法政大学  文(哲・日本文・史)、経営(経営)、人間環境学部、GISの国語対策

本記事では法政大学  文(哲・日本文・史)、経営(経営)、人間環境学部、GISの国語対策について記載しています。

上記学部の試験は2月7日に実施されます。

国語の試験時間は60分で、配点は100点です。
文学部については古文・漢文の出題があります。

目標得点率は文学部、経営学部、人間環境学部は70%以上、GISは80%以上に設定して勉強しましょう。

法政大学  文(哲・日本文・史)、経営(経営)、人間環境学部、GISの入試情報(A方式)

法政大学の公式サイトを参照してください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つですが、実際に解くのは文学部が大問1~3その他の学部が大問1,2,4です。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2024年度
・現代文
出典:「プロファイリング・理由・人格」大屋雄裕
1. 傍線部の具体例
2. 記述説明問題(30字以上40字以内)
3. 空所補充問題
4. 傍線部の理由
5. 傍線部の意味
6. 傍線部に関する問題
7. 本文の内容に合致しないもの
・古文
出典:『十訓抄』
1. 点線部は現代の何時頃にあたるか×2
2. 傍線部の意味
3. 二重傍線部のうち品詞が異なるもの
4. 傍線部の意味
5. 傍線部の意味
6. 傍線部に関する問題
7. ある人物はどのような人物として描かれているか
8. 内容一致
・漢文
出典:『三国志』
1. 傍線部の読み方×4
2. 二重傍線部の動作主体×2
3. 傍線部の読み方
4. 傍線部の意味
5. 傍線部の意味
6. 傍線部の意味
7. 内容一致×2
・現代文
出典:『よみがえる田園都市国家ー大平正芳、E・ハワード、柳田国男の構想』佐藤光、「解説」新谷尚紀
1. 漢字問題×3
2. 傍線部に関する説明
3. 傍線部の理由として不適切なもの
4. 空所補充問題
5. 傍線部の説明
6. 傍線部の理由
7. 記述説明問題(30字以上40字以内)
2023年度2022年度2021年度
・現代文
出典:「「うつわ」的利他ーケアの現場から」伊藤亜紗
1. 漢字問題×3+ことわざの空所補充問題
2. 傍線部の意味
3. 傍線部の説明
4. 読み取れること
5. 内容一致
6. 記述説明問題
・現代文
出典:『法哲学 Philosophy of Law』
1. 傍線部の考え方
2. 傍線部の漢字表記
3. 傍線部の考え方
4. 傍線部の考え方
5. 空所補充問題
6. 内容一致
・現代文
出典:『リベラリズムの系譜学ー法の支配と民主主義は「自由」に何をもたらすかー』中村隆文
1. 傍線部の意味
2. 傍線部の説明
3. 空所補充問題
4. 波線部の漢字表記×2
5. 傍線部の説明
6. 内容一致
7. 記述説明問題
・古文
出典:『今鏡』
1. 傍線部の解釈×2
2. 敬意の対象
3. 傍線部の解釈
4. 傍線部の解釈
5. 和歌で表現されること
6. 和歌の引用された理由
7. 文学史
・古文
出典:『西行物語』
1. 傍線部の主体
2. 傍線部の意味
3. 意味しないもの
4. 反語の判別
5. 傍線部の意味
6. 記述説明問題
7. 内容に合致しないもの
・古文
出典:『大和物語』
1. 傍線部の主体
2. 記述説明問題
3. 傍線部の解釈
4. 傍線部の説明
5. 空所補充問題
6. 内容一致
7. 文学史
・漢文
出典:『晋書』
1. 傍線部の読み×2
2. 傍線部の解釈
3. 傍線部の理由
4. 同じ意味
5. 返り点
6. 傍線部に該当するもの
・漢文
出典:『韓非子』
1. 傍線部の読み方×2
2. 傍線部の理由
3. 傍線部は誰を指すか
4. 傍線部の書き下し文
5. 傍線部の解釈
6. 内容一致
・漢文
出典:『権子』
1. 波線部の読み方×2
2. 二重傍線部と同じ読み方
3. 傍線部の解釈
4. 傍線部の解釈
5. 傍線部の書き下し文
6. 記述説明問題
・現代文
出典:「ヨーロッパの色の歴史からシャネルの黒を読む」徳井淑子
1. 傍線部の類義語
2. 傍線部に関する問題
3. 傍線部の説明
4. 一部内容のタイトル選択
5. 傍線部の説明
6. 記述説明問題
・現代文
出典:「漱石における政治」高橋和巳
『日本文学大事典』の「梗概」野上豊一郎
1. 傍線部の意味×2
2. 傍点を付した理由
3. 記述説明問題
4. 傍線部に関する問題
5. 波線部の説明×3
・現代文
出典:『看板の世界ー都市を彩る広告の歴史』船越幹央
1. 傍線部の説明
2. 記述説明問題
3. 空所補充問題
4. 傍線部の説明
5. 傍線部の説明
6. 内容一致

文学部は現代文、古文、漢文、その他の学部は現代文が2題、古文という構成です。
1題あたり20分前後しかかけることができないので素早く処理していく必要があります。
記述説明問題が2問含まれるので、過去問を通じて記述の練習をしていきましょう。

●問題別の分析
・現代文
漢字などの知識問題、傍線部に関する問題、記述説明問題などで構成されています。
漢字問題など知識のみで解答できる問題がほとんどなく、文章の読解を要する問題が多いです。

傍線部に関する問題や内容一致問題は文章の内容を理解している必要があります。
現代文の勉強をするときは「なぜこれが答えになるのか」を言語化する習慣をつけましょう。
設問は「つまりどういうことを言っているんですか」を問うているので、言語化する習慣がついていれば迷うことなく選択肢を選べます。

記述説明問題は30字以上、40字以内という字数指定である場合が多いです。
二重傍線部がどういうことなのかを説明する問題なので、傍線部付近の記述や段落の内容を言語化できるくらい理解している必要があります。
過去問演習を通じて形式に慣れておきましょう。

・古文
傍線部の意味や解釈、文法や敬語の用法、主語の判別、和歌の解釈、記述説明問題などが出題されます。
文章自体は長くなく、注釈を最大限に活用しながら読めば理解できる内容です。

傍線部の意味や解釈を選ぶ問題は傍線部の前後の文脈を理解している必要があります。
単語の意味を覚えていることが前提で、読解の練習を積んできたかどうかが試されます。
記述説明問題についても、傍線部にある行動の理由など本文の内容を理解していないと書くことができない問題なので、古文単語や文法にばかり時間を取られないで読解練習にも時間を割くようにしましょう。

3年連続で和歌の解釈が出題されているので、文章中での和歌の役割と効果について最大限理解できるように和歌の修辞法や表現法を頭に入れていきましょう。

・漢文
傍線部の意味や解釈、返り点や書き下し文の判別、内容一致問題などが出題されます。
句法を直接的に問うような問題は少なく、ほとんどが文章の読解問題です。
句法や基本的な漢字を頭に入れた後に読解の演習を積んでいきましょう。

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