上智大学 TEAP利用型の世界史対策

2024年2月13日

本記事では上智大学 TEAPスコア利用型の世界史対策について記載しています。

TEAPスコア利用型の世界史の試験時間は90分で、配点は神学部、文学部、法学部、外国語学部、総合グローバル学部が100点で、経済学部経営学科が150点です。

論述問題がありますが、他大学のような典型的なものではなく、理由や背景などが問われるので教科書の文章を丸暗記するだけでは対応できません。

各項目の傾向と対策

大問は全部で1題で、問題数は6~7問で推移しています。
主に正しいものや誤っているものを選ぶ問題、論述問題などが出題されます。
正誤判定問題は教科書や参考書の記述を正確に覚えていれば対応することができます。
論述問題は200~350字程度の問題で、文章を参照する問題や指定語句を利用するタイプです。
問題数自体は少ないですが、世界史の内容を理解していることと純粋な論述力を試されるので過去問演習は必須です。
2021年度~2023年度でアジア史からの出題はなく、西洋史からの出題が多かったのですが、2024年度にアジア史やイスラーム史からの出題がありました。

●過去3年分の問題内容

2024年度2023年度2022年度2021年度
問題「世界史」の世界史について北の十字軍について人種差別についてロシア視点の19世紀の国際関係

●問題別の分析
・正誤判定問題
正しいものや誤っているものを選ぶ問題です。
内容は教科書レベルですが、内容を正確に覚えている必要があります。
中世や近現代からの出題が多いため、早めに通史を終わらせましょう。

・論述問題
200~350字程度の論述問題が出題されます。
毎年必ず2題出題され、指定語句を使って論述する問題と史料や文章の読解をしながら論述する問題です。

過去3年分の問題は下記の通りです。(要約しています)

2024年度2023年度2022年度2021年度
問題大航海時代に世界に結びつくことで16世紀のヨーロッパ経済に生じた変化【商業革命、価格革命、地中海沿岸、銀をすべて使用】(200字以内)

会話文中にある過去の歴史や世界史に対する考え方から、少なくとも1つの考えを取り上げながら空所に入る文章を記述する(300~350字以内)
北ヨーロッパ商業圏の特徴【シャンパーニュ、生活必需品、フランドル、羊毛をすべて使用】(200字以内)

会話文における議論を問題文と結びつけて、聖地イェルサレムへの十字軍や国土回復運動と比較しつつ、北の十字軍を説明する(300~350字以内)
アメリカの人種差別法撤廃制度の存続・制定・廃止という変遷を説明【奴隷制、南部諸州、南北戦争、キング牧師をすべて使用】(200字以内)

植民地支配批判の文章を読み、理屈が建前だと判断される根拠を文章の中で見いだしながら、植民地支配の理屈と実態を具体的に論述する(300字程度)
1860年代のロシアにおける供給不足の原因を含め、19世紀を通じての国際的な綿花生産・供給の事情を説明する【アメリカ、インド、産業革命、南北戦争をすべて使用】(150~200字)

カフカースや中央アジアにいる少数勢力の立場についての文章を参照しながら、問題文の「このように」で始まる段落の末尾に入る文章を完成させる(250~300字)

用語の羅列を単純暗記しているだけでは、対応することができません。
歴史の全体感を意識しながら通史学習をしていきましょう。

また、論述問題集を使用して、あらゆるタイプの問題にも対応できるようにしておくと強いです。
国立大学の問題も使用して論述対策を徹底的にやっていきましょう。

上智大学TEAPスコア利用型の国語対策はこちらです。
上智大学TEAPスコア利用型の日本史対策はこちらです。