中央大学 経済学部(経済・経済情報システム・公共/環境経済)の日本史対策

本記事では中央大学 経済学部(経済・経済情報システム・公共/環境経済学科)の日本史対策について記載しています。

日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。

目標得点率は75%以上に設定して勉強しましょう。

経済学部の情報(一般方式)

・2024年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点/満点
経済学科Ⅰ1352,0551,8933145.0234.2/350(66.9%)
経済学科Ⅱ901,2931,1581514.7238.0/350(68.0%)
経済情報システム学科796065561565.0227.1/350(64.8%)
国際経済学科1131,1351,0333194.7223.0/350(63.7%)
公共・環境経済学科607777201645.0226.0/350(64.5%)

・2023年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点/満点
経済学科Ⅰ1352,3862,2042638.4240.0/350(68.6%)
経済学科Ⅱ901,3361,1851488.0238.0/350(68.0%)
経済情報システム学科793863501782.0231.0/350(66.0%)
国際経済学科1131,3871,2663094.1227.0/350(64.9%)
公共・環境経済学科601,1961,1231806.2231.1/350(66.0%)

・2022年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点/満点
経済学科Ⅰ1492,1982.0262936.9237.1/350(67.7%)
経済学科Ⅱ991,3751,2301418.7238.3/350(68.1%)
経済情報システム学科865655121104.7233.0/350(66.6%)
国際経済学科1261,5621,4464243.4223.0/350(63.7%)
公共・環境経済学科671,0749963782.6223.0/350(63.7%)

・2021年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点/満点
経済学科Ⅰ1492,6552,4573616.8237.0/350(67.7%)
経済学科Ⅱ991,5961,4111519.3238.0/350(68.0%)
経済情報システム学科864714281044.1233.0/350(66.6%)
国際経済学科1261,1591,0583602.9224.1/350(64.0%)
公共・環境経済学科677046653581.9224.0/350(64.0%)

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

・2024年度

A:通貨の歴史
B:荘園公領制の成立
C:史料問題
10問(選択・20点)
鎌倉・室町時代の飢饉10問(選択・20点)
A:1915~1930年の年表
B:中央大学の歴史
13問(選択・30点)
A:満州事変の前後
B~D:史料問題
14問(選択・30点)

・2023年度

A:稲作の始まり
B:朝廷と幕府の関係
C:史料問題
10問(選択・20点)
A:幕府権力の動揺
B:史料問題
13問(選択・30点)
国勢調査の歴史10問(選択・20点)
A~Eの史料問題15問(選択・30点)

・2022年度

A:史料問題
B:天智系の皇統の確立と事業
C:文の正誤判定問題
10問(選択・20点)
江戸時代の市場経済の発展10問(選択・20点)
A:近代諸法典の編纂
B:史料問題
C:日本資本主義の展開
D:史料問題
15問(選択・30点)
1941年~1985年の年表15問(選択・30点)

・2021年度

A:律令国家体制の整備
B:史料問題
10問(選択・20点)
A~Dの史料問題15問(選択・30点)
江戸末期~明治初期の国際情勢15問(選択・30点)
A:第一次~第二次世界大戦の日本
B:史料問題
10問(選択・20点)

古代から近現代まで幅広く出題されているので、早めに通史学習を終わらせて近現代にも集中できるように計画を立てていきましょう。
文の正誤判定問題、正誤問題、年代整序問題、史料問題、一問一答形式の問題、組合せ問題、空所補充問題、図やグラフなどを使用する問題、地図問題などが出題されます。
問題の種類がかなり多様なので教科書、一問一答、資料集、問題集で知識を頭に入れていきましょう。

●問題別の分析
・文の正誤判定問題
文が5つ並んでいるので、その正誤を判定する問題です。
実際に2023年度で出題された問題を見てみましょう。

下線部②に関連して、日本の中央官制の記述として誤っているものを1つ選び、 その記号をマークしなさい。
ア 王政復古の大号令により総裁・議定・参与の三職制が採用されたのち、1868年の政体書によって三権分立による太政官制とされた。
イ 版籍奉還後、大宝の形式を復活させて神祇官と太政官の二宮制とし、さらに太政官のもとに各省が置かれた。
ウ 廃藩置県後、太政官が正院、左院、右院の三院に分けられ、正院のもとに各省が置かれた。太政官の正院は政治の最高機関で、太政大臣、左大臣、右大臣 の3大臣と参議で構成された。左院は正院の諮問にこたえ、右院は各省の卿や大輔を集めて省務を協議した。
エ 薩摩藩や長州藩を中心に土佐藩や肥前藩を加えた4番出身者達が、参議や各省の卿や大輔となって実権を握り、のちの政府の基礎となった。
オ 神祇官は、政体書では行政官の下に置かれていたが、版籍奉還後の太政官制では祭政一致により太政官の上位に置かれ、さらに神道国教化が進展して、廃藩置県後は神祇官から神祇省に格上げされた。

正解はです。
廃藩置県後に神祇官は廃止されたので誤りです。
以上のように1文が長い選択問題が出題されますので、教科書の記述を正確に覚えておきましょう。

・一問一答形式の問題
設問に対する答えを選択肢の中から1個~複数個選ぶ問題です。
実際に2021年度で出題された問題を見てみましょう。
図1の期間B(1881年~1892年)に起きた対外関係の事項をすべて選び、その記号をマークしなさい。
ア 樺太・千島交換条約
イ 下関条約
ウ 台湾出兵
エ 日朝修好条規
オ 壬午軍乱(壬午事変)

正解はです。
アは1875年、イは1895年、ウは1874年、エは1876年、オは1882年です。
「すべて」とは言っても答えが1つだけの時もあるので要注意です。
年号暗記や一問一答で語句とその内容、周辺情報を頭に入れていきましょう。

・空所補充問題
文章中や史料中の空所に入る語句を選ぶ問題です。
教科書や一問一答で語句とその内容、周辺情報を頭に入れ、史料は『日本史史料問題一問一答【完全版】』などを使って覚えていきましょう。

・史料問題
史料を読解する問題、空所補充問題、史料に関する問題などが出題されます。
史料を見たときに何の史料なのかがわかる必要があります。また、その関連知識も覚えている必要があります。
『日本史史料問題一問一答【完全版】』を使って対策していきましょう。

・組合せ問題
正しい文の組合せを答える問題です。
対策方法は文の正誤判定問題と同じように、教科書の記述を正確に覚えておきましょう。

・図やグラフを使用する問題
日本の人口の推移、大坂から江戸への商品入荷状況、近世日本の貨幣構成比の推移といった図表、グラフなどから出題されます。
人口、商品、通貨など経済に関係するグラフが多様されているので、教科書で学習するときは経済史や経済に関連する事物の流れを正確につかんでおきましょう。

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