早稲田大学 文学部の国語対策

本記事では早稲田大学 文学部の国語対策について記載しています。

文学部の国語の試験時間は90分で、配点は75点です。

文学部の情報(一般選抜)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点
20243407,7557,3308607.8130.4/200(65.2%)
20233407,5927,1108408.5129.8/200(64.9%)
20223408.0707,53274110.2131.9/200(65.9%)
20213907,8147,37471510.3130.8/200(65.4%)
20203908,2227,56969810.8132.2/200(66.1%)
20193908,3607,73368211.3134.0/200(67.0%)

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2024年度
・現代文
出典:「裁判官は感情に動かされてはならないのか?」橋本祐子
1. 空所補充問題
2. 空所補充問題
3. 傍線部の説明
4. 空所補充問題
5. 傍線部の理由
6. 傍線部の説明
7. 傍線部の理由
8. 内容一致
・現代文
出典:「『野の果て』の世界」田中優子
9. 文の補充
10. 空所補充問題
11. 傍線部の説明
12. 傍線部の説明
13. 傍線部の理由
14. 空所補充問題
15. 内容一致
16. 内容に関する問題
17. 漢字問題×2(記述)
・古文
出典:『袖中抄』
18. 解釈の違い
19. 和歌が表現する内容の説明
20. 掛詞(記述)
21. 傍線部の意味×2
22. 傍線部を構成する語の活用形
23. 傍線部は何を述べているか
24. 内容に関する問題
・漢文
出典:『資治通鑑』
25. 抜き出し問題
26. 傍線部に関する問題
27. 傍線部の意味
28. 返り点をつける
29. 傍線部の書き下し文
30. 傍線部の解釈
2023年度2022年度2021年度
・現代文
出典:「AIにおける可謬性と可傷性」大屋雄裕
1. 傍線部に関する問題
2. 抜き出し問題
3. 傍線部の説明
4. 空所補充問題
5. 傍線部の説明
6. 傍線部の説明
7. 内容一致
8. 漢字問題×3
・現代文
出典:「カレル・チャペック『ロボット』 ヒトはその存在を失う前に存在理由を失う」
1. 傍線部の説明
2. 傍線部の説明
3. 空所補充問題
4. 傍線部に関する問題
5. 傍線部の要因として適切でないもの
6. 空所補充問題
7. 文の補充
8. 内容一致
・現代文
出典:『恋愛の社会学』谷本奈穂
1. 空所補充問題×2
2. 抜き出し問題
3. 漢字問題×2
4. 空所補充問題
5. 傍線部の説明
6. 文の補充
7. 傍線部に関する問題
8. 内容一致
・現代文
出典:「ジェンダー」『ファッションスタディーズ』西條玲奈
9. 傍線部の説明
10. 傍線部について内容と合致していないもの
11. 傍線部の理由
12. 傍線部の説明
13. 傍線部の説明
14. 空所補充問題
15. 傍線部の説明
16. 傍線部の理由
17. 内容一致
・現代文
出典:『音楽の危機ー≪第九≫が歌えなくなった日』岡田暁生
9. 空所補充問題
10. 傍線部の説明
11. 空所補充問題
12. *印の段落の主旨
13. 抜き出し問題
14. 傍線部の説明
15. 傍線部についての筆者の考え
16. 内容一致
17. 漢字問題×2
・現代文
出典:「ホモ・オルナートゥス:飾る人」鶴岡真弓
9 . 傍線部の理由
10. 空所補充問題
11. 空所補充問題
12. 傍線部の説明
13. 空所補充問題
14. 傍線部に関する問題
15. 抜き出し問題
16. 内容に関する問題
・古文
出典:『和泉式部日記』
18. 二重傍線部の助動詞が表わす意味×3
19. 傍線部の意味×2
20. 波線部の敬語表現に関する問題
21. 傍線部の和歌の説明
22. 空所補充問題
23. 傍線部の説明
24. 内容一致
・古文
出典:『住吉物語』
18. 文中の人物に関する説明
19. 波線部の敬語表現に関する問題
20. 傍線部の意味×2
21. 傍線部に関する問題
22. 空所補充問題
23. 空所補充問題
24. 抜き出し問題
25. 内容一致
・古文
出典:『別本八重葎』
17. 二重傍線部の助動詞があらわす意味×2
18. 傍線部の意味×2
19. 傍線部に関する問題
20. 傍線部の和歌の技巧
21. 波線部の敬語表現に関する表現
22. 傍線部の説明
23. 内容一致
24. 文学史
・漢文
出典:『木屑録』
25. 傍線部の対義語(記述)
26. 空所補充問題
27. 傍線部の意味
28. 傍線部を白文にもどす、傍線部の意味
29. 傍線部の解釈
・漢文
出典:『朱子文集』朱熹
26. 傍線部の意味
27. 傍線部の書き下し文
28. 傍線部に関する筆者の意見
29. 傍線部の返り点
・漢文
出典:『陸九淵集』
25. 傍線部の意味
26. 傍線部の返り点
27. 傍線部の意味
28. 内容に関する問題

問題数は28~29問で推移しています。
現代文①、現代文②、古文、漢文の順番で出題されます。
選択問題が中心ですが、記述問題もあります。
全体としては変わった問題はなく典型的な形式ですが、文章量が多いので過去問演習は欠かせません。

●現代文の傾向(目標時間:大問1と2で50分)
主に傍線部の理由を問われる問題、傍線部の説明を問われる問題、空所補充、内容一致、漢字、脱落文補充などが出題されます。

2022年度まで脱落文補充が出題されていましたが、2023年度は出題されませんでした。

論旨の展開は明快ですが、文章がかなり長いため時間配分に気をつけましょう。
過去問演習の段階で選択肢を検討して、根拠をもった回答ができるように練習しておくと本番の緊張下でも満足いく回答ができます。

文学部は社会性の強い文章が出題されることが多いので、時事に興味をもっておくことをオススメします。

古文の傾向(目標時間:25分)
主に傍線部の説明を問われる問題、空所補充、傍線部の意味、文法問題、敬語の対象を確定する問題、内容一致などが出題されます。

過去4年で和歌が必ず文章中に出てきますので、和歌の解釈などができるように過去問演習を通じて練習しておきましょう。2023年度は和歌が11首出てきています。

文学史は2021年度で出題されましたが、2022年度、2023年度、2024年度は出題されていません。

文法問題や敬語の対象を定める問題は瞬時に答えられるように和歌と同様に練習しておきましょう。

●漢文の傾向(目標時間:15分)
主に傍線部の意味、返り点、解釈、書き下し文などが出題されます。

2021年度は陸九淵、2022年度は朱熹の文集から出題されており、どちらも儒家(陸九淵は朱熹と論争相手)でしたが、2023年度は夏目漱石の文章でした。

句法の知識や書き下し、返り点の基礎知識をインプットした上で読解の練習を積んでいきましょう。
注釈の部分もヒントになっており、2023年度は解釈の難しいところは注釈がついていました。

早稲田大学対策のまとめはこちらです。

Follow me!