専修大学(A方式)の英語対策
本記事は専修大学(A方式)の英語対策について記載しています。
A方式は「同一配点型」であり、英語・国語・選択科目の3教科(各100点)を受験し、3教科の合計点(300点)で合否判定する方式です。
A方式の英語の試験時間は60分です。
目標得点について
専修大学(A方式)の英語の目標得点は75~80点以上に設定して勉強しましょう。
合格最低点はもう少し低いですが、余裕をもって試験に臨めるように、高めに設定しました。
各項目の傾向と対策
●全体の傾向
長文読解(2題)、整序問題、会話問題、空所補充問題で構成されています。
年度により形式が変わりますので、過去問に取り組むときは注意しましょう。
長文読解では多様な問題が出題され、日本大、東洋大、駒澤大の問題のように段落ごとに設問があるという形式ではないので、過去問演習をしていないと対応できない可能性が高いです。
また、60分という短い時間で処理をする必要があるので、過去問演習をするときは時間をはかりましょう。
●長文読解(目標解答時間:25分、目標得点率:75%以上)
目標解答時間は2題あわせたものです。
上述したように多様な問題が出題されますので、過去問演習は必須です。
設問では、空所補充、下線部の意味内容、下線部の具体例、下線部と置き換えられるもの、内容一致、下線部と同じ用法などが問われます。
空所補充問題は文法知識を必要としている問題が多いです。
意味内容を問う問題は下線部を適切に日本語訳する力と文脈の把握力が問われます。
内容一致は選択肢の中から2つ選ぶ問題が多いです。
語彙や熟語を知っていれば、すぐに解ける問題もありますので、瞬時にアウトプットできるように何度も反復することが必要です。
内容を問う問題については、部分的に理解していると間違えてしまうものなので、英文解釈(英文の構造を見抜いて正確に訳す練習)を欠かさないようにしてください。
文全体の語彙レベルは標準的ではありますが、当然知らない単語も出てくるので、ただ単に知っている語彙を増やすのではなく、文脈から推測する能力も鍛えましょう。
●整序問題(目標解答時間:10分、目標得点率:80%以上)
例題をもとに形式を説明します。(実際に出題された問題ではありません)
EX) 日本文とほぼ同じ意味になるように英文を完成させ、▢に入れたものの番号をそれぞれ書きなさい。
たくさんお金を持っていたら、アメリカへ行けるのにな。
( ) 1⃣ ( ) ( ) ( ), I could go to America.
① I ②much ③if ④had ⑤money
以上のような問題形式です。
要するに「並べかえたときに2番目にくるものは①~⑤のうちどれか?」ということです。
If I had much money, I could go to America.になるので、正解は①です。
*▢の部分は1個とは限りません。
実際はここまで簡単ではありませんが、典型的な文ですので、標準レベルの問題集を何度も反復し、整序問題を解いたときは、声に出して読んでみましょう。
●会話問題(目標解答時間:5分~10分、目標得点率:80%以上)
会話表現を選ぶ問題であったり、整序問題と組み合わせたりして出題されます。
会話表現は基本的なものが多いため、基本的な会話表現がのっている参考書や問題集でおさえておくといいでしょう。
こちらも文脈を把握して、適切な会話表現を入れるだけなのであまり時間はかけたくありません。
●空所補充(目標解答時間:5分、目標得点率:80%以上)
2つ文があり、空所に同じ語彙が入るので、その語彙を選ぶという問題です。
多義語(意味が複数ある単語)をおさえておきましょう。
例えば、turnには「順番」という意味と「回る」という意味があります。
*他にもたくさん意味があります。
また、多義語だけでなく熟語や語法も問われるので、こちらもおさえておきましょう。
専修大学(A方式)はとにかく2つの長文を素早く処理できるかどうかにかかっています。
残りの問題は知っているか知らないかのどちらかであり、瞬時に終らせることができます。
英文解釈と制限時間内に英語長文を解く練習を欠かさないようにしてください。