早稲田大学 社会科学部の英語対策

2023年8月7日

本記事は早稲田大学社会科学部の英語対策について記載しています。

早稲田大学社会科学部の英語は90分50点満点です。

本学部は非常に倍率が高く、問題の難易度は高いものの、それなりに高得点を狙っていく必要があります。
目標は75~80%の得点率に設定して勉強をしましょう。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
大問数は5問です。
正誤問題が1題と長文読解が4題という構成ですが、内容は年度によって変わる可能性があります。
2018年度まで大問2は長文の空所補充問題でしたが、2019年度から内容一致なども追加されています。
大問1は例年通り英文法・語法などの正誤問題となっており、社会科学部の英語の特徴の一つとなっています。
どの問題もレベルが高く、正誤問題はすべての私立大学の中でも最高レベルといってもいいでしょう。
とはいえ、重箱の隅をつつくような問題ではなく、基礎に徹底していれば対応することができます。

●大問1(正誤問題)
英文に下線が引かれており、間違っている箇所を指摘する問題ですが、NO ERRORという選択肢もあります。
ようするに、「どれも間違っていない場合がある」ということで、このNO ERRORという選択肢があるせいで適当に解くことができない仕様になっています。

・正誤問題でよく出題されるパターン
☆単数・複数の間違い
☆熟語の前置詞が違う
☆動名詞、to 不定詞の間違い
☆自動詞・他動詞の間違い
☆主語が違う
☆時制が違う
☆冠詞のミス


以上のような観点で問題に接してみてください。
また、意味的に誤っている場合や主語が長くて単数形 / 複数形だと気づきにくい場合なども考えることができます。
いずれにせよ、難しいとはいわれていますが、基礎の徹底で対処することができますので、合格を勝ち取るためにはここでの失点はできるだけおさえたいところです。(目標は80%の正解)

●大問2~5(長文読解)
問題の形式は空所補充、下線部の単語の意味にもっとも近い単語を選ぶ問題、内容一致などです。
長文は”The New York Times”や”The Washington Post”などの新聞記事からの出題や”The Economist”などの政治経済誌からの出題が多いです。
どれも比較的長めの文章かつ使用されている語彙も非常にレベルが高いため、時間と理解力との戦いになります。
下線部の単語の意味にもっとも近い単語を選ぶ問題でも受験レベルをはるかに超えた単語を問われることが多く、必然的に推測力と文脈把握で解くことになります。
社会科学部を受験する人は英検準1級レベルの単語までは確実にインプットしておきましょう。
英検1級レベルの単語もあってもいいと思いますが、それでも出題される単語は難解なので、準1級レベルの単語を覚えたら、過去問で問題演習をやった方が効率的です。
なにも英語の成績だけで合否が決まるわけではなく、社会科学部の社会科目についてもレベルが高いため、英語だけに大きな時間を割くわけにはいきません。
内容一致問題はいくつ選べばいいのかをしっかり確認しましょう。

社会科学部は早稲田大学の中でも一番人気の学部なので熾烈な競争となりますが、やるべきことは他の学部と変わらず、基礎の徹底とできる限りの知識拡充、過去問演習による問題慣れです。
やたら難しさを強調する人はたくさんいますが、同じように難しい、運良く受かることができればなどと思っていては合格することはできませんので、受験期間内にやれることはすべてやって受験にのぞみましょう。