早稲田大学 法学部の国語対策

2023年8月7日

本記事では早稲田大学 法学部の国語対策について記載しています。

法学部の国語の試験時間は90分で、配点は50点です。

早稲田大学の国語の中で唯一記述説明問題が出題される学部です。
過去問演習を通じて、時間内に書けるようにしましょう。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
大問は全部で4つです。問題数は24問前後で推移しています。
古文、漢文、現代文①、現代文②の順番で出題され、大問4の現代文②の最後は120字以上180字以内の記述説明問題があります。
大問4は内容の抽象度が高く難しいため、古典と現代文①でどれだけ点数を稼げるか、また大問4でどれだけ失点をおさえられるかがポイントです。

過去3年分の出典
・2023年度
大問1 古文 『閑居友』慶政
大問2 漢文 「李氏山房蔵書記」蘇軾
大問3 現代文 『他者と沈黙 ウィトゲンシュタインからケアの哲学へ』﨑川修
大問4 現代文 『可能なるアナキズム』山田広昭

・2022年度
大問1 古文 『春湊浪話』土肥経平
大問2 漢文 『唐詩紀事』巻五十六「杜牧」計有功
大問3 現代文 『つかふ 使用論ノート』鷲田清一
大問4 現代文 「グローバル市民社会」田辺明生

・2021年度
大問1 古文 『増鏡』
大問2 漢文 『開元天宝遺事』王仁裕
大問3 現代文 『宮沢賢治 デクノボーの叡智』今福龍太
大問4 現代文 『精神史的考察』藤田省三

●古文の傾向(目標時間:15~20分)
主に文法、傍線部の理由を選ぶ問題、傍線部の解釈を選ぶ問題、傍線部の内容を問う問題、空所補充、内容一致などが出題されます。
内容の理解を問う問題が多いため、単語と文法を覚えて早めに読解の練習をしていきましょう。

内容以外の部分は年度によって変動します。
単語や文法を聞かれる、和歌の解釈・心情理解について聞かれる、敬語の対象を確定する、主語を確定する問題なども出題されています。

●漢文の傾向(目標時間:15分)
主に書き下し文の選択、返り点の選択、内容についての問題などが出題されます。
特に書き下し文の選択は3年間で必ず出題されているので、句法や漢字の理解を基本として文脈からどのように書き下すのが適当かを考える練習をしておきましょう。

古文と同じように句法を理解、暗記したら読解の練習をつみましょう。

●現代文①の傾向(目標時間:25分)
主に漢字の書き、傍線部の説明を選ぶ問題、傍線部の理由を選ぶ問題、空所補充などが出題されます。2022年度には現代文の文法問題が出題されていますが、こういった問題に勉強時間をとられすぎないようにしましょう。

早稲田大学の国語で頻出の脱落文の補充問題も2022年度に出題されているので、他学部の国語で練習しておくことをオススメします。

●現代文②の傾向(目標時間:35分)
主に傍線部の説明問題、120字以上180字以内の記述説明問題が出題されます。
設問の種類は少ないですが、内容の理解がかなり難しいため、それを理解したうえで説明選択問題、記述説明問題をこなすのは至難の業です。

他学部で記述説明問題は出題されないため、法学部の過去問で徹底的に対策をしていきましょう。
抽象的な文章は使われている語句、概念を文脈にあわせて理解しようとする姿勢が重要です。

論理構成や日本語の使われ方で難易度があがっているので、そこをひもといていけば理解できるうえに適切に回答できます。

普段から現代文のノートをつくり、文章を1つ1つ徹底的に解釈するようにしましょう。
時間がなく、そこまでできない受験生は古典、現代文①を確実に解けるようにして、英語と地歴公民で得点をとるようにしましょう。

早稲田大学対策のまとめはこちらです。