明治大学(農学部)の英語対策

本記事では明治大学農学部(農、農芸化、生命科、食料環境政策)の英語対策について記載しています。

農学部の英語の配点は120点で、試験時間は60分です。

目標得点率は75%以上に設定して勉強しましょう。

●全体の傾向
長文読解、会話問題、空所に共通して入る語を選ぶ問題で構成されています。
一見すると典型的な私立問題ですが、問題の種類が非常に多いことに加えて時間も比較的短いので過去問を使った演習は必須です。
ポイントとしては大問2と3をいかに素早く処理するかにかかっています。

●大問1(長文問題)
発音問題、言い換え問題、下線部の具体例を選ぶ問題、下線部を具体的に指す1語(2語)を抜き出す問題(自分で考える問題もあり)、整序問題、空所補充問題、内容一致問題、下線部の用法に近いものを選ぶ問題などで構成されています。

上記のとおり問題の種類が多いため、早く解けるところはすぐに処理しましょう。

発音問題は下線部と同じ発音をするものを選ぶ問題、アクセントが同じもの(違うもの)を選ぶ問題です。問題数は3~4問です。
対策方法としては、普段から単語を覚えるときにちゃんと発音しながら覚えると効率がいいでしょう。できていない人は『ネクステージ』などにのっている発音・アクセントリストを覚えるようにしましょう。

整序問題は日本語をもとにして並べ替え、指定の空所に入る選択肢を答える問題です。
2022年度は2問ある整序問題のうち、1問は日本語がありませんでした。
1語不要な語句があるので注意してください。

言い換え問題、下線部の具体例を選ぶ問題、空所補充問題は本文を読みこんで答える問題です。
いずれも書かれていることを抽象化する必要があります。
「つまり何を伝えたいのか」ということを念頭において普段から読解の練習をしていきましょう。

下線部を具体的に指す1語(2語)を抜き出す問題は、該当の語句を本文から探し出す前に文脈的に何が入りそうかを予測してから探し始めましょう。漠然と探すと無意味に時間だけが過ぎていきます。
自分で考える問題は同じように文脈上何を言いたいのかを明確にする練習が効果を発揮します。

下線部の用法に近いものを選ぶ問題多義語や多義性のある語句、前置詞などから出題されます。
例えば、personal(2020年度出題)です。「個人の」の他に「本人が直接行う」や「私的な」、「(個人が)信じている」など多様な意味が含まれています。

内容一致問題は2020年度までは「本文の内容と主旨が一致しているものを選べ」という問題でしたが、2021年度からはT/F問題に変わっています。
*一致するものはT、一致しないものはFをマークする問題

見たとおり設問の種類が多く、長文を読みながらその都度回答していくと、最後の内容一致問題にきたときに本文の内容をイマイチ把握できていない状態になっている可能性があります。

なので、まず始めに内容一致問題から処理することをオススメします。
最初に本文をすべて読んでしまって、T/F問題を終えてから、その他の問題に素早く回答していくと効率がいいかと思います。

●大問2(会話問題)
典型的な会話問題とは少し異なり、会話主体が何を言いたいのかを理解するのは前提として、使用されている表現の意味を問う問題やその語句や表現が他にどのような状況で利用されるのかを問う問題もあります。

会話の流れを把握して、発言者がどのような意図で表現を使っているのかを理解する必要があります。
また、最後には1~2問ほど、空所に入る語句を本文中から抜き出す問題もあります。
会話文を読み始める前にどのような問題なのかを把握してから読み始めると効率がいいです。

●大問3(空所に共通して入る語を選ぶ問題)
2つの文があり、その空所に共通して入る語を選ぶ問題です。
こちらも多義語を理解して、覚えているかが問われていますので、多義語はもちろんのこと、熟語や英語表現も頭に入れておきましょう。

具体例は下記の通りです。
be well off「財政が豊か」とwell「井戸」
take hold of「制御する、(人の心を)とらえる」とhold one’s breath「驚く」
maintain「維持する」と「主張する」などです。

以上の点をまとめると、大問2と3を素早くとき、長文読解に多くの時間をかけられるように過去問演習をやりましょう。
大問2→3→1の順番で解くことをオススメします。