岩手大学(人文社会科・教育学部)の国語対策
本記事では岩手大学 人文社会科・教育学部の国語対策について記載しています。
配点は人文社会科学部が300点で、教育学部が200点です。
*中学校教育コース(国語、英語サブコース)、理数教育コース(数学、理科サブコース)は受験コースごとに試験科目が決まっています。
・国語サブコース:国語を含む2科目
・英語サブコース:外国語を含む2科目
・数学サブコース:数学(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、B)を含む2科目
・理科サブコース:理科を含む2科目
・社会サブコース:国語、数学、理科、外国語の中から2科目
試験時間は90分です。
各項目の傾向と対策
現代文が1題、古文が1題、漢文が1題、資料問題が1題の計4題で構成されています。
現代文、古文、漢文は4つの設問、資料問題は3つの設問で構成されています。
すべて記述問題なので時間配分に注意しましょう。
●現代文
4つある設問のうち3つが筆者の意図を考え、指定語数で記述または抜き出す問題です。
残り1つは漢字問題なので、はじめに漢字問題を素早く処理して記述問題に時間をかけましょう。
筆者の意図を記述する問題は現代文を勉強する中で「つまりどういうことなのか」を簡単に説明できるように練習しましょう。
マーク式の問題であっても、「なぜその答えになるのか」を考え抜いてから回答する癖を身につけておくと効果的です。
問題集としては駿台文庫の『国公立標準問題集CanPass現代文』をオススメします。
また、過去問演習をやったら学校の先生や塾や予備校の講師に添削してもらうようにしましょう。
過去の出典は下記の通りです。
・2020年度
『ナショナリズムの受け止め方 言語・エスニシティ・ネイション』塩川伸明
・2021年度
『銀河帝国は必要か? ロボットと人間の未来』稲葉振一郎
・2022年度
『科学と非科学 その正体を探る』中屋敷均
●古文
説明問題、現代語訳、文法問題などで構成されています。
文法と単語を覚えたら、読解の演習をしていきましょう。
文法については人に説明できるくらいまで習熟することをオススメします。
現代語訳や説明問題なので古文単語の意味は適当に覚えるのではなく、単語集に記載されている意味を正確に思い出せるように反復しておきましょう。
本文は共通テストなどのように長くはなく、注釈も豊富にあるので自分の知識+注釈などをヒントにして回答していきましょう。
過去の出典は下記の通りです。
・2020年度
『正法眼蔵随聞記』第二ノ二(鎌倉時代)
・2021年度
『春雨物語』上田秋成(江戸時代中後期)
・2022年度
『十訓抄』(鎌倉時代中期)
●漢文
句法問題、現代語訳、書き下し文、説明問題などで構成されています。
現代語訳、書き下し文は句法を正確に覚えていることが前提となります。まずは句法を判断し、文脈に沿って現代語訳していきましょう。
古文と同様に注釈が豊富にある他、冒頭で文章の内容について書かれているので、記載されている情報を最大限に活用して回答していきましょう。
句法や漢字についての理解を深めるために『早覚え速答法』や『ステップアップノート10 漢文 句法ドリルと演習』などの参考書、問題集をオススメします。
過去の出典は下記の通りです。
・2020年度
「小原翁紀徳之碑」岡山直機(明治十七年)
・2021年度
『晏子春秋』
・2022年度
『不知庵文稿』所収の「華盛頓論」
●資料問題
複数の資料を参照しながら設問に回答する形式です。
最後の問題が300字以内の記述なので、大きく時間がとられます。
30分程度の時間を割けるように現代文~古文の時間を調整しましょう。
設問1と2は資料の特徴を述べる問題なので、素早く資料に目を通して簡単にまとめる練習をしておきましょう。
設問3は資料から読み取ったことを踏まえて、自分の意見を述べる問題です。
回答の3分の2程度で読み取れたことを記述し、残りの3分の1で自分の意見を書くという構成をオススメします。
自分の意見を論理的に述べているかを見られているので、小難しい意見を述べるのではなく、ありきたりでいいので誰が見てもわかりやすい内容で書くことを心がけましょう。
過去の出題内容は下記の通りです。
・2020年度
「働く」ことに関する調査結果、非正規雇用に関する新聞記事
・2021年度
「青少年のインターネット利用環境実態調査」
・2022年度
気温や降水量などの「平年値」に関する新聞記事、平均気温の平年差および年間降水量の平年比に関するグラフ、極端現象の変化に関するグラフ
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