慶應義塾大学 商学部の論文テスト対策

本記事では慶應義塾大学 商学部の論文テスト対策について記載しています。

商学部の論文テストの試験時間は70分で、配点は100点です。

論文テストは現代文とも小論文とも違う特殊な試験です。
数理的な推論をする必要がある問題も出題されるので、過去問で可能な限り演習を積んでおきましょう。

傾向と対策

大問1は文章を読んで空所補充などをしていく問題で、大問2は数理的推論や大問1と同じような空所補充問題などが出題されます。形式は選択問題と記述問題の両方です。
2023年度はアルゴリズムの問題が出題され、文系という枠組みにとらわれずに、文章や資料、指示などに的確に従って答えを導き出せるかが試されています。

●過去3年分の出典
・2023年度
大問1 「鏡としての人工知能」江間有沙 『異なる声に耳を澄ませる』東京大学教養学部編

・2022年度
大問1 『女性のいない民主主義』前田健太郎

・2021年度
大問1 『不安の構造 リスクの管理する方法』唐木英明 2. 『化学物質のリスク評価がわかる本』化学物質評価研究機構
大問2 『戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する』梶井厚志

●対策
主に空所補充問題は空所に入る語句を選択肢から選んで解答する問題、抜き出し、指定字数以内での記述などが出題されます。
文章だけでなくグラフなどを使用したり、計算を必要とする問題も出題されます。

空所補充問題は語群から選択または記述というパターンですが、文章の論理構造を把握する+ある程度高い語彙力があれば解答することができます。
語句だけでなく、「したがって」、「それに加えて」、「さもないと」などの接続語の選択問題もあるので、語句の選択以外にも英語のように厳密な論理構造の理解をもとめられます。

現代文や小論文のような「筆者は何を伝えたいのか」という把握よりも、情報を整理しながら解いていくような内容なので、必ず過去問をつかって演習を積んでおきましょう。

数理的推論が出題されるため、個別で数学の勉強は特に必要としませんが(数学選択者はもちろん当てはまりません)、数的な処理に抵抗感を抱かない程度には触れておきましょう。

特に現代文を感覚だけで解いている受験生は要注意です。
現代文の問題集などを使って、厳密に読み込む練習をしましょう。

慶應義塾大学対策のまとめはこちらです。