上智大学 総合人間科学部心理学科(共通テスト併用方式)の総合問題対策

本記事では上智大学 総合人間科学部心理学科(共通テスト併用方式)の総合問題対策について記載しています。

総合人間科学部の心理学科では共通テスト併用方式の独自試験として総合問題が出題されます。
心理学科の試験科目と配点は下記の通りです。

テスト区分教科科目配点
共通テスト外国語英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語から1科目60点
国語国語40点
地歴公民・数学「日本史B」、「世界史B」、「地理B」、「倫理」、「政治・経済」、「倫理、政治・経済」、「数学ⅠA」のうちから1科目40点
独自試験学部学科適性試験心理学のための理解力と思考力を問う問題80点

心理学科では面接試験があります。2段階での選抜で、第1次試験合格者のみ面接を受けることができます。

総合問題の試験時間は75分で、配点は80点です。

総合人間科学部心理学科の情報(共通テスト併用方式)

年度募集人員志願者数第一次受験者数第一次合格者数第二次受験者数最終合格者数競争率
2023201861718179295.9
2022212111979493219.4
20212131429677772114.1

数字でもあらわれているように面接でもかなり不合格になっている人がいます。
他の大学ではなく上智大学の心理学科になぜ入りたいのか、そもそもなぜ心理学科を目指しているのかなどを言語化して挑みましょう。

各項目の傾向と対策

大問は全部で2つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。

2023年度2022年度2021年度
1・文章の読解
出典:「ことばの育ちの認知科学」針生悦子
1. 空所補充問題
2. 空所補充問題
3. 記述説明問題(50字以内)
4. 文の補充
5. 空所補充問題
6. 空所補充問題
7. 要約問題(150字以内)
・文章の読解
出典:「音が描く日常風景-振動知覚的自己がもたらすもの」伊藤精英
1. 空所補充問題
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題
4. 選択問題
5. 空所補充問題
6. 記述説明問題(A10字以内、B30字以内)
7. 要約問題(150字以内)
・文章の読解
出典:「無気力の心理学改版-やりがいの条件」波多野誼余夫、稲垣佳世子
1. 空所補充問題
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題
5. 空所補充問題
6. 記述説明問題(40字以内)
7. 要約問題(150字以内)
2・資料の読み取り
選択問題×8
・資料の読み取り
選択問題×7
・資料の読み取り
選択問題×7

文章の読み取り能力と要約能力、数ある図表の読み取り能力を試される試験です。
75分という時間を考えるとかなり素早く情報を読みとって整理する必要があります。
読解問題の要約は文章内容がわかりやすいので書きやすいです。

●問題別の分析
・読解問題
心理学にかかわる文章を読んで各設問に答える問題です。
文章中の空所に入るものを選ぶ問題、記述説明問題、要約問題などが出題されます。

空所補充問題は文の前後を見て文脈的にあっている語句や文を入れる問題です。
論理的に考えればすぐにわかるものが多いのでここで失点することは防ぎましょう。

記述説明問題は下線部に関することについて説明した文の続きを指定字数内で書く問題です。
文章の内容を論理的に理解していれば書くことができる問題です。

要約問題は毎年150字以内という指定があります。
要約問題でよくやってしまうのは「文章の切り貼り」です。
文章の内容が理解できていないとどうしても文章を切り貼りして、要約ではなく、ただ文章を短くしただけになってしまいます。
要約対策の前に現代文の勉強をしましょう。
まずはマーク式の問題を解き、時間があれば国公立向けの記述問題にもチャレンジしてみると効果的です。

●資料の読み取り問題
複数個の資料をみながら各設問に答える問題です。
資料から読み取れること、誤っていること、読み取れないことという3つの選択肢があります。
設問で何を聞かれているのかを正確に把握して、資料を確認しましょう。
正誤を判定できないという選択肢もあるので、数値を確認せず自分の中で勝手に「こういうことが言えるだろう」という想像をしてしまうと間違えます。
普段から政府が出している統計資料にも目を通すようにしましょう。