高校1年生向け英語の勉強法について
高校入試を終えて、また新たな生活様式に慣れていかなければいけない中、勉強のことを真剣に考える余裕がまだないかもしれません。
しかし、高校1年生からコツコツ勉強しておくと、受験生になったときに圧倒的に有利です。
とはいえ、勉強法や勉強内容がわからないとなかなか勉強を始めることができないと思います。
本記事では高校1年生が英語について約1年の間に何をどれだけやっておけばいいのかということについて書きました。
英語の勉強法
英語は成績があがるまで時間がかかりますので、何よりも優先して勉強しておくべき科目です。
高校1年生は下記のパターンごとに英語の勉強を進めていきましょう。
●パターン1:中学校で習った英語がまだ身についていない人
基本的に高校は中学レベルのことがわかっているという前提で授業が進んでいきます。
とはいえ、実際は中学レベルの内容がまだ理解しきれていないという人もいるでしょう。
公立高校の英語の入試問題で60点未満だった人は中学の復習をすべきです。
ただ、高校の内容もやりつつ中学の復習を1から丁寧にやっていくと時間がかかってしまいます。
そこで、復習は例文の暗唱という形でやっていきましょう。
記事:高校でも中学英語の復習をすべき【無料で教材を配布】
上記の記事から中学の復習ができる例文集をダウンロードすることができます。
内容と使用方法については記事に書いてありますので参考にしてください。
パターン1の人は中学例文の暗唱と学校の授業やテキスト、単語の小テストに集中して勉強しましょう。
下手に受験関連の参考書や問題集に取り組んでも不完全燃焼で終ってしまうかもしれませんので、あまりオススメはしません。
中学の復習を高校2年生、3年生までひっぱると、かなりスタートが遅れることになりますので高校1年生のうちに終らせておくべきです。
資格試験については英検3級もしくは英検準2級の取得を目標にしましょう。
関連記事:英検準2級二次試験対策
●パターン2:なんとなく大学受験を考えている人
中学の英語は理解していて、推薦入試などではなく一般入試での大学受験をぼんやりと考えている人は高校1年生のうちに単語と文法を頭に入れておきましょう。
大学の一般入試では高校入試と違い、要求されている英単語数が最低でも約4000語です。
*高校入試では2000語程度です。
高校入試よりは格段に覚える量が増えますし、短期記憶ではなく長期記憶にする必要がありますので、時間がかかります。
また、基本的な文法をおさえておきましょう。
文法を理解していないと、長文を読んだり、英文を書いたりすることができません。
基本的な文法というのは下記の通りです。
・時制
・受動態
・助動詞
・不定詞
・動名詞
・分詞(分詞構文)
・関係詞
・比較
・仮定法
高校1年生のあいだは単語暗記と基本的な文法をおさえておけば、受験生になったときに各段に楽になります。
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●パターン3:難関大学の受験を目指している人
難関国公立大、早慶上智、GMARCH、関関同立あたりの受験を考えている人は今から受験を意識して勉強する必要があります。
単語暗記や基本文法の理解はもちろんのこと、語法や熟語の理解、暗記、英文解釈も進めていきましょう。
関連記事:「英文解釈」とは何か?正しく文章を読みたいなら必ずやるべき!
単語は『ターゲット1900』、『システム英単語』を基本として、早慶上智や難関国公立を目指す人は『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』や『単語王2202』をオススメします。
文法・語法・熟語については『ネクステージ』をオススメします。
かまなび特進(文系)でも『ネクステージ』を使用しています。
関連記事:かまなび特進(文系)のご案内
英文解釈の参考書は『入門英文解釈の技術70』をオススメします。
日本語訳の一部に意味がわかりにくいものがありますが、直訳にしないとなぜその訳になるのかがわからない読者向けの処置だと思いますので、気にする必要はありません。
難関大学を志望している人は高校1年生のうちに英検2級を受験してみましょう。
関連記事:英検2級二次試験対策
定期テストでも受験科目になる予定のものは高得点を狙いましょう。
パターン別に学習計画を組みました
☆パターン1(中学校で習った英語がまだ身についていない人)
・第1期:4月から夏休み終わりまで
中学英文暗唱と基本的な英単語(中学の単語でも可)、定期テスト
・第2期:夏休み終わりから10月・11月
第2回英検準2級を受験する(3級でも可)、定期テスト
・第3期:11月から3月まで
第1期の復習、定期テスト
☆パターン2(なんとなく大学受験を考えている人)
・第1期:4月から夏休み終わりまで
基本的な英単語、基本的な英文法、定期テスト
・第2期:夏休み終わりから10月・11月
第2回英検準2級を受験する、定期テスト
・第3期:11月から3月まで
第1期の復習、定期テスト
☆パターン3(難関大学の受験を目指している人)
・第1期:4月から夏休み終わりまで
基本的な英単語、基本的な英文法(基本的な英文法の概略をつかむ)、定期テスト
・第2期:夏休み終わりから10月・11月
第2回英検2級を受験する、『ネクステージ』(文法・語法)、『入門 英文解釈の技術70』の半分、定期テスト
・第3期:11月から3月まで
第3回英検2級を受験する(2回目を受けていない場合)、ネクステージ(熟語、会話表現、語彙)、『入門 英文解釈の技術70』の残り半分、定期テスト
慣れないことが多く、勉強に時間を割くことが難しい学年かと思いますが、高校受験はあくまで通過点ですのであまり気を抜かないようにしましょう。