成城大学(法学部A方式)の英語対策
本記事は成城大学法学部A方式の英語対策について記載しています。
*2020年度入試までの過去問を分析しています。
*試験時間、配点は2022年度入試の情報です。
法学部A方式の英語の試験時間は90分で、配点は150点満点です。
国語が150点満点、地歴公民・数学が100点満点ですので、英語でどうしても点が取れない人は国語でカバーすることができますが、英語試験の内容は標準的ですので得意科目にして受験にのぞみましょう。
各項目の傾向と対策
●全体の傾向
大問はぜんぶで4つです。
長文読解①、長文読解②、文法・語法問題・会話の空所補充、和文英訳問題という構成です。
私立大学の問題としては珍しく記述問題の出題が多めとなっていますので、過去問演習で記述に慣れておきましょう。実際に演習をするとなると面倒に感じてしまう人が多いので差がつきやすいポイントです。
●長文読解①(大問1)
設問は下線部の内容に合うものを選ぶ問題、指定された語句が具体的に何を示しているのか記述する問題、下線部の理由を日本語で答える問題などが出題されます。
記述問題の注意点は該当部分の内容を正確に把握できるかどうかという点です。
そのためには基本的な単語、熟語、文法、語法を頭にいれたあとに英文解釈に取りかかれるかにかかっています。
該当部分がわかるのに理解できない構文や知らない表現があったのでは、満足に回答することができません。
そこに選択問題と記述問題の難易度の差が出てきます。
下線部はだいたい抽象的な文であることが多いため、行間を読む能力も必要です。
英文解釈をやったあとに英文読解問題をたくさん解いて、英語独特の表現に慣れておく必要があります。
●長文読解②(大問2)
大問1より短い文章で、設問は2問ほどですが、2つとも指定語数内での記述問題です。
文章の内容を抽象化してまとめる能力が必要です。
指定語数内で質問されていることに十分に回答するというのは思っているよりも難しいことですので、大問1と同様、過去問での演習が必須となります。
成城大学の経済学部でも同じような問題が出題されているので、経済学部のような他学部の問題も解いて演習量をかせぎましょう。
●文法・語法問題、会話問題(大問3)
文法・語法問題はぜんぶで10問出題されます。
文法・語法問題は標準的ですので、『ネクステージ』などの問題集を1冊仕上げておけば対応することができます。文法・語法問題には時間をかけすぎないようにしましょう。
会話問題は会話文中の空所に入る表現を選ぶ問題です。
空所が5つなのに対して、選択肢が6つなので1つ余ることになります。
当然、前後関係を確認しながら解いていくことになりますが、典型的なひっかけなどに騙されないようにしましょう。
例えば、Would you mind~?で聞かれて、その依頼の内容を了承したときはNo, 拒否するときはYesと言う必要があるということを知らないと、この質問に対して何と答えたらいいのかわからなくなります。
Would you open the window?(窓を開けてもらえますか?)
→「開けてもいい」と思ったら、Noで「開けたくない」と思ったらYes(実際は「今他にやることがあるから、ごめん」など他の表現を使用するでしょうが)と答える必要があるということです。
基本的な会話表現はインプットしておきましょう。
●和文英訳問題(大問4)
1題だけ和文英訳問題が出題されます。
問題文自体は難易度の高いものではありませんが、選択問題形式で文法を学んでいる人は対応することが難しいかと思いますので、例文暗記などで典型的な文を頭の中にストックしておきましょう。
余力がある人は和文英訳の参考書、問題集を1冊仕上げても良いと思います。