明治大学 経営学部の日本史対策

本記事では明治大学 経営学部の日本史対策について記載しています。

明治大学経営学部は経営学科、会計学科、公共経営学科にわかれています。

経営学部の日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強しましょう。

経営学部の情報(個別入試・3科目)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率
20233427,4287,1651,7724.0
20223426,3166,0411,6383.7
20213426,2455,9771,6293.7

*数値には追加合格・補欠合格・特別措置を含みます。
*すべての学科の合算です。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
年度別の内容を確認しましょう。

・2022年度

アイヌの歴史15問(選択)
資料問題15問(選択)
1946~52年の日本経済15問(選択)

・2021年度

史料問題15問(選択)
(1)幕末~明治の医学
(2)日清戦争
16問(選択)
松下幸之助について15問(選択と記述)

・2020年度

史料問題15問(選択)
(1)史料問題
(2)太平洋戦争について
15問(選択と記述)
本田宗一郎について15問(選択と記述)

ほとんどが近現代史に偏っており、史料問題が必ず出題されます。
出題内容は経済や経営に関するものが多く、経営学部に入学するものとして基礎知識が問われます。
2021年度まで記述形式の問題が出題されていましたが、2022年度はすべて選択式になっています。
大問1が史料問題になることが多かったのですが、2022年度は大問2に出題されています。

●問題別の分析
・史料問題
2022年度は谷崎潤一郎の『細雪』の一部から抜粋された文章で、史料ではありませんでしたが、どの年度も史料の内容の読解が出題されます。
当時の文体で書かれているので、一文一文ちゃんと読めているか確認しながら読んでいきましょう。
その他の問題は文章中の用語に関連する歴史の問題なので、教科書や参考書、一問一答などを精読したり暗記していったりして対応していきましょう。

・選択問題
他の学部も同じですが、用語だけでなく歴史上の出来事との関連性やその内容まで理解、暗記していないと解くことができません。

例えば、2020年度に実際に出題された問題を見てみましょう。
(オ)の1950年に勃発した朝鮮戦争に関する記述として、正しくない記述をA~Dの中から1つ選び、その記号をマークしなさい。
A 北朝鮮が1950年6月に、38線を越えて韓国に侵攻し、戦争が始まった。
B 中国人民義勇軍(人民志願軍)が、北朝鮮を援助した。
C アメリカを主力とする国連軍は、1950年9月の仁川上陸作戦を転機として北緯38度線を越えて中国の国境に迫った。
D 1953年7月に、北京で休戦協定が調印された。

答えはDです。
北京ではなく、北緯38度線にある板門店で調印されました。

以上のように用語だけ単体で覚えて、歴史上の流れや関連知識を無視してしまうと答えることができなくなります。

その他、ある出来事と同じ時期に起きたことが問われるので出来事の年号や年号を覚えていなくても横のつながりは少なくとも理解しておきましょう。