慶應義塾大学 環境情報学部の小論文対策

本記事では慶應義塾大学 環境情報学部の小論文対策について記載しています。

環境情報学部の小論文の試験時間は120分で、配点は200点です。

「問題解決」をテーマにしてますが、問題は毎年いろいろな形式で出題されます。
高校数学の基礎的な計算を必要とする年度もあり、一般的な小論文対策をしていれば対応できるというものではありません。

傾向と対策

数的処理や答えのない問題など多様な出題です。
基本的な小論文の書き方を身につけつつ、普段から時事問題や世界の問題とその解決法などについて調べたり、自分で考えてみることを習慣化しましょう。

●過去3年分のテーマと問題内容(問題は要約しています)
・2023年度
「生きること」について
問1:文献1と2に通底することを150字以内で論述。
問2:文献1と3に通底することを200字以内で論述。
問3:文献4のいう定性的研究の重要さを250字以内で論述。
問4:文献2と5に通底することを150字以内で論述。
問5:「生きることに向き合うための学問的態度」と文献4が通じるものを250字以内で論述。
問6:(a)文章の人物の住まい方、暮らし方はどのようなものになりつつある、もしくはこれからなっていくと思うかを300字以内で論述。 (b)文章の人物を調査するために、どのような研究を考案するだろうと考えるかを500字以内で論述。

・2022年度
限られた情報から数値を推定する、「未来からの留学派遣制度」について
問1-1:2021年に日本で購入されたシャープペンシルの本数を推定。
問1-2:問1-1の根拠を説明する。
問2-1:「未来からの留学派遣制度」を活かして解決したい(できる)問題について記述。
問2-2:「未来からの留学派遣制度」を通じて取り組む意義を200字以内で論述。
問2-3:問題解決の具体的アイデア
問2-4:実現に向けて2年間のうちにどんな活動をするか。

・2021年度
不条理の解決
問1-1:数的処理
問1-2:数的処理
問1-3:数的処理
問2:世の中で不条理と感じることを15個あげる
問3:問2のうち3つをあげ、解決法を説明する

フェルミ推定(調査することが難しいことでも与えられた情報から推定すること)や高校数学の基礎、資料を参照しながら考える問題など多様であるため、過去問をつかった演習が必須です。

●対策
・捉えどころのない問題に向き合う
普段からすぐには解決できない、もしくは解決するための情報があまりない事柄について考える習慣を身につけましょう。
ネットや本に書いてある情報をインプットするだけでなく、何も答えの出てないテーマについて考えることも重要です。

・「答えっぽいこと」を書こうとしない
問題文にも書いてありますが、受験者自身の独創的なアイデアを期待しています。
ありきたりで、誰もが考えるようなことを極力書かないようにしましょう。
そのためには、やはり普段から問題発見とその解決策について思考をめぐらせておく必要があります。

・過去問演習を重ねる
できるだけ多くの過去問に触れ、環境情報学部独特の問題形式に慣れておきましょう。
総合政策学部の問題に取り組むのも効果的です。
また、できるだけ多くの模範解答にふれ、評価されるポイントや内容を把握するようにしましょう。

慶應義塾大学対策のまとめはこちらです。