明治大学 経営学部の世界史対策
本記事では明治大学 経営学部の世界史対策について記載しています。
明治大学経営学部は経営学科、会計学科、公共経営学科にわかれています。
世界史の試験時間は60分で、配点は100点です。
目標得点率は70%以上に設定して勉強しましょう。
経営学部の情報(個別入試・3科目)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 |
2023 | 342 | 7,428 | 7,165 | 1,772 | 4.0 |
2022 | 342 | 6,316 | 6,041 | 1,638 | 3.7 |
2021 | 342 | 6,245 | 5,977 | 1,629 | 3.7 |
*数値には追加合格・補欠合格・特別措置を含みます。
*すべての学科の合算です。
各項目の傾向と対策
大問は全部で4つです。
年度別の内容を確認しましょう。
・2023年度
Ⅰ | アフリカ史 | 10問(選択) |
Ⅱ | 10世紀~20世紀の朝鮮 | 10問(選択) |
Ⅲ | 19世紀のヨーロッパ | 10問(選択) |
Ⅳ | 中東情勢 | 10問(選択) |
・2022年度
Ⅰ | ティグリス・ユーフラテス川流域の歴史 | 10問(選択) |
Ⅱ | 15~17世紀のヨーロッパ | 10問(選択) |
Ⅲ | 19~20世紀のロシア | 10問(選択) |
Ⅳ | 20世紀の中国 | 10問(選択) |
・2021年度
Ⅰ | ローマ帝国史 | 10問(選択と記述) |
Ⅱ | 東南アジア史 | 10問(選択と記述) |
Ⅲ | オスマン帝国史 | 10問(選択と記述) |
Ⅳ | 20世紀のヨーロッパ | 10問(選択と記述) |
2021年度まで選択問題と記述問題が出題されていましたが、2022年度から選択問題のみになっています。
2022年度以降をみると、古代からの出題は大問1のみで、ほとんどが中世から20世紀までの出題になっています。
近現代重視の傾向が見られるので、通史を早めに終わらせないと十分に対策することができません。
●問題別の分析
・選択問題
下線部に関連するものを選ぶ問題や適切なもの、適切でないものを選ぶ問題が出題されます。
全体を通して教科書や参考書に書いてあることについて正確に理解しているかどうかが問われます。
経営学部のようなタイプの問題が苦手な人は用語のみを何の脈絡もなく覚えている傾向にあります。
実際に出題された問題を見てみましょう。
下は2020年度の問題です。
下線部(2)(デリー・スルタン朝)に関する説明として適切でないものを一つ選んでマークしなさい。
A. デリーを首都として、君主がそれぞれスルタンを名乗った5つのイスラーム王朝の象徴である。
B. ハルジー朝は、地租の金納化をはじめとする経済改革を実施した。
C. サイイド朝は、ティムール軍の侵入で崩壊した。
D. ロディー朝は、アフガン系の部族連合的性格が強かった。
答えはCです。
サイイド朝ではなく、トゥグルク朝がティムール軍の侵入で崩壊しました。
以上のように用語の丸暗記では対応できないのがわかると思います。
この問題の場合は、王朝名とその性質や実施したことなど総合的に整理して覚えていないと対応できません。
教科書のレベルを超えた用語も出題されることがありますが、教科書レベルの基本知識が確実にあると消去法で解くことができます。
問題全体を通して、丸暗記ではなく知識をノートなどに整理して理解しながら覚えていけば難なく解くことができます。