上智大学 TEAP利用型の日本史対策

本記事では上智大学 TEAPスコア利用型の日本史対策について記載しています。

TEAPスコア利用型の日本史の試験時間は90分で、配点は神学部、文学部、法学部、外国語学部、総合グローバル学部が100点で、経済学部経営学科が150点です。

論述問題がありますが、他大学のような典型的なものではなく、理由や背景などが問われるので教科書の文章を丸暗記するだけでは対応できません。

各項目の傾向と対策

大問は全部で1題で、問題数は13~20問で推移しています。
主に空所補充(記述・選択)、正しいものや誤っているものを選ぶ問題、史料問題、論述問題などが出題されます。
全体を通じて歴史的な背景や理由を問う問題が多く、教科書や参考書の用語を単純に暗記しているだけでは解けない構成になっています。
論述問題は2021年度が2問、2022年度が3問、2023年度4問、2024年度は2問でした。

●過去4年分の問題内容

年度出題テーマ
2024大規模な土木工事をともなうメガ・イベントについて
2023移民について
2022ジェンダーについて
2021戸籍について

●問題別の分析
・空所補充(記述と選択)

歴史の用語だけでなく、文脈にあった日本語や最近の時事(BLM運動、雨傘運動など)が問われたり、資料を参考にする問題など多種多様です。
基本的には日本史の教科書や参考書を読んでいれば回答できるものですが、得点を最大上げたい受験生は時事問題などにも目を配るようにしましょう。

・正誤判定問題
正しいものや誤っているものを選ぶ問題です。
他の問題と同じように歴史事象の背景や何かの理由を選ぶ問題が多いです。
教科書や参考書を読むときに「なぜなのか」という視点をもったり、因果関係や背景を土台にして覚えるようにしましょう。

・論述問題
文章や史料の内容に沿った問題や史料を参考にして回答する問題があります。

過去4年分の論述問題は下記の通りです。(問題は要約しています)

年度
2024レガシーとは何を指し、どのような理由で「負」なのか(100字程度)
祝祭型資本主義を理解した上で、どのような<祝祭>を目くらましにどのような政治目的が果たされようとしたのかを4つの選択肢から選び説明する(200字程度)
2023鉛や硝酸の需要が大きかった理由(50字程度)
なぜ戦時下での避妊や堕胎が禁止されたのか(100字程度)
日中国交正常化後、中国に残らないといけなかった理由+帰国後直面している問題(各80字程度)
列島社会の移民や難民への冷淡さはいかなる歴史認識の所産であるか(150字程度)
2022資料問題(15字程度+100字程度)
ある人物のインタビューを結びにおいた意図と問題点(150字程度)
「性差の日本史」展の問題(100字程度)
2021戸籍制度が律令国家の形成と展開に欠かせないものだった理由(125字程度)
大日本帝国憲法において天皇家と一般国民について、二元的な身分制度になっている理由(75字程度)

問題の内容からわかるように教科書の記述を意味もなく丸暗記しているだけでは対応できません。
教科書レベルの知識をベースとしながら、考察する力や想像力を試しています。
過去問演習や論述問題に早めに取りかかれるように早めに通史を終わらせましょう。

上智大学TEAPスコア利用型の国語対策はこちらです。

Follow me!

上智大学 TEAP利用型の日本史対策” に対して1件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。