慶應義塾大学(SFC)の英語対策

本記事は慶應義塾大学のSFC(総合政策学部・環境情報学部)の英語対策について記載しています。

SFCは「湘南藤沢キャンパス」の略称で、上記の学部以外にも看護医療学部なども設置されています。

幅広い学問を学ぶことができ、卒業後の進路も多種多様です。

受験科目は3パターンあります。
・英語(200点)+小論文(200点)
・数学or情報(200点)+小論文(200点)
・英語(100点)+数学(100点)+小論文(200点)


基本的に2科目での受験となるので、どうしても慶應義塾大学に入りたいという受験生が受ける傾向にあります。

本学部の英語の試験時間は120分です。
慶應文学部と同じ長さなので、集中力が最後まで続くように過去問演習をしっかりやりましょう。
*慶應義塾大学文学部の対策はこちら

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
上述したとおり120分という長丁場なので、長文もかなり語数が多い(1200~1500語程度)です。
総合政策学部は2017年度から、環境情報学部は2016年度から大問が1つ増えて、ぜんぶで3問となっています。
すべて長文読解問題で、使用されている単語のレベルもかなり高いです。
長文の題材の幅は広く、英語力を身につけるだけでなく、普段からいろいろな題材に興味をもってインプットとアウトプットをしていることが求められています。
単語などの英語表現を覚えていない、英文を正確に解釈できないという状態では手も足も出ないと思います。

●大問1~3(長文読解)
すべて長文中の語句の選択問題と内容に関する問題という構成です。
語句の選択問題は大問1、2が10問、大問3が20問あり、内容に関する問題は大問1、2が5問、大問3が10問です。
大問3の語句選択問題がかなり多く、少し読んだらすぐに問題があるという印象を受けると思います。
選択肢にある語句は標準的なものから高レベルのものまであり、少なくとも英検準1級レベルの単語まではインプットしておきたいです。
3択あり、1つはすぐに違うとわかるのですが、残り2つはその文だけ見るとどちらも筋が通りそうで、判断が難しいことがあります。
また、同じ意味でもニュアンスの違う語句なども入っており、こちらも判断が難しいです。
*ceremonyとritualの違いはわかりますか?

英文の内容も抽象度が高く、直感ではすぐに理解できないようになっています。
どの学部も同じですが、はやく覚えるべきものを覚えて、英文解釈をやり、多読していきましょう。

本文の内容を問う問題は、主に下線部の意味を問う問題、パラグラフごとの内容を問う問題などがあります。
パラグラフごとの内容を問う問題は該当するパラグラフを読んだらすぐに解いていきましょう。
内容に関する問題は、少しでも適当に読んだり、根拠を曖昧にしたりすると、正解にたどりつけません。
素早くかつ正確に本文を読み取って、答えの根拠を明確にして解いていきましょう。

全体的に使用されている長文、設問の難易度は非常に高いです。
高校3年生になって慌てて英語の勉強を基本からやっても間に合わない可能性があります。
高校1、2年生から基本的な単語、文法をインプットして共通テストレベルであれば高校3年生になるまでに8割以上得点できるようにしておきましょう。
これらをやらずに高校3年生になってしまった人はとにかく必死に単語や文法などを詰め込んでいってください。単語帳の単語はもちろんのこと、長文からもどんどん表現を吸収していってください。
2科目だけということは、それなりに高得点を狙って勉強しないと競り負けてしまいます。