北海道大学(前期日程)の国語対策

本記事では北海道大学(前期日程)の国語対策について記載してます。
国語の試験時間は120分で、配点はこちらをご参照ください。
目標得点率は75%以上に設定して勉強していきましょう。
北海道大学の入試情報
北海道大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 一 | ・現代文 出典:「喪失という撹乱ー死別を中心に」中真生 1. 漢字問題×4 2. 傍線部について60字以内で説明する 3. 傍線部について60字以内で説明する 4. 傍線部について80字以内で説明する 5. 内容について120字以内で説明する | ・現代文 出典:『新世紀ゾンビ論』藤田直哉 1. 漢字問題×7 2. 傍線部について20字以内で説明する 3. 傍線部について50字以内で説明する 4. 傍線部について60字以内で説明する 5. 内容について120字以内で説明する | ・現代文 出典:『演奏家が語る音楽の哲学』大嶋義実 1. 漢字問題×7 2. 傍線部について30字以内で説明する 3. 傍線部について50字以内で説明する 4. 傍線部について60字以内で説明する 5. 内容について100字以内で説明する |
| 二 | ・現代文 出典:「科学的合理性のパラドックス」長谷部恭男 1. 傍線部について60字以内で説明する 2. 抜き出し問題(25字以内) 3. 傍線部について40字以内で説明する 4. 傍線部について50字以内で説明する 5. 傍線部について80字以内で説明する | ・現代文 出典:『サウンドとメディアの文化資源学 境界線上の音楽』渡辺裕 1. 傍線部について30字以内で説明する 2. 傍線部について50字以内で説明する 3. 傍線部について40字以内で説明する 4. 傍線部について60字以内で説明する 5. 傍線部について80字以内で説明する | ・現代文 出典:「E・M・フォースターとヒューマニズム」加藤周一 1. 傍線部の理由ついて40字以内で説明する 2. 傍線部について40字以内で説明する 3. 傍線部について40字以内で説明する 4. 傍線部について50字以内で説明する 5. 傍線部について80字以内で説明する |
| 三 | ・古文 出典:『海道記』 1. 傍線部の現代語訳×3 2. 二重傍線部について60字以内で説明する 3. 二重傍線部の理由を50字以内で説明する 4. 和歌の意味 | ・古文 出典:『土佐日記』 1. 傍線部の現代語訳×3 2. 二重傍線部について40字以内で説明する 3. 二重傍線部について40字以内で説明する 4. 歌が詠まれた状況について50字以内で答える | ・古文 出典:『源平盛衰記』 1. 傍線部の現代語訳×3 2. 傍線部について50字以内で説明する 3. 和歌に関して60字以内で説明する 4. 内容について90字以内で説明する |
| 四 | ・漢文 出典:『述異記』祖沖之 1. 傍線部の読み×5 2. 傍線部について説明する 3. 傍線部の現代語訳 4. 傍線部について75字以内で説明する | ・漢文 出典:「送薛存義之任序」柳宗元 1. 傍線部の読み×5 2. 傍線部の現代語訳 3. 傍線部の書き下し文 4. 傍線部について75字以内で説明する | ・漢文 出典:『聊斎志異』蒲松齢 1. 傍線部の読み×5 2. 傍線部の書き下し文 3. 傍線部の現代語訳 4. 傍線部について75字以内で説明する |
現代文では評論文が中心に出題されており、社会論・文化論・歴史論など幅広いテーマが扱われる傾向があります。
設問は記述式が多く、60~100字程度の字数制限がある説明問題が中心で、たまに120字近くの記述を求められるケースもあります。
また、漢字の書き取り問題が複数出題されることがあり、漢字力も基本的な得点源となる部分です。
古文・漢文は基礎的な文法・語彙が問われ、そのうえで内容説明や理由説明、和歌の解釈などが出題されやすく、記述力も重要になります。
全体として、字数制限が厳しく、説明力や要約力・論理的な文章構成力が高く評価される設問形式が多いという特徴があります。
加えて現代文の出題ジャンルが多様であるため、幅広い分野の文章に慣れておく必要があります。
●対策
現代文の読解力強化が最重要です。
評論文が中心なので、筆者の主張・論点・論証構造を正確に把握できる練習を積み重ねましょう。
段落ごとに要点をまとめ、設問で問われる部分を素早く見つける訓練も効果的です。
次に記述式問題への慣れが不可欠です。
字数制限のある説明問題では、根拠を過不足なく盛り込みながら簡潔に書く力が求められます。「問いに対して何を根拠に答えるか」を常に意識して答案を書く癖をつけましょう。
漢字力の強化も軽視できません。
書き取り問題が定番なので、漢字・送り仮名・熟語の意味を確実に覚えておくことが得点安定につながります。
古文対策としては、文法や単語・敬語・助動詞など基礎知識を固めたうえで、本文の内容を説明する問題や和歌の読解に対応できるように練習を重ねるべきです。
和歌では枕詞・縁語などの知識も問われる可能性があるので注意が必要です。
漢文でも書き下し文・現代語訳・内容説明などが出題されるため、句法・返り点・副詞・接続詞といった基本事項を習得したうえで記述練習を積みましょう。
さらに時間配分の訓練も重要です。120分という制限時間の中で4題をこなすため、「本文を読む→設問を確認→根拠を探す→記述する」という流れを模擬試験形式で練習し、本番ペースを身につけることが効果的です。
最後に過去問演習は必ず取り入れてください。
過去問を通じて出題形式・記述字数・設問パターンを分析し、自分の弱点分野や記述のスタイルを把握したうえで、補強プランを立てることが合格への近道になります。
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