青山学院大学 経営学部A方式・B方式の英語対策
本記事では青山学院大学経営学部(A方式・B方式)の英語対策について記載しています。
A方式、B方式ともに大学の独自問題の点数で合否を判定します。
方式 | テスト区分 | 教科 | 科目 | 試験時間 | 配点 | 備考 |
A方式 | 共通テスト | 国語 | 国語 | 100点 | 満点200点を100点に換算 | |
地理歴史または公民または数学 | 「歴史総合・世界史探究」、「歴史総合・日本史探究」、「地理総合・地理探究」、「公共・政治・経済」、「数学ⅠA」、「数学ⅡBC」のうち1科目 | 100点 | 高得点の1科目を合否判定に使用 | |||
外国語 | 英語(リーディング・リスニング) | 50点 | 満点200点を50点に換算 | |||
独自問題 | 外国語 | 英語 | 90分 | 150点 | ||
B方式 | 共通テスト | 国語または地理歴史または公民 | 「国語」、「歴史総合・世界史探究」、「歴史総合・日本史探究」、「地理総合・地理探究」、「公共・政治・経済」 | 50点 | 選択した科目の満点を50点に換算、高得点の1科目を合否判定に使用 | |
数学 | 数学ⅠA | 150点 | 満点200点を150点に換算 | |||
数学ⅡBC | 同上 | 同上 | ||||
外国語 | 英語(リーディング・リスニング) | 50点 | 満点200点を150点に換算 | |||
独自問題 | 外国語 | 英語 | 90分 | 150点 |
独自試験(英語)の目標得点率は75%~80%以上に設定して勉強しましょう。
経営学部の入試情報
青山学院大学のサイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
2024年度 | |
問題1 | ・長文読解 1. 筆者の考えに近いもの 2. 下線部の意味 3. 下線部の意味 4. 下線部の書き換え 5. 空所補充問題 6. 文中の整序問題 7. 下線部の意味 8. 下線部の意味 9. 内容一致 10. 本文から得られる教訓を表現したことわざ |
問題2 | ・和文英訳 |
問題3 | ・長文読解 A 1. 内容不一致 2. 内容不一致 3. 内容不一致 4. 内容に関する問題 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 本文から推測できること 8. 内容一致 9. 内容に関する問題 10. 内容一致 B. 下線部の日本語訳 |
問題4 | ・文中の空所補充問題 空所補充問題×10 |
問題5 | ・長文読解+図表の読解 1. 下線部の書き換え×5 2. 空所補充問題×5 3. 日本語で150字以内で記述 |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
問題1 | ・長文読解 A 1. 下線部の意味 2. 空所補充問題 3. 文中の整序問題 4. 下線部の意味 5. 内容に関する問題 6. 下線部が指示していること 7. 内容に関する問題 8. 下線部の意味 9. 内容一致 10. タイトル選択問題 B. 下線部の日本語訳 | ・長文読解 A 1. 空所補充問題 2. 文中の整序問題 3. 空所補充問題 4. 空所補充問題 5. 空所補充問題 6. 下線部の意味 7. 下線部が指していること 8. 空所補充問題 9. 空所補充問題 10. 内容不一致 B. 下線部の日本語訳 | ・長文読解 A 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 文中の整序問題 4. 下線部の意味 5. 下線部が指していること 6. 空所補充問題 7. 下線部が指していること 8. 3つの話が類似していること 9. タイトル選択問題 10. 大学生への提言 B. 下線部の日本語訳 |
問題2 | ・和文英訳 | ・和文英訳 | ・和文英訳 下線部の英訳 |
問題3 | ・長文読解 1. 内容一致 2. 内容に関する問題 3. 内容に関する問題 4. 内容に関する問題 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容に関する問題 10. 内容不一致 | ・長文読解 1. 内容に関する問題 2. 空所補充問題 3. 内容に関する問題 4. 内容一致 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容一致 8. 空所補充問題 9. 内容に関する問題 10. 空所補充問題 | ・長文読解 1. 内容に関する問題 2. 内容に関する問題 3. 内容に関する問題 4. 内容不一致 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容不一致 10. 内容に関する問題 |
問題4 | ・文中の空所補充問題 空所補充問題×10 | ・文中の下線部に関する問題 下線部の言い換え×10 | ・文中の下線部に関する問題 下線部の言い換え×10 |
問題5 | ・長文読解+図表の読解 1. 下線部の書き換え×5 2. 空所補充問題×5 3. 日本語で150字以内で記述 | ・長文読解+図表の読解 1. 空所補充問題×5 2. 下線部は何の略かを英語で書く 3. 日本語で150字以内で記述 | ・長文読解+図表の読解 1. 空所補充問題×5 2. 空所に数字を入れて文を完成させる(記述) 3. 日本語で150字以内で記述 |
●全体の傾向
長文読解①、和文英訳、長文読解②、長文読解③(下線部の語句の言い換え)、長文読解④(資料付き)という構成です。
長文1つが長い上に、最後には150字以内の論述(日本語)があるため、時間が厳しいです。
語彙のレベルや文章自体のレベルは標準的なので一見すると、そこまで難しくないと思うかもしれませんが、過去問を解くと、その難しさに気づくと思います。
●大問1(長文読解①)
約1000語の長文です。設問は空所補充問題、整序問題、下線部の意味の問う問題、内容一致(不一致)問題、指示語の内容を選ぶ問題、タイトル問題、英文和訳問題などで構成されています。問題数は10問+英文和訳です。
設問は私立大学で出題される典型的な問題ですが、1000語を超える長文であるため素早く問題を解いていかないと間に合いません。
前後関係の把握、対比構造の把握、書かれていることの抽象化などを意識して読んでいきましょう。
普段から何となくではなく「なぜそれが答えになるのか」を言語化する練習をしてください。
文中の整序問題は文意から推測することが難しいため、文法的にある程度かたまりを作ってから並べ替えていきます。
・前置詞のあとは名詞
・接続詞のあとはSVもしくは分詞でbe動詞省略
・イディオムのかたまり
など、語句の一つ一つを手がかりにして回答していきます。
英文和訳問題は、英文の構造を見抜いた上で、ポイントとなりそうなところ見抜き、「ここがポイントだってわかってますよ」ということを示すような和訳にする必要があります。
また、直訳したような日本語は避けて、長文の中で意味が通じるような訳にしましょう。
●大問2(和文英訳)
和文英訳の問題が1題出ます。
日本語にそのまま英語をあてはめて行くような文にすると、かなり不自然なので、「つまりどういうことなのか」を考えて、抽象化した上で平易な表現で書けないかを検討しましょう。
●大問3(長文読解②)
大問1と同じく1000語を越える長文読解です。
設問は内容理解を問う問題で、問題数は10問です。
初めから順番に内容理解の確認問題が設置されていますので、全文を1回すべて読んで答えるという方法だと時間がかかってしまいます。
設問のレベルは標準的であるため、長文の長さが大きな壁となります。
普段から1000語程度の文章を読んで回答する練習をしておきましょう。
●大問4(長文読解③:下線部の言い換え)
850~900語ほどの長文読解です。
文章中にある語句に下線が引かれているので、それの言い換えを選択する問題です。問題数は10問です。
2023年度から下線部の問題ではなく、空所補充問題が出題されています。
文脈から推測して意味を考えます。
3択のうち、まったく違う選択肢が1つあるため、実質2択だと考えると難易度は高くないですので素早く解いていきましょう。
●大問5(長文読解④:資料付き)
500~600語ほどの長文と資料を参照しながら回答する問題です。
最後の問題は長文や資料などをもとに150字以内の日本語で論述する問題があります。
選択問題は簡単な計算はあるものの、おおむね典型的な読解問題です。
最後の論述問題の内容は下記の通りです(要約して書いています)。
年度 | 問題 |
2024 | 若年層が自分の将来について親よりも経済的に悪くなると考えている比率が高い上位2カ国を記述し、共通点と相違点を150字以内の日本語で論述。 |
2023 | 消費者の嗜好がアメリカと最も異なる国を取り上げ、その国における消費者の嗜好の特徴について150字以内の日本語で論述。 |
2022 | AIやロボットなどに代替されず、かつ雇用が増える職業はどういうものかを理由付きで150字以内の日本語で論述。 |
2021 | テレワークを利用したいと思っている人の変化を理由付きで150字以内の日本語で論述。 |
論述の構成としては下記のような例があげられます。
①自分の意見を述べる
②①の理由を資料の情報などを使いながら説明する
シンプルですが、150字では思っているより長く書くことができません。
簡潔に、問題の条件を満たしながら書いていきましょう。
全体として現状の世界や日本で問題や課題となっていることがテーマになることが多いです。
受験勉強だけではなく、世の中のメイントピック(特に経済、経営に関すること)に注目しながら生活してほしいと思います。