早稲田大学 法学部の国語対策
本記事では早稲田大学 法学部の国語対策について記載しています。
法学部の国語の試験時間は90分で、配点は50点です。
早稲田大学の国語の中で唯一記述説明問題が出題される学部です。
過去問演習を通じて、時間内に書けるようにしましょう。
法学部の入試情報
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 | 合格最低点 |
2024 | 350 | 4,346 | 3,809 | 703 | 4.6 | 89.5/150(59.6%) |
2023 | 350 | 4,780 | 4,269 | 811 | 5.3 | 90.25/150(60.1%) |
2022 | 350 | 4,709 | 4,136 | 754 | 4.8 | 89.895/150(59.9%) |
2021 | 350 | 4,797 | 4,262 | 738 | 4.9 | 90.295/150(60.1%) |
2020 | 350 | 4,712 | 4,058 | 664 | 5.2 | 90.295/150(60.1%) |
各項目の傾向と対策
大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
2024年度 | |
一 | ・古文 出典:『小さかづき』 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 二重傍線部のうち意味が異なるもの 4. 傍線部の解釈 5. 空所補充問題 6. 傍線部の内容 7. 傍線部の解釈 |
二 | ・漢文 出典:『雪濤談叢』 8. 傍線部の書き下し文 9. 傍線部の内容 10. 傍線部の解釈 11. 空所補充問題 12. 内容に合致しないもの |
三 | ・現代文 出典:「コペルニクスを読むジョルダーノ・ブルーノ」岡本源太 13. 漢字問題×2(記述) 14. 空所補充問題 15. 傍線部の説明 16. 空所補充問題 17. 文の補充 18. 空所補充問題 19. 傍線部の内容の説明 20. 本文の趣旨を踏まえた問題×2 |
四 | ・現代文 出典:『ドゥルーズ 思考の生態学』堀千晶 21. 傍線部の説明 22. 傍線部の理由 23. 傍線部の説明 24. 傍線部の説明 25. 傍線部の意味について説明(120字以上180字以内) |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
一 | ・古文 出典:『閑居友』慶政 1. 傍線部の指す内容×2 2. 空所補充問題 3. 傍線部の理由 4. 傍線部の理由 5. 傍線部の解釈 6. 傍線部の表す内容 7. 内容一致×2 | ・古文 出典:『春湊浪話』 1. 空所補充問題×2 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 和歌の心情 5. 和歌の心情 6. 空所補充問題 7. 空所補充問題 | ・古文 出典:『増鏡』 1. 傍線部が指す内容 2. 傍線部の品詞の構成 3. 傍線部の敬意の対象×3 4. 傍線部の解釈 5. 傍線部の主語×2 6. 傍線部の解釈 7. 内容一致 |
二 | ・漢文 出典:「李氏山房蔵書記」蘇軾 8. 空所補充問題 9. 傍線部の書き下し文 10. 返り点を記入する 11. 傍線部の内容 12. 本文の内容に合致しないもの×2 | ・漢文 出典:『唐詩紀事』計有功 8. 傍線部が指すこと 9. 傍線部に関する問題 10. 傍線部の書き下し文 11. 傍線部の意味 12. 抜き出し問題 | ・漢文 出典:『開元天宝遺事』王仁裕 8. 空所補充問題 9. 抜き出し問題 10. 傍線部の書き下し文 11. 傍線部の意味 12. 傍線部の理由 |
三 | ・現代文 出典:『他者と沈黙 ウィトゲンシュタインからケアの哲学へ』﨑川修 13. 漢字問題×2(記述) 14. 傍線部の説明 15. 空所補充問題 16. 傍線部の説明 17. 空所補充問題 18. 傍線部の理由 19. 傍線部に関する問題 20. 内容一致 | ・現代文 出典:『つかふ 使用論ノート』鷲田清一 13. 傍線部に当てはまる漢字×2 14. 傍線部を文法的に説明した文章の誤りを指摘する×2 15. 文の補助 16. 空所補充問題 17. 空所補充問題 18. 空所補充問題 19. 内容一致 | ・現代文 出典:『宮沢賢治 デクノボーの叡智』今福龍太 13. 漢字問題×2 14. 傍線部の意味と同じ意味 15. 傍線部の説明 16. 空所補充問題 17. 傍線部に関する問題 18. 空所補充問題 19. 傍線部に関する筆者の考え 20. 問題文の構成や表現の説明 |
四 | ・現代文 出典:『可能なるアナキズム』山田広昭 21. 傍線部の説明 22. 傍線部の説明 23. 傍線部の説明 24. 傍線部に関する問題 25. 傍線部に関する記述説明(120字以上180字以内) | ・現代文 出典:「グローバル市民社会」田辺明生 20. 傍線部の具体的実践例 21. 本文で論じられていることの説明 22. 傍線部の説明 23. 傍線部の理由 24. 傍線部に関する記述説明(120字以上180字以内) | ・現代文 出典:『精神史的考察』藤田省三 21. 傍線部の説明 22. 傍線部の説明 23. 傍線部の説明 24. 傍線部の説明 25. 傍線部に関する記述説明(120字以上180字以内) |
●全体の傾向
大問は全部で4つです。問題数は24問前後で推移しています。
古文、漢文、現代文①、現代文②の順番で出題され、大問4の現代文②の最後は120字以上180字以内の記述説明問題があります。
大問4は内容の抽象度が高く難しいため、古典と現代文①でどれだけ点数を稼げるか、また大問4でどれだけ失点をおさえられるかがポイントです。
●古文の傾向(目標時間:15~20分)
主に文法、傍線部の理由を選ぶ問題、傍線部の解釈を選ぶ問題、傍線部の内容を問う問題、空所補充、内容一致などが出題されます。
内容の理解を問う問題が多いため、単語と文法を覚えて早めに読解の練習をしていきましょう。
内容以外の部分は年度によって変動します。
単語や文法を聞かれる、和歌の解釈・心情理解について聞かれる、敬語の対象を確定する、主語を確定する問題なども出題されています。
●漢文の傾向(目標時間:15分)
主に書き下し文の選択、返り点の選択、内容についての問題などが出題されます。
特に書き下し文の選択は3年間で必ず出題されているので、句法や漢字の理解を基本として文脈からどのように書き下すのが適当かを考える練習をしておきましょう。
古文と同じように句法を理解、暗記したら読解の練習をつみましょう。
●現代文①の傾向(目標時間:25分)
主に漢字の書き、傍線部の説明を選ぶ問題、傍線部の理由を選ぶ問題、空所補充などが出題されます。2022年度には現代文の文法問題が出題されていますが、こういった問題に勉強時間をとられすぎないようにしましょう。
早稲田大学の国語で頻出の脱落文の補充問題も2022年度に出題されているので、他学部の国語で練習しておくことをオススメします。
●現代文②の傾向(目標時間:35分)
主に傍線部の説明問題、120字以上180字以内の記述説明問題が出題されます。
設問の種類は少ないですが、内容の理解がかなり難しいため、それを理解したうえで説明選択問題、記述説明問題をこなすのは至難の業です。
他学部で記述説明問題は出題されないため、法学部の過去問で徹底的に対策をしていきましょう。
抽象的な文章は使われている語句、概念を文脈にあわせて理解しようとする姿勢が重要です。
論理構成や日本語の使われ方で難易度があがっているので、そこをひもといていけば理解できるうえに適切に回答できます。
普段から現代文のノートをつくり、文章を1つ1つ徹底的に解釈するようにしましょう。
時間がなく、そこまでできない受験生は古典、現代文①を確実に解けるようにして、英語と地歴公民で得点をとるようにしましょう。
早稲田大学対策のまとめはこちらです。