明治大学 法学部の国語対策

本記事は明治大学法学部の国語対策について記載しています。

法学部の国語の試験時間は60分で、配点は100点満点です。

目標得点率は75％以上に設定して勉強しましょう。

法学部の入試情報

年度	募集人員	志願者数	受験者数	合格者数	競争率	合格最低点/満点
2024	315	3,971	3,283	771	4.3	241/350（68.8%）
2023	375	4,325	3,637	1,027	3.5	222/350（63.4%）
2022	375	4,739	3,996	844	4.7	238/350（68.0%）
2021	375	4,528	3,935	1,106	3.6	255/350（72.9%）

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

	2024年度
一	・現代文 出典：「知識人の反省」安倍能成 1. 傍線部と同じようなことば 2. 傍線部に関する筆者の考え 3. 傍線部の言い換え表現 4. 抜き出し問題 5. 空所補充問題 6. 抜き出し問題 7. 空所補充問題（記述）、筆者の考え 8. 漢字問題 9. 傍線部の読み 10. 内容一致
二	・現代文 出典：『現代社会と治安法』中山研一 1. 傍線部の読み 2. 漢字問題 3. 傍線部の漢字 4. 文の補充 5. 傍線部の説明、抜き出し問題 6. 傍線部の用法と同じもの 7. 傍線部の説明 8. 傍線部の理由 9. 傍線部の理由 10. 空所補充問題 11. 内容一致
三	・古文 出典：『袖中抄』 1. 二重傍線部と同じ人物を抜き出す 2. 掛詞を漢字1字で記す 3. 傍線部の解釈 4. 傍線部の書き下し文 5. 和歌の句切れ、文学史 6. 傍線部の解釈 7. 傍線部に関する問題 8. 傍線部に関する問題 9. 傍線部の主語 10. 内容一致

	2023年度	2022年度	2021年度
一	・現代文 出典：「素樸ということ」中野重治 1. 傍線部の理由 2. 空所補充問題 3. 傍線部の説明 4. 傍線部の説明 5. 傍線部の言い換え表現 6. 傍線部の理由 7. 傍線部にあてはまるもの 8. 抜き出し問題 9. 漢字問題 10. 傍線部の読み 11. 内容一致	・現代文 出典：『民間伝承論』柳田国男 1. 文学史 2. 傍線部の意味 3. 抜き出し問題 4. 空所補充問題 5. 傍線部の理由 6. 傍線部の説明 7. 抜き出し問題 8. 空所補充問題 9. 漢字問題 10. 傍線部の漢字 11. 内容一致	・現代文 出典：「科学上における権威と価値の弊害」寺田寅彦 1. 文学史 2. 傍線部に関する問題 3. 傍線部の意味 4. 抜き出し問題 5. 傍線部の説明 6. 空所補充問題 7. 傍線部の読み 8. 空所補充問題（記述） 9. 漢字問題 10. 空所補充問題 11. 内容一致
二	・現代文 出典：『法というものの考え方』 1. 漢字問題 2. 傍線部の読み 3. 傍線部の漢字 4. 空所補充問題（記述） 5. 抜き出し問題 6. 傍線部の説明 7. 抜き出し問題 8. 傍線部の説明 9. 傍線部の説明、傍線部の理由 10. 内容一致	・現代文 出典：『人間にとって』高橋和已 1. 傍線部の読み 2. 漢字問題 3. 傍線部の読み 4. 抜き出し問題 5. 傍線部の内容 6. 傍線部に関する作者の考え 7. 傍線部の説明 8. 傍線部と同じ意味の表現 9. 空所補充問題 10. 空所補充問題 11. 内容一致	・現代文 出典：「悪人礼賛」中野好夫 1. 漢字問題 2. 傍線部の漢字 3. 傍線部の読み 4. 空所補充問題 5. 傍線部の言い換え表現 6. 傍線部の書き下し文に関する問題、一節の解釈 7. 抜き出し問題 8. 傍線部の言い換え表現 9. 傍線部の例 10. 抜き出し問題 11. 内容一致
三	・古文 出典：『榻鴫暁筆』 1. 助動詞の意味 2. 傍線部と同じ人物を抜き出す 3. 波線部の書き下し文 4. 傍線部の敬意の対象 5. 傍線部は誰を指すか×2 6. 傍線部の意味 7. 傍線部の理由 8. 空所補充問題 9. 傍線部の理由 10. 文の補充	・古文 出典：『神皇正統記』 1. 『神皇正統記』の作者 2. 助動詞が含まれる二重傍線部 3. 傍線部の解釈 4. 抜き出し問題 5. 傍線部の解釈 6. 傍線部はどのようなたとえか 7. 言葉の意味の説明 8. 傍線部に関する問題 9. 傍線部が指す対象 10. 傍線部の解釈 11. 内容一致	・古文 出典：『百人一首一夕話』尾崎雅嘉 1. 空所補充問題、抜き出し問題 2. 傍線部の助動詞の意味 3. 傍線部の意味 4. 空所補充問題 5. 傍線部の意味 6. 傍線部とほぼ同じ意味の熟語 7. 傍線部の訳 8. 傍線部の理由 9. 内容一致

現代文が2題、古文が1題で、各大問の問題数は10～11問です。
漢文の独立問題は出題されませんが、現代文の中に漢文が入っていることがあるので、基本的な漢文の知識や読み方は学習する必要があります。
現代文は2題とも評論で、抽象的な内容が多いため「つまり何を言っているのか」という視点をもって過去問演習をやっていきましょう。
古文も知識だけでなく、傍線部の解釈や内容一致も多く出題されるので読解の練習は必須です。

●現代文
大問1、2が現代文で、大問2からは漢文からの出題があります。
漢文の問題は文章中での解釈や書き下し文、内容の確認などが出題されます。

漢字の書きと読みが必ず出題されており、読みにくい書き方だと減点されますので注意してください。
選択問題は下線部と同じ漢字を使用しているものを選ぶ問題で、センター試験や共通テストの問題で練習ができます。

抜き出し問題も毎年出題されているので、過去問を使って時間内に適切に処理できるように練習を重ねておきましょう。

文学史については日本史選択者であれば即答できるような問題ばかりです。日本史以外を選択している人は直前でもいいので文学史に目を通しておきましょう。

内容理解の対策ですが、下記の2点に注意しましょう。
①語彙を増やす
②徹底的な精読をする
①はけっこう多くの受験生がやっているのですが、②は面倒くさいからか、あまりやる受験生がいません。
②のプロセスがかなり重要で、書かれている文章が伝えたいことや知らないワードについて徹底的に考え、自分のものにするという地道な作業がないかぎり現代文の得点はあがっていきません。

②はすでに現代文の授業でやっていることです。
学校の授業にヒントがあるのですが、ノートをとって定期テスト直前に暗記すればいいと思っている学生が多いので気づかれません。

●古文
直近4年分の出題傾向をみてみると、平安時代からの出典はなく、鎌倉～江戸から出されています。
助動詞の問題が毎年必ず出題されていますが、文法や単語を覚えているのは大前提として、文章の内容に焦点をあてた問題が多く出題されますので、知識があればそのまま対応できるということはないので、注意です。

解釈を要する問題が多く出題されているので、現代文と同じように文章を読んで知識を自分のものにしつつ、「つまり何を言っているのか」ということを徹底的に考えながら演習を積んでいきましょう。

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