早稲田大学 商学部の日本史対策

2023年8月7日

本記事では早稲田大学 商学部の日本史対策について記載しています。

商学部の日本史の試験時間は60分で、配点は60点です。

30字以内の記述説明問題があるので、過去問を通して対策をしておきましょう。
また、大問1~4が史料問題なのでこちらも史料の確認と過去問演習を怠らないようにしましょう。

各項目の傾向と対策

大問は全部で6つで、問題数は59問です。
一問あたり1分以内で回答する必要があるため悩んでいる暇はあまりありません。
主に正しいものを選ぶ問題、誤りを選ぶ問題、空所補充、整序問題、正誤問題、記述問題、記述説明問題などが出題されます。
記述説明問題は2021年度は80字でしたが、2022年度から30字以内に変わっています。
大半が資料問題で、テーマ史が基本です。大問5、6は経済に関連する歴史が出題される傾向にあります。

●過去3年分の問題内容
・2023年度
大問1 弘仁格式序文(史料問題)
大問2 分国法(史料問題)
大問3 天明の打ちこわし(史料問題)
大問4 明治時代の北海道と沖縄(史料問題)
大問5 近代の産業と教育
大問6 高度経済成長と終焉

・2022年度
大問1 奈良時代の詔(史料問題)
大問2 元寇と得宗専制体制(史料問題)
大問3 只野真葛(史料問題)
大問4 妾の半生涯(史料問題)
大問5 近代の工業と経済
大問6 バブル経済と平成不況

・2021年度
大問1 古代の農民
大問2 室町幕府の成立(史料問題)
大問3 江戸時代の庶民(史料問題)
大問4 伊藤博文(史料問題)
大問5 産業革命、戦前の文化
大問6 高度経済成長

問題別の分析
・史料問題
教科書や参考書、資料集にのっている基本的な史料は目を通して、内容を把握しておきましょう。東進の『日本史史料問題一問一答【完全版】』が効果的です。

・空所補充
一問一答問題集を覚えていればおおむね対応できます。
うろ覚えにせず、緊張下でも確実に思い出せるように何回も反復しましょう。

・正しいものを選ぶ問題、誤りを選ぶ問題、正誤問題
教科書や参考書に書いてある記述は語句レベルでなく、文章レベルで覚えておきましょう。
因果関係を曖昧にしているとすべて答えに見えてきてしまいます。

・整序問題
年号を覚えておくことが一番の対策になります。
基本的な通史と文化史を組み合わせて出題するパターンもありますので、テーマごとに別々に覚えるだけでなくすべて一緒にして覚えておくことも必要です。

・記述問題、記述説明問題
大問5、6から記述問題が出題されます。
近現代の経済史から確実に出題されるので、必ずおさえておきましょう。

記述説明問題の過去3年分の出題は下記の通りです。問題は要約しています。
・2023年度
物価高騰の理由を石油危機以外で記述。「列島」を含めて30字以内

・2022年度
バブル経済について記述。「投機」を含めて30字以内。

・2021年度
エネルギー産業の状況を記述。「解雇」「エネルギー革命」「三池争議」「斜陽化」「閉山」を含めて80字以内。

以上のように記述説明問題も経済史からの出題なので落とさないように対策しましょう。
全範囲まんべんなく出題される上に経済史はかなり最近までの歴史を含めるので、対策にかなり時間を使うことが予想できます。

早稲田大学対策のまとめはこちらです。