英語外部検定利用入試(2021年度版)【英検・外国語大学編】

2021年度一般入試における英語外部検定利用入試(英検)の状況をまとめました。

本記事は全国の外国語大学(東京外国語大・神戸市外国語大・神田外語大・名古屋外国語大・京都外国語大・関西外国語大・長崎外国語大)での利用状況です。
*一般入試、共通テスト利用入試のみに限定してまとめています。(推薦やAO入試などについてはございません)

最初に英検に関する用語について説明します。

●CSE2.0
従来のCSE1.0より高い精度で英語力を識別できるようにしたもの。
スコア精度が向上しているため、CSE1.0では合否のみ大学入試の選抜基準だったが、CSE2.0では合否に加えてスコアも選抜基準とすることができる。

●英検CBT、英検S-CBT、英検S-interview
・英検CBT
4技能(スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング)を1日で測定できる試験。
コンピュータ上で受験する。受験級は準1級、2級、準2級、3級。
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・英検S-CBT
毎週土日に従来型の英検と同じ形式をとりつつスピーキングを吹き込み式にして1日で4技能を測定できる試験。部活などの予定が立て込んでいる方には便利な試験。
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・英検S-interview
英検CBTもしくは英検S-CBTでの受験が難しい方向けの試験。
1日目をマークシートで解答し、2日目に対面でスピーキングテストを行う。
合理的配慮が必要な障がいのある受験者のみを対象に実施。
詳細はこちら

各級の満点と合格基準点

各級の合格点は下記の通りです。(CSE2.0スコア)
本記事では大学入試で考慮される級のみとなります。

英検1級
満点:3400 合格点:2630

英検準1級
満点:3000 合格点:2304

英検2級
満点:2600 合格点:1980

英検準2級
満点:2400 合格点:1728

東京外国語大学の利用状況

東京外国語大学では英語外部試験の結果を利用することはできません

2020年度からの英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入が2024年度以降に延期されることを受けて、CEFR対照表のA2ランクを出願条件としていましたが、取りやめとなりました。
*CEFR(セファール)とは外国語の運用能力を、言語の枠や国境をこえて同一の基準で測ることができる国際的な基準です。
*これは一般入試に限ったことであり、推薦入試などについては東京外国語大学が指定した英語検定・資格試験の成績を提出する必要があります。

また、言語文化学部および国際社会学部の一般選抜試験(前期日程)において、英語スピーキングテスト(BCT-S)の実施を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で1年延期となっています。

神戸市外国語大学の利用状況

神戸市外国語大学では英語外部試験の結果を利用することができる学部はありません
*推薦入試などでは利用することができますので詳細はこちらをご参照ください。

神田外語大学の利用状況

神田外語大学で英語外部検定利用入試を採用している学部は外国語学部です。

一般選抜のすべての入試区分で英語外部検定試験の結果を利用することができます。
*一般選抜とは「一般入試」「共通テストプラス入試」「共通テスト利用入試」を指します。

英語外部検定試験で一定の基準に達していれば、試験科目「英語」のみなし得点を満点または5点加点し、合否判定をします。

英検における基準は下記の通りです。
英検準1級以上でみなし得点が満点になります。
英検2級合格5点加点となります。
*英検CBTでも可です。

また、英米語学科、国際コミュニケーション学科(国際コミュニケーション専攻)については英語資格特別選抜があります。
*2020年11月2日~7日が出願期間ですのですでに終了しています。

英検の出願条件は英検準1級以上の取得(英検CBTでも可)です。
英米語学科は書類審査、英語テスト(約45分)、日本語と英語による口頭試問があります。
国際コミュニケーション学科は書類審査、小論文(60分・日本語800~1000字)、日本語と英語による面接があります。
*入学手続き後は必ず入学しないといけません。

名古屋外国語大学の利用状況

名古屋外国語大学で英語外部検定利用入試を採用している学部は全学部です。

一般選抜前期A方式、M3方式、M2方式、共通テストプラス方式、一般選抜後期において下記の基準(本記事では英検のみ)で上限20点が加点されます。

英検準1級以上もしくはCSEスコア2,304点以上
*英検は英検CBT、英検S-CBTいずれも提出可能です。
*他資格とあわせて提出しても上限は20点となります。
*「外国語」の得点(一般選抜前期A方式は英語リスニングを除く)が、加点で満点の200点を超える場合、200点を上限とします。
*有効期限は一律2018年4月以降に取得したものです。

試験方式についての詳細はこちらをご参照ください。

京都外国語大学の利用状況

京都外国語大学で英語外部検定利用入試を採用している学部は外国語学部、国際貢献学部です。

上記学部の「検定プラス1教科型・検定プラス2教科型」における出願資格となっていますのでご注意ください。

出願の基準は下記の通りです。(本記事では英検のみ)
英検CSEスコア1,700点以上(CEFRのA2以上)。
*2018年度以降に受験したものに限ります。

スコアごとの換算点は下記の通りです。

京都外国語大のHPより

関西外国語大学の利用状況

関西外国語大学で英語外部検定利用入試を採用している学部は英語キャリア学部、外国語学部、英語国際学部です。

上記学部の一般入試(前期日程・S方式)において加点方式で採用されています。
*配点200点の「外国語」において20点が上限です。

英検のスコア基準は下記の通りです。
英検1級20点加算されます。
英検準1級15点加算されます。
英検2級10点加算されます。
*対象期間はありません。
*上限は満点の200点ですので、例えば外国語の試験で190点をとり、英検1級の証明書を提出したとしても加算は10点までです(190点+10点=200点)。
*英検は従来型、英検CBT、英検S-CBT、英検S-interviewいずれも提出可能です。

併願パターンなどの詳細はこちらをご参照ください。

長崎外国語大学の利用状況

長崎外国語大学で英語外部検定利用入試を採用している学部は外国語学部です。

上記学部の一般入試A方式、B方式において加算方式で採用されています。

英検において下記の基準で加点されます。
英検CSEスコア2,300点以上20点加算されます。
英検CSEスコア1,950~2,299点5点加算されます。
*スコアは4技能を測ったものとし、合格・不合格は問いません。
*資格・検定試験数による加算はありません。
*英語の外部資格・検定試験を受験していなくても出願できます。
*満点の200点以上は加算されませんのでご注意ください。
*2018年4月から出願前までに結果が出た試験が有効となります。

以上、外国語大学の英検利用状況でした。

早慶上理、GMARCH、日東駒専、関関同立の英検利用はこちら(早慶上理)とこちら(GMARCH)とこちら(日東駒専)とこちら(関関同立)で確認することができます。

英検は年に3回挑戦できるので高校1、2年生も今から勉強を始める価値ありです。

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