GTEC対策(Advanced)について

GTECとはベネッセコーポレーションが実施している英語4技能試験です。
*4技能はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングを指します。

GTECにはCore、Basic、Advanced、CBTの4つのレベルがあります。
Coreは中学2~3年生、Basicは高校1~2年生、Advancedは高校2~3年生、CBTは高校1~3年生で学ぶ内容が目安です。

本記事ではAdvancedについて説明します。
他のレベルの詳細についてはこちらをご参照ください。
採点基準についてはこちらをご参照ください。(公式サイトより抜粋)

Advancedの試験時間、配点、問題構成について

問題の順番はリーディング→リスニング→ライティング→スピーキングです。
合計120分のテストで、配点は各320点の合計1280点です。

●リーディング
パートA(語彙・語法問題):14問
パートB(概要把握問題 / 情報検索問題):14問
パートC(要点理解問題):15問

●リスニング
パートA(写真・イラスト説明問題):10問
パートB(会話応答問題):10問
パートC(課題解決問題):10問
パートD(要点理解問題):10問

●ライティング
パートA(E-mail問題):1問
パートB(エッセーライティング):1問

●スピーキング
パートA(音読問題):2問
パートB(質問を聞いて応答する問題):4問
パートC(ストーリーを英語で話す問題):1問
パートD(自分の意見を述べる問題):1問

Advancedの対策について

リーディング
・パートA(語彙・語法問題)
制限時間が7分間で14問ありますので、1問あたり30秒しかかけることができません。
ただ、語彙については覚えていれば即答できるものばかりですので、実質30秒もかからないです。
覚えていなければ適当にどれかをマークしましょう。
文法問題はなんとなくで解くと間違えるものが含まれています。
例えば、The mother told her children to sit ( ) her and their father because they were misbehaving.という問題で、sit downというカタマリを入れると間違えます。後ろに(お母さんとお父さん)と書いてあるので、「~の間に」と考え、betweenが正解となります。

・パートB(概要把握問題 / 情報検索問題)
短い文章を読んで、主題を選ぶ問題です。
14分間で14問ですので、1問あたり1分程度しかかけることができません。
文章すべてを丁寧に読んでいる暇はなく、ましてや頭の中で和訳する暇もありません。
情報検索問題はチラシや案内などをみて質問に対する適切な答えを書いてある情報から判断する問題です。
足し算や引き算、百分率の計算などをして判断する設問が多いです。
全文を読まずに、まずは質問をみて該当箇所だけで判断しましょう。

・パートC(要点理解問題)
設問数は15問で、制限時間は24分です。
330語前後の文章が3題出題され、設問数は1つの文章につき5問あります。
1題あたり1分強しかかけることができず、各設問は文字通り秒速で解く必要があります。
今までの問題と同じように細かい情報には注目せずに、文章全体でどんなことを言っているのかを把握する必要があります。
勉強の段階では、基本的な単語などの表現は知っていることを前提として、必要な情報だけに注目する練習をしましょう。

●リスニング
・パートA(写真・イラスト説明問題)

写真やイラストについて説明している音声を聴く問題です。
3つ選択肢がありますが、正解以外の選択肢が正解からかなり遠いことを言っているので比較的簡単に選ぶことができます。
また、写真やイラストから音声が流れる前にどんなことを描写しているのか、一度頭に思い浮かべておくと聞き取りやすくなります。

・パートB(会話応答問題)
会話を想定した質問文と応答文の音声をきいて、応答文として適切な選択肢を選ぶ問題です。
質問文の最初をきいて、YES / NOで答える質問なのか、5W1H(What / Where / When / Who / Why / How)の質問なのかを判断する必要があります。
選択肢を聞き取る以外にも、会話の答えをあらかじめ予測しておくのも効果的です。

・パートC(課題解決問題)
日本語で状況が読まれ、続く英文を聞いてイラストをみながら答えを判断する問題です。
英文を聞きながら、話し手がかかえる課題を解決するには、何をどうすればいいのかを把握しましょう。
この問題も「自分だったらどんな解決法を提案するのか」を考えてから選択肢をみると効果的です。

・パートD(要点理解問題)
英語の会話文や話が読まれるので、その内容に関する質問の答えとして適切なものを選ぶ問題です。
問題文に質問が書いてあるので、最初に確認して音声を聞きましょう。
選択肢からどのような人物なのかを把握することができたら、さらに精度が増します。

●ライティング
・パートA(E-mail問題)
日常生活でやりとりしそうな相手から来た英文メールに対する返信を書きます。
イラストを見ながら適切な返信を書いていきます。
はじめはThank you for your E-mail.などと書いて、相手の質問や要望などに答えていきます。
問題にも書かれていますが、単語のみの解答ではなく、文で解答するようにしてください。
メール文内で求められている解答と異なると、大きく減点されます。

・パートB(エッセーライティング)
20分間で、日本語で書かれたエッセーのテーマに沿って英作文をしていく問題です。
テーマは例えば、「公園のゴミ箱は必要ないという意見について、あなたはどう思うか」などです。
まずは賛成 / 反対をはっきりさせて、本論に入っていきましょう。
本論は問題文にも書いてあるように「テーマを読んでいない人にも伝わるように」書く必要があります。
つまり、ごちゃごちゃいろいろなことを書くと伝わらずに減点されるということです。
あっちにいったりこっちにいったりせずに自分の意見、具体例などを最後まで一貫させてください。

●スピーキング
・パートA(音読問題)
50~60語程度の英文を音読する問題です。
もごもご話さずに、はっきりと発音しましょう。
棒読みにならずに、英文内容を把握しながらリズムをたもって読んでいきます。
英文の内容や文法を理解していない人の読み方は特徴的なので、すぐに見抜かれます。
わからない単語がなるべくないように、普段から単語を覚えるときは発音もできるようにしましょう。

・パートB(質問を聞いて応答する問題)
イラストを見ながら、英語で質問されたことに英語で答えます。
リスニングと同じように、YES / NOで答える質問なのか、5W1H(What / Where / When / Who / Why / How)の質問なのかを 判断する必要があります。
解答はあくまで本当に会話をするとしたら、どう答えるのが過不足なく適切かを考えましょう。

・パートC(ストーリーを英語で話す問題)
4コマイラストをみて、そのストーリーを英語で話す問題です。
準備時間は30秒で、解答時間は1分ですので、あまり考えすぎると時間切れになります。
簡潔に接続詞や副詞を使いながら、わかりやすく説明していきます。
名詞には初登場のものにはaやanをつけ、次からはtheをつけます。
言い方が思いつかないときは、別の言い方を考えましょう。
最後のコマにいく前に時間切れになることは避けたいので、わからないのであれば、そのまま次にいってもかまいません。

・パートD(自分の意見を述べる問題)
与えられたテーマに沿って自分の意見とそれをサポートする理由を答える問題です。
準備時間は1分で、解答時間も1分です。
解答時間が決められていますので、だらだらとまとまりのないこと話してはいけません。
音読と同じように、もごもご話さずに明瞭に伝わるように話をしましょう。
理路整然としていても、録音された音声がほとんど何を言っているのかわからなかったら採点のしようがありません。
対策としては例文暗記がオススメです。文法を身につけてから例文を瞬時にいえるようにトレーニングをしておくと、スピーキング試験で素早く自分の意見を言うことができます。

全体的に1つ1つの問題は簡単でも、制限時間や問題数、種類などを考慮すると問題集などを使って感覚を磨いておいた方がいいです。
基本的なことをできるだけ速くアウトプットできるようにしましょう。