早稲田大学 国際教養学部の英語対策

2023年11月2日

本記事は早稲田大学国際教養学部の英語対策について記載しています。

早稲田大学国際教養学部は2021年度の入試より受験形式が大幅に変わっています。

大学入学共通テスト、外国語(本学部独自問題)の受験、英語4技能テストのスコア提出が必要です。
*英語4技能テストのスコアは提出しなくても出願可能です。

●大学入学共通テスト(2教科2科目 / 合計100点)
国語の受験は必須(配点50点)
選択科目は下記の科目から1科目受験(配点50点)
・地歴:世界史B / 日本史B / 地理B
・数学:数学Ⅰ・A / 数学Ⅱ・B
・理科:物理 / 化学 / 生物 / 地学
*共通テスト利用入試や国公立大学の受験などで選択科目の中で2科目以上受けている場合は最高得点を採用します。

●外国語(Reading:90分 / Writing:60分 / 80点)

●英語4技能テスト(20点満点)
・英検
1級合格:加点20点
準1級合格:加点14点
2級合格:加点7点
準2級以下合格、未提出:加点なし

・TOEFL iBT
95以上:加点20点
72~94:加点14点
42~71:加点7点
41以下、未提出:加点なし

・IELTS ( Academic )
7.0以上:加点20点
5.5~6.5:加点14点
4.0~5.0:加点7点
3.5以下、未提出:加点なし

すべて出願時に提出をします。
最低でも加点14点は狙いたいところです。

各項目の傾向と対策

国際教養学部の情報(一般選抜)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点
20231751,3571,2223044.0142.8/200(71.4%)
20221751,5211,3873424.1151.1/200(75.5%)
20211751,6221,4983304.5155.94/200(77.9%)

共通テストの国語は160点以上、世界史は90点以上、学部個別試験の英語は70点以上を目標にしましょう。

全体の傾向
2021年度入試より形式が変わりました。
今まで大問は5個ありましたが、2021年度入試より大問は6個に増えています。
また、文法・語法問題がなくなり、グラフから読み取れることを書く問題に変わっています。

大問1から大問3までは読解問題、大問4は自由英作文、大問5はグラフから読み取れることを書く問題、大問6は要約問題となっています。

大問5以外は従来と変わらない形式ですので、過去問演習はいぜんとして有効です。
長文の語数はかなり多く、また使用されている語彙のレベルも高いです。他の受験科目の負担が小さい分、受験者の英語のレベルも高いと予想できるため、英語については他の追随を許さないくらい勉強しましょう。

●大問1~3(読解問題)
主にパラグラフごとの内容一致(7~9個)、内容一致or不一致(4個選択)、空所補充(4問選択)、下線部の意味(8~9問選択)が出題されます。

2023年度は大問1にイギリスの哲学者であるジョン・ステュアート・ミルの”On Liberty”が原文そのままで出題され、非常に難易度が高く時間をかなり取られてしまったかと思います。

今後も上記のような問題が出題される可能性がありますが、他の大問を先に解いて確実に点を稼ぐという手法をオススメします。

必ずパラグラフごとの内容一致が出題されます。
パラグラフの数と選択肢の数は同じではないので確実なパラグラフの把握を必要とします。
内容一致(不一致)問題が出題されるので、パラグラフごとに問題を解いていくと全体の内容そのものを忘れてしまうので、軽く要約しながら最後まで読み切る練習をしましょう。

下線部の語句と同じ意味を選ぶ問題は難単語を文脈で推測するというよりは、簡単な単語の長文中での使われ方が問われます。(もちろん難単語を文脈で推測する問題もあります)

少なくとも英検準1級までの単語と熟語をインプットしておきましょう。
また、難しい文章対策のために英文解釈も欠かせません。

●大問4(自由英作文)
自由英作文は語数の指定がありませんが、だいたい120語前後で書くようにしましょう。
もちろんうまくまとめられている場合は約120語にこだわる必要はありません。

・過去の出題内容

2023年度ドッジボールはすべての日本の学校で禁止すべきだと思うか
2022年度学外活動(ボランティア)を日本の高校も取り入れるべきだと思おうか
2021年度UBI(Universal Basic Income)について
2020年度自転車に乗っているときにヘルメットを子どもも大人も義務化すべきか
2019年度『ハリーポッターと秘密の部屋』よりダンブルドアがハリーポッターにいった言葉について
2018年度スポーツにおける精神集中と熟練の重要性からテレビゲームもオリンピックスポーツとして認識されるべきだという考えについて
2017年度砂糖を多く含んだ飲み物を健康上の観点から高関税をかけるべきかについての是非

●大問5(グラフから読み取れることを書く)
2021年度より導入された問題です。
こちらは100語前後で読み取れることを書いていけばいいと思います。
箇条書きにするのではなく、読み取ったことを抽象化して一つの文章にしましょう。

・過去の出題内容

2023年度GDPの各国データと変化率の同じ部分と違う部分を指摘、2つのデータを示す利点は何か。
2022年度環境汚染物質となるプラスチックごみと各国の所得水準の関係がグラフから読み取れるか。このパターンを説明しうる根拠は何か。
2021年度平均寿命について世界のデータから読み取れる傾向やその他の重要な情報

大問6(要約問題)
例年出題されている問題で、英語の文章を読み、日本語で要約をするという形式です。200字程度を想定してください。
早稲田大学文学部や文化構想学部でも要約問題が出題されますが、英語かつ要約文の続きを埋めるタイプですので、あまり適していません。
例えば、東大の英語では日本語での要約問題が出題されますので、こういった問題を使ってしっかり日本語でうまく要約できるように練習していきましょう。

早稲田大学対策のまとめはこちらです。