早稲田大学(国際教養学部)の英語対策

本記事は早稲田大学国際教養学部の英語対策について記載しています。

早稲田大学国際教養学部は2021年度の入試より受験形式が大幅に変わっています。

大学入学共通テスト、外国語(本学部独自問題)の受験、英語4技能テストのスコア提出が必要です。
*英語4技能テストのスコアは提出しなくても出願可能です。

●大学入学共通テスト(2教科2科目 / 合計100点)
国語の受験は必須(配点50点)
選択科目は下記の科目から1科目受験(配点50点)
・地歴:世界史B / 日本史B / 地理B
・数学:数学Ⅰ・A / 数学Ⅱ・B
・理科:物理 / 化学 / 生物 / 地学
*共通テスト利用入試や国公立大学の受験などで選択科目の中で2科目以上受けている場合は最高得点を採用します。

●外国語(Reading:90分 / Writing:60分 / 80点)

●英語4技能テスト(20点満点)
・英検
1級合格:加点20点
準1級合格:加点14点
2級合格:加点7点
準2級以下合格、未提出:加点なし

・TOEFL iBT
95以上:加点20点
72~94:加点14点
42~71:加点7点
41以下、未提出:加点なし

・IELTS ( Academic )
7.0以上:加点20点
5.5~6.5:加点14点
4.0~5.0:加点7点
3.5以下、未提出:加点なし

すべて出願時に提出をします。
最低でも加点14点は狙いたいところです。

各項目の傾向と対策

全体の傾向
2021年度入試より形式が変わりました。
今まで大問は5個ありましたが、2021年度入試より大問は6個に増えています。
また、文法・語法問題がなくなり、グラフから読み取れることを書く問題に変わっています。
大問1から大問3までは読解問題、大問4は自由英作文、大問5はグラフから読み取れることを書く問題、大問6は要約問題となっています。
大問5以外は従来と変わらない形式ですので、過去問演習はいぜんとして有効です。
長文の語数はひじょうに多く、また使用されている語彙のレベルも高いです。他の受験科目の負担が小さい分、受験者の英語のレベルも高いと予想できるため、英語については他の追随を許さないくらい勉強しましょう。

●大問1~3(読解問題)
主な問題の形式は各段落を要約している文を選ぶ問題、下線部の単語の意味にもっとも近い単語を選ぶ問題、内容一致(内容不一致)、空所補充問題などです。
段落の要約文を選ぶ問題は、まだ出てきていない単語が入っている文を消去するなどの方法で解答していきましょう。すべての選択肢を使用するわけではなく、判断が難しい文も入っているので、適当に読むのではなく、しっかり「ここにこう書いてあるからこれが正解だ」と言えるようになるまで、自分の中で根拠付けをしましょう。
下線部の単語の意味にもっとも近い単語を選ぶ問題は英検1級レベルの単語を覚えていてもほとんど知らない単語が出題されるため、語彙力を鍛えるという方法は効率が悪いです。
社会科学部にも同様の問題が出ますので、いい練習になります。
文法・語法問題は出題されなくなりましたので、長文の多読を徹底的におこないましょう。

●大問4(自由英作文)
自由英作文は語数の指定がありませんが、だいたい120語前後で書くようにしましょう。
もちろんうまくまとめられている場合は約120語にこだわる必要はありません。

・過去の出題内容
2021年度:UBI(Universal Basic Income)について

2020年度:自転車に乗っているときにヘルメットを子どもも大人も義務化すべきか

2019年度:『ハリーポッターと秘密の部屋』よりダンブルドアがハリーポッターにいった言葉について

2018年度:スポーツにおける精神集中と熟練の重要性からテレビゲームもオリンピックスポーツとして認識されるべきだという考えについて

2017年度:砂糖を多く含んだ飲み物を健康上の観点から高関税をかけるべきかについての是非

●大問5(グラフから読み取れることを書く)
2021年度より導入された問題です。
「世界の平均寿命のグラフ」から読み取れることを英語で書くという問題です。
こちらは100語前後で読み取れることを書いていけばいいと思います。
箇条書きにするのではなく、読み取ったことを抽象化して一つの文章にしましょう。

大問6(要約問題)
例年出題されている問題で、英語の文章を読み、日本語で要約をするという形式です。
早稲田大学文学部や文化構想学部でも要約問題が出題されますが、英語かつ要約文の続きを埋めるタイプですので、あまり適していません。
例えば、東大の英語では日本語での要約問題が出題されますので、こういった問題を使ってしっかり日本語でうまく要約できるように練習していきましょう。