大学入学共通テスト・英語(リーディング)の分析【2024年1月13日実施分】

2024年1月13日に大学入学共通テスト(1日目)が実施されました。

本記事では大学入学共通テストの英語(リーディング)を分析しています。

2023年度の英語(リーディング)と比較しています。

全体について

○出題内容について
フライヤー、レビュー、ブログ、イラスト、記事、アンケート、ハンドアウト、雑誌、ウェブサイトを読み取って答える問題が出題された。

○出題形式について
例年通りマーク式であった。
マーク数は2023年度と同じく49個であった。

○難易度について
昨年度と比べて読むべき文量がさらに増えており、2023年度までの過去問で時間がギリギリになったり間に合わなかったりした人はさらに時間が厳しくなる試験であった。
2023年度と比較して難化したと予想する。

大問1について

設問数が5問で、配点は10点であった。
2023年度も同様である。

A問題はイギリスの語学学校で開催されるイベントに関するフライヤーから出題された。
2023年度は劇場での公演のパンフレットから出題された。

B問題はアメリカでの日帰り旅行に関する情報から出題された。
2023年度は夏期に実施される英語力改善のサマーキャンプについてウェブサイトを見ながら回答する問題であった。

全文を読むのではなく設問を先に確認し、該当箇所を探すというタイプの試験である。
読解力ではなく情報整理能力が問われる。

大問2について

設問数が10問で、配点は20点であった。
2023年度も同様である。

A問題はイギリスの交換留学生として戦略ゲームクラブのフライヤーを確認する問題である。
2023年度は靴のウェブサイト上にある広告を読みながら回答する問題であった。
設問は本文中から適する情報を探す問題の他、本文中で述べられていないことや事実ではなく意見を特定する問題などが出題された。

B問題は旅行保険のレビューを確認する問題が出題された。
2023年度は時間の効率的な使い方についての学校の取り組みが書かれたレポートを読んで回答する問題であった。
本文中から適する情報を探す問題の他、本文中で述べられていないことや意見を特定する問題、ある保険会社が提供するサービスを特定する問題などが出題された。

言い換え表現に注目する。要するに何を伝えたいのかを意識する問題である。

大問3について

設問は5問で、配点は15点である。
2023年度も同様である。

A問題はイベントに関するブログを読んで答える問題である。
キャンプクラブのニュースレターを読んで回答する問題であった。
読み取った情報をもとに適する写真を選ぶ問題、ブログの筆者向けのコメントとして何が適切かという問題が出題された。

B問題はEnglish Dayに関する学校新聞の記事を読んで答える問題である。
2023年度は「アドヴェンチャールーム」を作る際に参照しているブログ記事を読みながら回答する問題であった。
イベントに関するコメントを時系列で並べる問題、本文中で述べられていないことを答える問題などが出題された。

大問4について

設問は5問で、配点は16点である。
2023年度も同様であった。

クラスが抱える問題について記事とアンケート結果を確認して、ハンドアウトの空所に入るものを選ぶ問題が出題された。
2023年度は効率的な学習方法について2つの記事を読みながら回答する問題であった。

今回、初出の形式の問題である。
3つの資料がある分、確認すべき情報が多いため苦戦した人が多かったと思う。
設問とハンドアウトを確認してから記事とアンケート結果を確認すると効率よく回答できる。

大問5について

設問は5問で、配点は15点である。
2023年度も同様であった。

物語についてプレゼンテーションがあり、物語が掲載されている雑誌を参考に解く問題である。
2023年度は印象に残った話についてメモを参照しながら発表するという設定の問題であった。

確認すべき英文量が2023年度と比べて増えており、大問4と同じように苦戦した人が多いと思う。
イベントが起こった順番に並べる問題、メモの空所に入るものを選ぶ問題などが出題された。

まずはメモを見て注目すべきところをある程度把握してから読み始めること。

大問6について

設問は9問で、配点は24であった。
2023年度も同様である。

A問題は時間の知覚に関する記事を読んで回答する問題が出題された。
2023年度はグループ学習で共有したい記事を要約するという設定の問題であった。
記事のメモにある空所に入るものを選ぶ問題である。

B問題はチリペッパーに関するウェブサイトを読んで回答する問題が出題された。
2023年度はクマムシに関するプレゼンテーションを前提とした問題であった。
スライドの空所に入るものを選んだり、誤りを見つける問題などが出題された。

まとめ

文量が増え、新傾向の問題が出題されるなど昨年度よりも難しい問題が出題された。
単語や熟語を覚えていないなどは当然だが、英文を返り読みしないとスムーズに読めないなど英文読解の勉強が不徹底な人は苦戦するような問題であった。

2025年度からまた新たな形式で出題されるが、英文量がさらに増える可能性はある。
早めに単語や熟語、基本文法を暗記、理解し、どれだけ多くの英文に触れられるかや英語を教科としてではなく言語としてアウトプット型の学習を中心できるかが重要になる。
単語、熟語、文法が中途半端(意味を思い出すのに時間がかかるなど)だと勝負にもならないということがありえるだろう。