東京理科大学 先進工学部(B方式)の化学対策

本記事では東京理科大学 先進工学部(B方式)の化学対策について記載しています。

先進工学部の化学の試験時間は80分で、配点は100点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。

先進工学部の入試情報

東京理科大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で6つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・高級脂肪酸(構造、飽和/不飽和)、油脂の分子量とヨウ素価計算(15点)
設問×5
・物質の分類(純物質/混合物)、沸点変化、分離・精製(蒸留・再結晶・昇華など)(16点)
設問×4
・反応速度、活性化エネルギー、水の電離・イオン積(Kw計算・pH)(17点)
設問×2
2・生理食塩水・グルコースの浸透圧、ペプチドの分子量決定、糖類の呈色反応(13点)
設問×5
・定量計算(質量%濃度、燃焼熱/生成量、中和滴定、酸化還元滴定、鉛蓄電池の質量変化、加水分解定数とpH)(18点)
設問×6
・溶液の性質(モル濃度計算、沸点上昇/浸透圧、ペプチドの分子量測定)(15点)
設問×2
3・酸・塩基の分類、pH計算・希釈、沈殿形成と溶解度積(FeS, CuS)(20点)
設問×3
・化学平衡の移動(ルシャトリエの原理)、ヨウ素滴定(SO2の定量)、溶解度積(Ag2CrO4)(16点)
設問×3
・炭素同素体、電池(鉛蓄電池・燃料電池等)、元素の分類・性質、ガラス・セラミックス(正誤選択)(15点)
設問×5
4・製鉄・製塩・工業的製法(オストワルト法、ハーバー・ボッシュ法)、合金の成分と用途(24点)
設問×2
・金属イオンの系統分離(操作とろ液・沈殿の色・特徴)、炎色反応(18点)
設問×3
・合金の成分・特徴・用途(ジュラルミン、真ちゅう、ステンレス鋼など)、金属単体の反応(20点)
設問×3
5・有機化合物の各種反応(脱水、酸化、エステル化、アセチル化、過マンガン酸酸化など)(14点)
設問×7
・アルコールとエーテルの性質・構造異性体(不斉炭素のカウント含む)(16点)
設問×2
・エステルの加水分解、油脂・セッケン、構造決定(不斉炭素・構造異性体)(18点)
設問×3
6・官能基の反応・性質による構造特定、気体炭化水素の燃焼計算(アルカン・アルケン)(14点)
設問×2
・アミノ酸(ニンヒドリン反応、燃焼分析からの決定)、サリチル酸誘導体、高分子(PET・ナイロン66)(16点)
設問×3
・芳香族化合物の反応・製法(クメン法・ニトロ化・酸化)、系統分離(15点)
設問×4

東京理科大学先進工学部の化学は、試験時間80分・大問6題・全問マークシート方式で実施されます。記号選択だけでなく、計算結果を有効数字や指数までマークする問題も多く、正確な計算力が求められるのが特徴です。80分で6題を解くため、1題あたり約13分しか使えず、スピードと正確性の両方が重要になります。

●対策

出題傾向

2023~2025年度を見ると、理論・無機・有機(高分子を含む)がバランスよく出題されており、特定分野だけを勉強して対応できる試験ではありません。

理論化学

理論化学では、モル計算、酸塩基平衡、酸化還元、化学平衡、溶解度積、浸透圧など、教科書の標準事項を中心とした計算問題が毎年出題されています。

特に浸透圧やペプチドを題材にした問題が目立ちますが、重要なのは「浸透圧」だけではなく、溶液・化学量論・高分子を組み合わせた計算問題全般です。一つの大問の中で複数の公式を使うことが多いため、途中で計算ミスをしない力が求められます。

無機化学

無機化学では、金属イオンの系統分離や沈殿反応だけでなく、工業的製法、電池・電気分解、金属の性質、合金、気体など、教科書全範囲から幅広く出題されています。

2023年度には合金、2024年度には金属イオンの分離、2025年度には酸・塩基や物質の分類など、毎年テーマは異なります。そのため、特定分野だけを重点的に学習するのではなく、教科書レベルの知識を漏れなく身につけることが重要です。

有機化学・高分子

有機化学では、構造決定、官能基、異性体、糖、油脂、アミノ酸、ペプチド、高分子まで幅広く出題されています。

特に高分子分野は3年間を通して出題頻度が高く、油脂のヨウ素価、アミノ酸・ペプチド、糖類、合成高分子などは重点的に学習しておきたい分野です。

東京理科大学化学の最大の特徴

本学の化学は、難問奇問を出す試験ではありません。

最大の特徴は、

「標準レベルの知識と計算を、時間内に正確に処理できるか」

を問う点にあります。

モル計算や平衡計算など、一つひとつの内容は標準的ですが、一問の中で複数の考え方を組み合わせるため、途中式を整理しながら解き進める力が必要です。

また、計算問題だけではなく、工業製法、物質の性質、実験操作、高分子、官能基など、知識だけで解ける問題も多く出題されます。知識問題を確実に得点できるかどうかが合格ライン突破の鍵となります。

おすすめの学習法

まずは教科書と『セミナー化学』『リードα』などの教科書準拠問題集で基礎知識を固めましょう。

その後、『化学重要問題集』で標準~やや難レベルの計算問題と構造決定問題を繰り返し演習し、最後に過去問で時間配分を確認するのがおすすめです。

時間配分の目安は、

  • 大問1:約12分
  • 大問2:約13分
  • 大問3:約13分
  • 大問4:約14分
  • 大問5:約14分
  • 大問6:約14分

です。計算問題で時間を使いすぎず、知識問題を確実に得点してから難しい計算に取り組む意識を持ちましょう。

総評

2023~2025年度の過去問を見る限り、東京理科大学先進工学部の化学は「教科書レベルの知識を土台に、標準的な計算問題を正確かつ素早く処理する力」を測る試験です。

奇抜な発想力はそれほど求められませんが、幅広い知識と安定した計算力が不可欠です。理論・無機・有機・高分子をバランスよく学習し、標準問題を確実に解ける力を身につけたうえで過去問演習を重ねることが、合格への最短ルートとなるでしょう。

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