東京理科大学(創域理工学部・数理、先端物理、情報計算、生命生物、経営システム工学科・B方式)の物理対策

本記事は東京理科大学 創域理工学部(数理科、先端物理、情報計算、生命生物、経営システム工学科・B方式)の物理対策について記載しています。

東京理科大学では2023年4月に理工学部が創域理工学部と名称を変えています。
科目は数理科、先端物理、情報計算、生命生物、経営システム工学科と建築、先端化、電気電子情報工、機械航空宇宙工、社会基盤工学科で分かれています。

物理の試験時間は80分で、配点は100点です。

創域理工学部の入試情報

東京理科大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2026年度
1・放物運動の応用(花火の拡散モデル)、通過可能領域(放物線の包絡線)、3次元空間での重心運動と球面状への拡散(36点、電気電子情報工学科は72点)
設問×3
2・点電荷がつくる電場・電位、電場中の荷電粒子の運動(エネルギー保存)、4点電荷による中心付近の近似(単振動)(32点、電気電子情報工学科は64点)
設問×2
3・縦波(疎密波)の横波表示、固定端反射と合成波(定常波)の生成、節・腹の位置と媒質密度の時間変化(32点、電気電子情報工学科は64点)
設問×4
2025年度2024年度2023年度
1・水平面上のばねに接続された小物体Aと小物体Bの運動(分離条件)、壁との弾性衝突、再衝突・離脱の周期性(37点、電気電子情報工学科は74点)
設問×2
・気球から投射された小物体の放物運動(地表・気球参照系)、ばねで連結された二物体の自由落下(重心運動と相対運動の単振動)(35点、電気電子情報工学科は70点)
設問×2
・二次元(平面)弾性衝突、重心運動系から見た運動(力積)、未知粒子の質量・速度の推定モデル(35点、電気電子情報工学科は70点)
設問×3
2・1回巻き円形コイルを含む直流回路(スイッチ切替の過渡現象・過渡応答)、相互誘導コイルに流れる誘導電流(37点、電気電子情報工学科は74点)
設問×2
・磁場内を等速円運動する電子(原子模型)、外部磁場印加による速さ変化とローレンツ力(反磁性のモデル化)(35点、電気電子情報工学科は70点)
設問×3
・空間的に変化する磁場(B=ax)中を運動する矩形回路・コンデンサー回路の電磁誘導、ローレンツ力(35点、電気電子情報工学科は70点)
設問×3
3・原子核の構成と核力、統一原子質量単位、放射性崩壊(26点、電気電子情報工学科は52点)
設問×4
・弁で連結された3つの部屋(A, B, C)の気体移動、温度変化による状態変化、可逆・不可逆な繰返し操作の極限状態(30点、電気電子情報工学科は60点)
設問×2
・二重シリンダーと液面差を伴う気体の状態変化、断熱変化と力学的つり合い(30点、電気電子情報工学科は60点)
設問×3

東京理科大学創域理工学部の物理は、試験時間80分のマーク式試験です。

近年4年間では、大問1が力学、大問2が電磁気、大問3が熱力学・波動・原子などから出題される構成が続いています。

力学と電磁気を中心にしながら、物理全範囲をバランスよく仕上げることが必要です。

●対策

力学と電磁気が試験の中心

大問1の力学では、衝突、放物運動、ばね、単振動、エネルギー保存、運動量保存などが扱われています。

相対運動や重心とともに動く座標系が登場する年度もありますが、まず優先すべきなのは標準的な力学の完成です。

運動方程式、運動量保存則、力学的エネルギー保存則を、状況に応じて使い分けられるようにしましょう。

大問2の電磁気では、電場や磁場中の荷電粒子、電磁誘導、コンデンサー、コイルを含む回路などが出題されています。

特定のテーマだけに絞らず、電場・電位、直流回路、コンデンサー、磁場、電磁誘導まで広く対策する必要があります。

第3問は分野を絞らない

第3問は、2023・2024年度が熱力学、2025年度が原子、2026年度が波動となっています。

2025年度には原子分野が独立した大問として出題されましたが、これだけで原子を創域理工学部特有の最重要分野と考えるのは危険です。

重要なのは、第3問の分野が固定されていないことです。

熱力学では気体の状態方程式、熱力学第一法則、ピストンやシリンダーを含む力学的つり合いを確認しましょう。

波動では波の式、位相、定常波、疎密の判定を整理し、原子では半減期、放射性崩壊、質量欠損、結合エネルギーまで学習しておく必要があります。

長い誘導文を読み取る力が必要

創域理工学部では、花火、気球、粒子衝突など、現実の現象を単純化した題材がよく使われます。

2026年度の大問1では、花火の星を同じ速さで四方八方に飛ぶ小物体として扱い、その通過領域を考えています。

一見すると特殊な設定ですが、必要なのは高度な知識ではありません。

問題文から条件を整理し、運動方程式や保存則など、教科書で学ぶ基本原理を当てはめる力が問われています。

近似計算や相対運動も出題されますが、これらは標準原理を正しく立式した後に必要となる応用的な処理です。

効果的な学習法

まず、力学では運動方程式、エネルギー保存、運動量保存、円運動、単振動を完成させましょう。

電磁気では、各公式を暗記するだけでなく、電場・電位・電流・磁束が何を表しているかを説明できる状態を目指します。

熱力学、波動、原子も捨てず、教科書の例題から標準問題まで一通り解いてください。

演習では、答えを見る前に図を描き、物体にはたらく力や正方向、保存される量を整理する習慣が重要です。

時間配分のポイント

問題冊子は図、解答群、下書き用紙を含めてページ数が多く、80分ですべてを処理するにはスピードが必要です。

ただし、各大問を一律25分で解く必要はありません。

最初に全体を確認し、解きやすい大問や各大問の前半から得点しましょう。

各大問20~25分程度を目安にし、最後の5~10分を見直しとマーク確認に残す方法が有効です。

まとめ

東京理科大学創域理工学部の物理は、力学と電磁気を軸にしながら、熱力学、波動、原子まで幅広く問う試験です。

長い問題文に惑わされず、状況を図に整理し、標準的な物理法則を正確に適用する力が合否を分けます。

基礎原理を徹底したうえで、過去問を80分で解き、誘導の読み方と時間配分を身につけることが合格への近道です。

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