・確率、条件付き確率(40点) 設問×2 | ・確率、条件付き確率(30点) 設問×3 |
| 2 | ・漸化式、数列の極限(30点) 設問×3 | ・数列、無限等比級数の極限(30点) 設問×3 | ・高次方程式、関数の最小値(30点) 設問×3 |
| 3 | ・無理関数のグラフ、回転体の体積(30点) 設問×3 | ・空間ベクトル(30点) 設問×2 | ・三角関数の微分、極限、定積分(40点) 設問×4 |
全学科共通の数学:全学科共通の数学は、試験時間60分・大問3題で構成され、マークシート方式と記述式を組み合わせた試験です。限られた時間の中で標準~やや難レベルの問題を正確に解く力が求められ、計算力と処理速度が合否を大きく左右します。2023~2025年度もこの形式で実施されています。
ビジネスエコノミクス学科の数学:東京理科大学経営学部ビジネスエコノミクス学科の数学は、一般の経営学科とは異なる学科独自試験です。試験時間80分・大問3題・全問記述式で実施され、数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bに加えて数学Ⅲも出題範囲に含まれます。文系学部の入試でありながら、理系学部に近い数学力が求められることが最大の特徴です。2023~2025年度もこの形式で実施されています。
●対策(全学科共通の数学)
出題傾向
微分・積分
3年間を通して毎年出題されている最重要分野です。
三次関数の極値や接線、面積計算、関数の最大・最小などが中心で、基本的な公式を正確に使いこなせるかが問われます。計算量はやや多いものの、難解な発想を必要とする問題は少なく、標準問題を確実に解けることが重要です。
確率
確率も毎年出題されています。
2023年度は条件付き確率、2024年度は図形と確率、2025年度は確率漸化式が出題されました。単純な確率計算ではなく、状況を整理しながら立式する問題が多く、思考力と計算力の両方が求められます。
図形・ベクトル
見落とされがちですが、図形分野も重要です。
2024年度にはベクトルと図形、円に関する記述問題が出題され、2023・2025年度も関数と図形を組み合わせた問題が見られました。図形と方程式やベクトルは、微積分と並行して学習しておきたい分野です。
整数・対数・データの分析
整数問題は2023年度と2025年度に出題され、倍数・余り・周期性などが扱われました。一方、対数は2025年度の記述問題として出題されており、頻出ではないものの重要分野です。また、2023年度にはデータの分析(相関係数)も出題されているため、共通テストレベルの内容は一通り復習しておきましょう。
全学科共通の数学の最大の特徴
本学の数学は、難問奇問を出す試験ではありません。
最大の特徴は、
「標準~やや難レベルの問題を60分で正確に解き切る力」
を測ることにあります。
計算量は決して少なくなく、時間との勝負になります。発想力よりも、基本的な解法を素早く選択し、ミスなく計算を進める力が重要です。
また、記述問題では高度な証明よりも、条件整理や途中式を丁寧に示すことが求められます。定義域や真数条件、場合分けなどを省略せずに書く習慣を身につけましょう。
おすすめの学習法
まずは『青チャート』や『Focus Gold』で教科書レベルから標準問題までを確実に解けるようにしましょう。
その後、『標準問題精講』や『重要問題集』で標準~やや難レベルの問題を演習し、最後に過去問で時間配分を確認するのがおすすめです。
時間配分の目安は、
- 大問1:約15分
- 大問2:約18分
- 大問3(記述):約22分
- 見直し:約5分
です。前半を手早く処理し、記述問題に十分な時間を残すことが高得点への鍵となります。
総評
2023~2025年度の過去問を見る限り、全学科共通の数学は「教科書レベルの知識を土台に、標準問題を正確かつ素早く処理する力」を測る試験です。
特に微分・積分は毎年出題される最重要分野であり、確率や図形・ベクトルも重点的に対策したいテーマです。一方で、整数・対数・データの分析なども出題実績があるため、特定分野に偏らず幅広く学習することが重要です。
基礎を徹底的に固め、標準問題を時間内に解き切る力を養い、過去問演習で処理速度と時間配分を磨くことが、東京理科大学経営学部合格への最短ルートとなるでしょう。
●対策(ビジネスエコノミクス学科の数学)
出題傾向
確率・場合の数
3年間すべてで大問1は確率分野が出題されています。
2023・2024年度は袋から玉を取り出す条件付き確率が中心で、ベイズの定理や樹形図を利用する問題が出題されました。一方、2025年度は4つの袋からカードを取り出し、和の偶奇や倍数、余りを考える問題となっており、場合の数や整数の考え方を組み合わせた応用問題でした。
単純な確率計算ではなく、条件整理や論理的な数え上げが重要になります。
数列・関数・数学Ⅲ
数学Ⅲは毎年出題されていますが、毎年2題出題されるわけではありません。
2023年度は三角関数の微分・極値・定積分、2024年度は数列と無限等比級数、空間ベクトル、2025年度は漸化式・極限・回転体の体積が出題されました。
このことから、数学Ⅲだけでなく、数学Ⅱ・B・Ⅲを融合した総合問題が中心となっていることが分かります。
また、
- 関数の最大・最小
- 高次方程式
- 微分・積分
- グラフ
- 回転体
など、関数を扱う問題の割合も高く、総合的な理解が求められます。
記述式ならではの特徴
この試験最大の特徴は、誘導が少ない全問記述式であることです。
一般的なマーク式入試のように途中のヒントが与えられることは少なく、自分で方針を立て、解答を組み立てる力が必要です。
また、東大のような高度な証明問題というよりは、
- 漸化式の導出
- 場合分け
- 必要条件・十分条件
- 単調性の説明
- 途中式の記述
など、数学的な論理展開を丁寧に書く力が重視されています。
東京理科大学ビジネスエコノミクス学科数学の最大の特徴
この試験は「経営学部数学」というよりも、理系数学に近い内容です。
数学Ⅲが出題されるだけでなく、標準~やや難レベルの問題を記述式で解答する必要があります。
一方で、奇抜な発想を要求する難問は少なく、基本事項を組み合わせて論理的に解き進められるかが重要になります。
おすすめの学習法
まずは『青チャート』や『Focus Gold』で基礎から標準レベルを完成させましょう。
その後、『1対1対応の演習(数学Ⅲ)』や『標準問題精講』で記述力を養い、最後に過去問演習で答案作成と時間配分を確認するのがおすすめです。
時間配分の目安は、
- 大問1(確率):約25分
- 大問2(数列・関数):約25分
- 大問3(数学Ⅲ):約25分
- 見直し:約5分
です。
途中式を省略せず、他人が読んでも理解できる答案を書く練習を日頃から意識しましょう。
総評
2023~2025年度の過去問を見る限り、東京理科大学経営学部ビジネスエコノミクス学科の数学は、「数学Ⅱ・B・Ⅲを融合した標準~やや難レベルの問題を、論理的に記述できる力」を測る試験です。
確率・場合の数は毎年出題される最重要分野であり、関数・微積分・数列・ベクトルも重点的な対策が欠かせません。また、全問記述式で誘導が少ないため、自力で解法を組み立てる練習も重要です。
基礎を確実に固めたうえで、標準レベルの記述問題を数多く演習し、過去問で時間配分と答案作成力を磨くことが、合格への最も確実な対策となるでしょう。
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