早稲田大学 教育学部の国語対策

2023年8月7日

本記事では早稲田大学 教育学部の国語対策について記載しています。

教育学部の国語の試験時間は90分で、配点は50点です。
*国語国文学科は国語の点数が調整後に1.5倍になります。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。問題数は32~34問で推移しています。
現代文①、現代文②、古文、漢文の順番で出題されます。
2021年度まで現代文2題、古漢融合問題1題の計3題でしたが、2022年度より古文と漢文は別々になり、大問は4つになっています。

●過去3年分の出典
・2023年度
大問1 現代文 『漂泊のアーレント 戦場のヨナス』戸谷洋志・百木漠
大問2 現代文 『自己と他者 身体性パースペクティヴから』 田中彰吾
大問3 古文 『平家物語』延慶本
大問4 漢文 『夷堅志』洪邁

・2022年度
大問1 現代文 『フーコーの風向き』重田園江
大問2 現代文 『日本人と神』佐藤弘夫
大問3 古文 『夜の寝覚』
大問4 漢文 『稼の説』蘇軾

・2021年度
大問1 現代文 『この明るい場所』五十嵐沙千子
大問2 現代文 『識字の社会言語学』かどやひでのり
大問3 古漢融合問題 甲:『沙石集』 乙:『史記』

●現代文の傾向(目標時間:大問1,2あわせて50分)
主に傍線部の説明を問われる問題、傍線部の理由を問われる問題、空所補充、内容一致、漢字などが出題されます。

出題される問題の形式は早稲田大学で出題される典型的な問題です。
他学部では脱落文補充問題が多く出されますが、教育学部は2023年度の時点で出題されていません。

一方で文章の抽象度は毎回高く、理解にかなり時間を要してしまう可能性があります。
教育学部だけでなく、法学部や社会科学部、文学部あたりの過去問も使うと効果的です。

四字熟語の問題も出題されているので、読解だけでなく語彙、漢字、四字熟語、ことわざ、故事成語などの周辺知識もインプットしておきましょう。

漢字の問題は共通テストと同じように傍線部と同じ漢字を使う言葉を選ぶ問題です。
『漢字マスター1800+』などをつかって対策していきましょう。

●古文の傾向(目標時間:20分)
主に空所補充、敬意の対象確定、主語確定、傍線部の解釈、文法問題、文学史などが出題されます。

現代文と同じように典型的な問題が並んでいます。
古文単語、文法、古文常識をインプットしながら読解の練習を積んでいくことで対策できます。文学史は直前記に覚えましょう。日本史選択者は有利かもしれません。

●漢文の傾向(目標時間:20分)
主に傍線部の意味、傍線部の説明を問われる問題、傍線部の解釈、返り点や書き下し文などが出題されます。

句法と基本的な漢字をインプットしながら読解の練習を積んでいきましょう。
漢字や文脈から意味を推測する力は読解の練習を通じて身についていきます。

早稲田大学対策のまとめはこちらです。