上智大学 TEAP利用型の国語対策

本記事は上智大学の国語(TEAP利用型)対策について記載しています。

上智大学には受験方式がさまざまありますが、本記事はTEAPスコア利用型にて出題される国語試験の対策記事となります。*TEAPの公式サイトはこちら

神学科、心理学科、看護学科のみ2次試験があります。

TEAP利用型の国語は60分100点満点です。

TEAP利用型の入試情報

上智大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

2024年度
・現代文
出典:『科学の世界と心の哲学』小林道夫
1. 傍線部に関する問題
2. 傍線部の理由
3. 傍線部の例としてふさわしくないもの
4. 傍線部に関する問題
5. 傍線部の意味
6. 傍線部の意味
7. 傍線に関する問題
8. 本文に関する問題
9. 内容合致×2
・古文
出典:『更級日記』
1. 傍線部に関する問題
2. 傍線部は何を指しているか
3. 内容合致
4. 和歌の作者×3
5. 傍線部の理由
6. 傍線部の意味
7. 傍線部はどういうことか
8. 傍線部の意味
9. 傍線部の理由
10. 傍線部はどういうことか
11. 『更級日記』の作者
・漢文
出典:『論語』、『弁名』荻生徂徠
1. 傍線部の比喩が意味すること
2. 傍線部と同義の熟語
3. 傍線部が論旨に合致しないこと
4. 傍線部の意味する内容
5. 傍線部の意味
6. 傍線部と同義になるもの
7. 空所補充問題
8. 文章に関連する内容×2
2023年度2022年度2021年度
・現代文
出典:『いかにして思考するべきか?』舟木亨
1. 傍線部の説明
2. 空所補充問題
3. 傍線部の説明
4. 傍線部の考え
5. 傍線部に関する問題
6. 傍線部の意味
7. 傍線部の理由
8. 傍線部に関する問題
9. 傍線部に関する問題
10. 内容一致
・現代文
出典:『文学問題(F+f)+』山本貴光
1. 傍線部に関する問題
2. 傍線部に関する問題
3. 傍線部に関する問題
4. 空所補充問題
5. 傍線部の理由
6. 傍線部に関する問題×2
7. 傍線部に関する問題×2
8. 傍線部の理由
9. 本文の趣旨
・現代文
出典:『貨幣の日本史』東野治之
1. 傍線部の理由
2. 傍線部の理由
3. 傍線部の理由
4. 傍線部に関する問題
5. 傍線部の理由
6. 傍線部は何を指しているか
7. 傍線部の類似の用法
8. 傍線部に関する問題
9. 傍線部に関する問題
10. 傍線部の意味
11. 傍線部に関する問題
・古文
出典:『とはずがたり』、『伊勢物語』、『古今和歌六帖』
1. 傍線部に関する問題
2. 傍線部の心情の説明
3. 傍線部の意味
4. 傍線部に関する問題
5. 傍線部の表現技法
6. 傍線部の意味
7. 傍線部の意味
8. 傍線部の説明
9. 各文の関係を説明したもの
・古文
出典:『無名草子』
1. 傍線部の使い分けの理由
2. 傍線部の意味
3. 傍線部は何を指すか
4. 傍線部の意味
5. 傍線部の意味
6. 傍線部に関する問題
7. 傍線部の意味
8. 傍線部の理由
9. 傍線部の意味
10. 傍線部に関する問題
11. 傍線部の根拠
12. 傍線部に関する問題×2
・古文
出典:『歌意考』賀茂真淵
1. 傍線部の出典
2. 内容に関する問題×2
3. 傍線部と同じ用法
4. 『論語』の中の有名な言葉
5. 内容に関する問題
6. 傍線部に関する問題
7. 各歌にあてはまるもの
8. 賀茂真淵と直接関係するもの×2
・漢文
出典:『太平記』、『大東世語』服部南郭
1. 傍線部の漢字×3
2. 傍線部の意味
3. 傍線部の理由
4. 傍線部と同じ意味を表わす語
5. 傍線部の意味
6. 空所補充問題×3
7. 各文で描かれた人物像
・漢文
出典:『後漢書』鄭弘伝注、「為一條左大臣辞右大臣第三表」菅原文時、『宇治拾遺物語』
1. 傍線部の書き下し文
2. 傍線部に関する問題
3. 傍線部の意味
4. 傍線部に関する問題
5. 傍線部と同じ内容を表わす文
6. 傍線部の意味
7. 空所補充問題
8. 各文に関する問題×2
・漢文
出典:『山村五絶』蘇軾、『論語』、『東坡烏台詩案』朋九万
1. 傍線部と同じ意味
2. 傍線部の意味
3. 空所補充問題
4. 傍線部の返り点
5. 傍線部の意味
6. 詩の説明
7. 文化史

●全体の傾向
上智大学の国語は現代文と古典で大問は3つという構成です。
現代文はすべて記号問題で、毎年必ず図が使用されています。
古典については古文と漢文の独立問題の年もあれば、古文と漢文の融合問題が出題される年もあります。
現代文、古典ともに内容を問う問題が多く、日本語の用法や古典文法、文学史などの知識を問う問題もありますが少数です。

大問1(現代文)
過去の出典は下記の通りです。
2024年度:『科学の世界と心の哲学』小林道夫
2023年度:『いかにして思考するべきか?』舟木亨
2022年度:『文学問題(F+f)+』山本貴光
2021年度:『貨幣の日本史』東野治之
2020年度:『気象予報と防災』永澤義嗣
2019年度:『流線形の考古学 速度・身体・会社・国家』原克
2018年度:『攻撃と暴力ーなぜ人は傷つけるのか』大渕憲一
2017年度:『”名指す”ことと”述べる”こと-「ことばの言い換え」論のために-』滝浦真人
2016年度:『文体の科学』山本貴光

出典からわかるように様々な分野から出題されており、分野によって得点が大きく左右されてしまう人は普段から興味のない内容の読解問題でも対応できるように準備をしておきましょう。

設問は傍線部の説明をしている文を選ぶ問題、日本語の用法を問う問題が主となっており、前者が圧倒的に多いです。漢字問題など知識を問う問題は出題されません。
ストレートに読解力を確認する試験なので、普段から根拠をもって答える練習をしておきましょう。
国語の成績に波が出てしまう人は本文を適当に読んでいる、思い込みで読んでいる、本文に書いていないが一般論では通りそうな選択肢を選んでいるなどの特徴があります。

●大問2、3(古典)
過去の出典は下記の通りです。
2024年度:『更級日記』、『論語』、『弁名』荻生徂徠
2023年度:『とはずがたり』、『伊勢物語』、『古今和歌六帖』
2022年度:『無名草子』、『後漢書』鄭弘伝注、「為一條左大臣辞右大臣第三表」菅原文時、『宇治拾遺物語』
2021年度:『歌意考』賀茂真淵、『山村五絶』蘇軾、『論語』、『東坡烏台詩案』朋九万
2020年度:『枕草子』清少納言、『白氏文集』、『菅家文草』
2019年度:『撰集抄』、漢文は出典明記なし
2018年度:『徒然草』、『梨本書』戸田茂睡、『孟子』公孫丑、『孔子縞于時藍染』山東京伝
2017年度:『乞米』黄君度、『聯珠詩格』、『中華若木詩抄』如月寿印、『日本辞書 言海』大槻文彦
2016年度:『金札』、『謡抄』など
*2016年度、2017年度は近代日本語や手紙の書式、言葉遣い、語法などが出題されています。

古文の設問は主に本文の内容に関する問い、文法問題、和歌の分析、文学史などです。
漢文の設問は主に句法や漢字に関する知識を問う問題、空所補充、内容に関する問い、文学史などです。
古文と漢文の融合問題は古文の内容と漢文の内容を結びつけて、お互いをヒントにしながら解くような問題です。

現代文よりは知識を問う問題は多いものの、やはり内容を問うものが多数派なので、読解に力を入れていきましょう。(知識を軽視していいということではなく、確実に点をとる問題なので準備は怠らないようにしてください)

古文に関しては毎年必ず和歌の分析が出るわけではないのですが、出題された場合は大きな割合を占めるので、しっかり対策をしておきましょう。

漢文は句法と漢字を覚えたら、読解問題の対策をしていきましょう。
古文も漢文もしっかり知識の準備をしてから読解に入るのではなく、読解をやりながら理解していく勉強法の方が効率がいいです。

全体として時間が60分しかないので、素早く処理していくことが求められています。
現代文も古典も猛烈に難解な文章が出題されるわけではないので、落ち着いて解いていきましょう。

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