慶應義塾大学 理工学部の化学対策

本記事は慶應義塾大学の理工学部の化学対策について記載しています。
理工学部の試験時間は物理と化学の2科目で120分で、配点は200点です。
合格最低点は60%程度で推移していますので、目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。
化学が得意な人は80%以上の得点率を目標に勉強していきましょう。
理工学部の入試情報
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 | 合格最低点 |
| 2025 | 650 | 8,637 | 8,139 | 2,728 | 3.0 | 297/500(59.4%) |
| 2024 | 650 | 8,248 | 7,747 | 2,495 | 3.1 | 321/500(64.2%) |
| 2023 | 650 | 8,107 | 7,627 | 2,452 | 3.1 | 290/500(58.0%) |
| 2022 | 650 | 7,847 | 7,324 | 2,641 | 2.8 | 340/500(68.0%) |
| 2021 | 650 | 7,449 | 7,016 | 2,309 | 3.0 | 266/500(53.2%) |
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・さらし粉、塩化銀、モール法、粗銅の精製、粗銅の電気精錬 設問×2 | ・錯イオン、熱化学、化学平衡の法則 設問×3 | ・水素吸蔵合金、比熱 設問×2 |
| 2 | ・モル濃度、反応エンタルピー、触媒、生分解性高分子 設問×3 | ・硫酸の電離平衡、リチウムイオン電池 設問×2 | ・電気分解、反応速度 設問×3 |
| 3 | ・芳香族化合物、油脂族カルボン酸、高分子化合物、アミノ酸の構造決定 設問×4 | ・油脂と芳香族化合物の構造決定 設問×3 | ・有機化合物の構造決定、ペプチド 設問×3 |
問題はマーク式、記述式での回答です。
理論化学からの出題が多く、無機化学は理論化学と融合した形で出題されることが多いです。
有機化学では構造決定、反応機構、機能系の難易度が比較的高い傾向にあります。
計算量が多く、時間的制約があり、難易度の高い問題です。
●対策
教科書や基本レベルの参考書で基礎知識をつけていきましょう。
理論化学(化学平衡、酸・塩基・酸化還元、熱化学、状態変化など)の基本公式、反応、考え方を理解していきます。
計算問題は理解するだけでなく、実際に問題を解いて計算力をつけていきます。
無機化学では「金属イオン+理論化学」の融合問題が多いため、理論化学も関連させた問題を解いていきましょう。
有機化学では構造決定、高分子、機能系物質に関して習熟するようにしましょう。
基礎知識と応用問題の演習が終わったら、過去問をできるだけ多く解いて、理工学部の形式に慣れていきましょう。
早慶上理対策のまとめはこちら!↓
