青山学院大学(経営学部・個別学部日程A方式)の英語対策

本記事は青山学院大学(経営学部・個別学部日程A方式)の英語対策について記載しています。

経営学部A方式の受験科目は大学入学共通テストの国語、地歴公民数学のうち1科目、英語、独自問題(英語)です。

青山学院大学経営学部の英語は90分150点満点です。

目標得点について

青山学院大学経営学部の合格最低点は経営学科、マーケティング学科ともに70%弱程度で推移しています。*私立大学は得点調整が行われるため実際の割合は不明です。
関連記事:私立大学が公表する「合格最低点」を鵜呑みにしてはいけない理由【答えは得点調整】

目標得点は75%以上に設定して勉強しましょう。

各項目の傾向と対策

全体の傾向
2017年度~2020年度までの問題を調査しました。問題の順番は変わりますが、内容自体に大きな変化はありません。
長文読解、和文英訳、語彙・表現の書き換え問題、長文の空所補充、会話問題という構成です。
問題の種類が多いので個別対策をしようとすると時間がかかるので、はやめに基礎を固めて個別対策に時間をかけるよういしましょう。

長文読解(目標解答時間:30分、目標得点率:75%以上)
大問が2つあり、問題数はそれぞれ10問です。
1つ目の設問はAとBがあり、長文に関する問題と下線部和訳にわかれています。
空所補充、整序問題、指示語の内容、指定した文が意味していること、下線部が意味していること、文の内容に関する問いなどがメインです。
2つ目の設問は英語で問題が書かれており、文章中で使用されている表現や述べられている文に関する質問です。
文章は両問とも長めなので、単語の習熟と適切な英文解釈能力は欠かせません。
読解問題としては一般的な問題であり、奇をてらったような問題は出ません。
関連記事:「速読力」を鍛える必要はありません

●和文英訳問題(目標解答時間:10分、目標得点率:75%以上)
和文英訳で難しいタイプは日本語特有の表現を英語にしなければいけないという類の問題ですが、青山学院大学経営学部の和文英訳は基本的な表現で英訳することができます。
例文集を暗記したり、和文英訳用の参考書や問題集を1冊仕上げておくだけで対応できます。

語彙・表現の書き換え問題(目標解答時間:10分、目標得点率:75%以上)
問題数は10問です。
文中で使用されている語彙や表現を言いかえるとしたらどのような文になるかを選択する問題です。
語彙の意味を知っていることはもちろんですが、文中でどのような使われ方をされているのかを理解しないと正答を選ぶことができません。
中にはどうしても知らない語彙が出てきてしまうと思いますが、たとえ語彙の意味を知らなくても文脈で判断することができます。
また、文の言い換えはまさに文脈で判断する他ありません。
結局、読解能力がモノを言う問題ですので、普段から「つまりこの文章や文、単語は何を言いたいのか、何を指しているのか」に注意を払って読むといいでしょう。

熟語の空所補充問題(目標解答時間:7分、目標得点率:80%以上)
シンプルな空所補充問題で、問題数は10問です。
熟語表現が10個ありますので、各文に適切な表現をいれていきましょう。
覚えていれば即答することができますが、覚えていなくても単語や前置詞の意味やイメージから解くこともできるでしょう。基本的には熟語は覚えていってください。

文の空所補充問題(目標解答時間:20分、目標得点率:70%以上)
長文の中に空所があるので、文脈に合うように文を入れていく問題です。問題数は10問。
文の空所補充は慣れていないとかなり時間をとられてしまいます。
選択肢の問題とはいえ、1つ1つの選択肢に何が書かれているのかを読まなければいけませんし、文脈にあわせて何を入れるのかを判断する必要あります。
接続詞や使用されている単や表現などからありえない選択肢を消去していき、残った選択肢で判断するという方法が最善です。
論理展開を判断して、適切な文を選ぶという問題は多くの受験生が苦手とするところなので、逆にきちんと対策していれば大きな差をつけることができます。

●会話問題(目標解答時間:10分、目標得点率:75%以上)
2~3組の会話問題が別々に展開されますが、選択肢は各組にあるわけではなく、すべて一緒に並んでいます。
何か特別な会話表現を覚えてアウトプットするという問題ではなく、会話の流れで判断する必要があります。

全体的に問題の種類が多いため、90分でもぎりぎりになってしまうでしょう。
知識で処理できるところはなるべく早く処理して、文脈で判断しなければいけない問題に時間をかけられるように過去問演習をおこなっていきましょう。