慶應義塾大学 文学部の小論文対策
本記事では慶應義塾大学 文学部の小論文対策について記載しています。
文学部の小論文の試験時間は90分で、配点は100点です。
要約+自分の考えを述べる問題という典型的な構成です。
文学部の入試情報
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 | 合格最低点 |
2024 | 580 | 4,131 | 3,796 | 1,196 | 3.2 | 203/350(58.0%) |
2023 | 580 | 4,056 | 3,731 | 1,172 | 3.2 | 205/350(58.5%) |
2022 | 580 | 4,162 | 3,849 | 1,189 | 3.2 | 218/350(62.2%) |
2021 | 580 | 4,243 | 3,903 | 1,208 | 3.2 | 232/350(66.2%) |
各項目の傾向と対策
文章があり、その内容の要約と自身の考えを述べる問題です。
要約が300~400字程度、自分の考えを述べる問題が320~400字です。
●過去4年分の出典
年度 | 出典 |
2024 | 『争わない世界「開かれた依存関係」をつくる』佐藤仁 |
2023 | 『演奏家が語る音楽の哲学』大嶋義実 |
2022 | 『使える哲学 私たちを駆り立てる五つの欲望はどこから来たのか』荒谷大輔 |
2021 | 『徒然草ー無常観を超えた魅力』川平敏文 |
●対策
・文章の読解
実際に文章を書く前に課題文の内容を理解できないと書きようがありません。
まずは現代文対策と同じように読解の演習を積んでいきましょう。
要約問題があるので文章を正しく読むことができないと書くことができません。
選択式の現代文読解から始めて、徐々に国立大学向けの記述問題をやっていきましょう。
・要約問題
要約問題は筆者の主張を正しく読めているかを示すための問題です。
本文の字数をただ削ったものが要約ではありません。
読解の段階で「つまり何を伝えたいのか」という点を意識しながら読んでいってください。
具体例は理解の助けとしつつ、文章の根底にあるものをつかんでいきましょう。
要約の段階では感想や自分の考えを入れないようにしてください。
ひたすら本文に忠実になって読み込んでいきましょう。
・自分の考えを述べる問題
「○○」について、文章をふまえて、あなたの考えを~字以内で述べなさいという形式です。
はじめに論述のテーマが与えられますので、そこから外れないように書いていきましょう。
要約がうまくいっていると、書き出しがスムーズになります。
要約を繰り返したり、支離滅裂にならないように、最初に構成をまとめてから書き出してください。
語彙力をつけ、現代文の読解をやり、論述の演習を積めば合格点がとれます。
過去問を最低10年分以上やり、小論文は先生や講師に添削してもらうようにしましょう。
慶應義塾大学対策のまとめはこちらです。