早稲田大学 文化構想学部の国語対策

2023年11月2日

本記事では早稲田大学 文化構想学部の国語対策について記載しています。

文化構想学部の国語の試験時間は90分で、配点は75点です。

文化構想学部の情報(一般選抜)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点
20233707,3537,0497369.6131.7/200(65.8%)
20223707,7557,4438328.9134.0/200(67.0%)
20214307,5517,27370210.4130.6/200(65.3%)
20204308,0767,67263812.0131.5/200(65.7%)
20194308,4998,06164612.5134.0/200(67.0%)

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。問題数は23~24問を推移しています。
現代文①、現代文②、現古漢融合問題の順番で出題されます。
社会科学部で現古漢融合問題が出題されていましたが、2022年度から出題されていませんので文化構想学部の過去問をできるだけ多く解いて対策をしておきましょう。

●過去3年分の出典
・2023年度
大問1 現代文 A:『「国語」という思想』イ・ヨンスク B:「漢字御廃止之議」前島密
大問2 現代文 『てんてこまい 文学は日暮れて道遠し』 マイケル・エメリック
大問3 現古漢融合問題 甲:『仏教の聖者ー史実と願望の記録』 船山徹著 乙:『栄花物語』巻三十「つるのはやし」

・2022年度
大問1 現代文 A:『坪内逍遙研究』 石田忠彦 B:「梅花詩集を読みて」坪内逍遙
大問2 現代文 『「暮し」のファシズム』 大塚英志
大問3 現古漢融合問題 甲:『龍蛇と菩薩 伝承文学論』 森正人 乙:『太平記』巻十五 丙:『捜神後記』巻十

・2021年度
大問1 現代文 A:『近代知と中国認識』 子安宣邦 B:「老子原始」武内義雄
大問2 現代文 「断崖にゆらめく白い掌の群」 日野啓三
大問3 現古漢融合問題 甲:『徒然草を読む』 永積安明 乙:『帝範』「務農篇」

●現代文の傾向(目標時間:大問1,2あわせて50分)
主に空所補充、脱落文補充、傍線部の理由を問われる問題、傍線部の説明を問われる問題、内容一致、漢字などが出題されます。

大問1はAとBの相互に関係した文章が出題されます。
Bは文語文であり、慣れていないと時間がかかってしまうので過去問演習で慣れておきましょう。
文語文は一橋大学でも出題されるので、練習として読んでおくのもいいでしょう。

Aの文章は抽象度が高く、適当に読んで正解を導くことはできません。
早稲田大学で出題される文章はどの学部もレベルが高いので、文化構想学部以外の過去問にもチャレンジすることをオススメします。

大問2は大問1のAと同じく難易度が高いので、一つ一つ根拠をもって答えられるように練習しておきましょう。
漢字問題は『漢字マスター1800+』などを活用すれば対策できます。

●現古漢融合問題(目標時間:40分)
主に傍線部の説明を問われる問題、傍線部の理由を問われる問題、空所補充、古文の文法問題、文学史、漢文の知識確認、内容一致などが出題されます。

現代文の文章中に漢文があったり、現代文、古文、漢文の順番で出題されたりなど年度によって形式は変わりますが、相互に関連しています。

甲乙丙の文章を読み比べる問題だけでなく、古文、漢文の知識を確認する問題も出題されるので、古典の基礎をしっかり固めておきましょう。

上述のとおり、他学部ではあまり見ない形式なので文化構想学部の過去問をつかって演習を積んでおいてください。

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