慶應義塾大学(薬学部)の英語対策

本記事は慶應義塾大学薬学部の英語対策について記載しています。

薬学部の合格最低点は60%弱で推移していますが、よっぽど得意でない限り理系科目は高得点を狙いにくいので、英語で点をとっていきたいところです。


薬学部の英語は80分100点満点です。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
大問数は全部で4問です。
大問1~3までは長文読解、大問4は要約問題です。
長文の題材は自然科学系であることが多く、基本的な専門用語をインプットしておくと読みやすいです。
最後の問題は大問1から大問3までの長文の内容で共通していることを選択する問題です。
それぞれの長文の題材自体はまったく違うものなのですが、根底に共通していることがあるということです。
年度によって難易度が変わりますので、理系といえど英語の対策にも時間をかけてください。

●大問1~3(長文読解)
主な設問は下線部の意味を問う問題、空所補充、内容一致(不一致)、文章の内容に関する記述問題です。
下線部の意味を問う問題は語彙やイディオムに下線が引かれていることが多いのですが、語彙に関しては英検1級のレベルを超えているため、暗記による対策はほぼ不可能な状態です。
長文読解の勉強をするときにわからない単語に出会ったら、まずは調べずに意味を文脈から推測するようにしましょう。
内容一致(不一致)問題はおおむねパラグラフごとに設置されています。
1文の中にわからない単語が3つ以上あると理解できないという話もあり、語彙の強化は必須です。
文章の内容がわからなければ、内容一致問題を解くことはできません。
また、英文自体のレベルも高いため、英文解釈も徹底的にやってください。
文章の内容に関する記述問題は語句の整序問題要約文の完成などがあります。
要約文完成ははじめの文字が与えられていたり、ヒントがあるものの、やはり文章の内容を理解していないと時間がかかってしまいます。

●大問4(要約問題)
大問1~3の長文の内容の根底に共通しているものは何かを選択する問題です。
それぞれの内容は違うものなのですが、伝えたい根っこの部分は同じだということです。
文章の内容を抽象化することができなければ難しく感じてしまうでしょう。
普段から「この文章は要するに何を伝えたいのだろう」ということを念頭に置いて勉強をしましょう。

英語を苦手としている受験生は多いと思いますが、しっかり時間をかければそのまま返ってくる科目です。
薬学部に入りたいけど数学と理科が苦手だという受験生は英語で点を取れるように努力しましょう。