共通テスト対策、志望大学対策の時期はいつ始める??

大学受験をするときにいつ共通テスト対策、志望大学対策を始めたらいいのかわからない受験生が多くいると思います。

特に国公立大学を志望している人や共通テスト利用入試を受験する予定の人は二次試験や私立大学の一般入試対策にどの程度の割合で力を入れるべきかわからないというパターンが多いのではないでしょうか?

共通テストの役割や志望大学対策の目的を明確化しながら解説していきます。

共通テスト対策

共通テストは1月の中旬に実施される試験です。
国公立大学志望の受験生にとっては一次試験の役割を果たしていて、私立大学志望の受験生は共通テスト利用入試や共通テスト併用方式などで活用できます。

国公立大学の受験生、私立大学の共通テスト利用入試を受ける受験生、私立大学の共通テスト併用方式を受ける受験生の3パターンで解説していきます。

・国公立大学を志望する受験生

旧帝大や難関国公立大学の総合点に対する共通テストの割合は20~40%と低く、基本的に二次試験で差がつくような構成になっています。(共通テストを軽視していいということではありません。むしろ高得点をとって当たり前ということです。)
共通テストと二次試験の科目がかぶっている場合は二次試験対策をしていれば、わざわざ共通テストに特化した対策をする必要はないのですが、共通テストのみで使用する科目の勉強をいつ頃すればいいのかよくわからない受験生がいると思います。

共通テストのみで使用する科目の勉強時期は共通テストの2~3ヶ月前を目安に勉強を始めましょう。
旧帝大や難関国公立大を志望している場合、これ以上時間をかけると二次試験の科目に影響が出てしまいます。
*2~3ヶ月前では不安感がある場合は夏休み中に少なくとも参考書は読んでおきましょう。

2~3ヶ月の勉強で高得点を狙うには勉強スピードが重要になります。
基本的に、二次試験対策をしつつ、参考書→(問題集)→共通テストの過去問、模試問題集という流れで勉強していくのですが、参考書をゆっくり時間をかけて読むのではなく1ヶ月で2~3周するようなスピードで読んでいきます。
その次に問題集などをやっていき、不足部分を参考書に戻って確認するという作業を繰り返します。
共通テスト1ヶ月前から共通テスト集中対策期間ということで、共通テストの過去問、模試問題集で得点力をつけていきます。
一気にやりきる勢いでやらないと本番に間に合いませんし、二次試験対策に時間を割くことができません。

直前の共通テスト対策集中期間を考えると基礎力と応用力をつけるのに時間がかかる英語と数学は高校1、2年生のときから勉強をしておく必要があります。高校3年生からこれらの科目をやり始めると共通テスト対策時に大きな負担になり、志望大学をあきらめることにもなります。
学期が始まる秋に二次試験対策をしつつ、共通テストを始めるのは厳しいかもしれませんが、それができてこその難関国公立です。

中堅の国公立大学の場合、二次試験の科目が少なく、総合点に対する二次試験の得点の比率が低いため、科目数の多い共通テスト対策をやりきれるかどうかが重要になっていきます。
旧帝大や難関国公立の対策方法とは異なり、共通テスト対策は時間のある夏休みから始めましょう。
勉強を始めるときは配点比率の高い科目から手をつけていってください。
結局、どうしても受験は点取りゲームになるので、費用対効果が低い科目を中心に勉強することは避けたいところです。
勉強の手順は参考書→(問題集)→共通テストの過去問、模試問題集です。

・私立大学の共通テスト利用入試を受ける受験生

共通テストの点数のみで合否が決まる共通テスト利用入試ですが、基本的には滑り止め大学の確保を目的に使用するという認識でいた方がいいです。ここで第一志望の私立大学を合格するのは至難のわざです。
特に早稲田大学などの難関私立大学はそもそも共通テスト利用入試で使用する教科数が多く、第一志望で難関国公立大を受験する受験生が受ける形式になっています。

基本的には私立大学の一般入試で使用する3~4科目で共通テストを受験することになるので、共通テストに特化した対策を始めるのは共通テスト1ヶ月前で大丈夫です。
12月のはじめに過去問をやって高得点を取れるようであれば共通テスト1週間前でも構いません。
滑り止め大学の確保が目的なので、共通テストに集中しすぎて一般入試対策がおろそかになるのは本末転倒です。

・私立大学の共通テスト併用方式を受ける受験生

例えば早稲田大学の政治経済学部、国際教養学部、社会科学部、人間科学部や上智大学、青山学院大学などでは共通テストの受験が必須で、個別試験で特定の科目や総合問題などの独自問題を課される大学学部学科があります。
特に2025年度から新たな試験形式となる学部学科はサンプル問題しかなかったり、そもそもどんな問題がでるのかわからないところがあり、共通テストの点数がより重要になりそうです。

個別試験で英語や国語などでも他の大学では出題されない形式であったり、総合問題などの対策することが難しい試験形式の学部学科は共通テストでできるだけ点を稼ぐということが重要になってきます。

共通テストでしか使用しない科目がある場合は国公立大学と同じように早くて夏休み、少なくとも共通テストの2~3ヶ月前には対策を始めましょう。
第一志望にはない科目だけど、併願の私立大学ではあるという受験生は12月から共通テストに特化した対策を始めましょう。
*例えば早稲田大学政治経済学部が第一志望だけど、立教大学や法政大学などを併願するといったパターンです。
早稲田大学の個別試験では社会や数学はありませんが、立教大学や法政大学の個別試験では社会や数学があります。

個別試験対策

・国公立大学を志望する受験生

旧帝大や難関国公立大学の場合は二次試験の科目数が多いため、科目によって対策を始める時期が変わります。
努力量が大きく左右する英語については夏休み後半あたり、もしくは9月から過去問演習を始められるようにしましょう。
英語と同じように数学もできるだけ早いほうがいいですが、受験する年度によって難易度が異なったり、苦手な形式であったりする可能性があるギャンブル性の高い科目であるため、難しい問題を解けるようにするよりは標準的な問題と難しい問題の区別をつけられるようにすることが目的になります。
特に数学が好きな受験生は難しい問題の解き方を考えることが好きなことが多いため要注意です。
実際に問題を解けているのか、解けないけど考えることが好きなのかで本番の点数が大きく違ってきます。

社会や理科に関しては学習進捗によりますが、遅くとも11月ごろには過去問演習ができるようにしていきましょう。
過去問は少なくとも10年分以上はやり、苦手な箇所は早めにつぶすようにしてください。

中堅の国公立大学の場合、上述したように共通テスト対策と二次試験対策をうまく両立できるかが重要です。
二次試験の科目数を少なくとも10月ごろには過去問演習を始めていることが理想的です。
過去問は3~5年分以上やることを目標にしてください。

・私立大学を志望する受験生

私立大学は3~4科目と科目数が少ないため、特に文系の場合、高得点勝負になる傾向にあります。
理系の場合、すべての大学学部学科ではありませんが、合格最低点が低くなる傾向にあるので、努力量が左右する英語にも力を入れるようにしてください。
夏休み中に基礎を固めて、9~10月から過去問演習に入れるようにしましょう。
第一志望大学(群)は10年分以上、第二志望大学(群)以下は3年分程度をやりましょう。
第一志望大学(群)の対策を優先してください。
不安だからといって第二志望大学(群)以下の大学に時間をかけすぎると軸がぶれて総崩れになる可能性があります。
対策をしなくていいということはありませんが、対策しすぎるのもよくないということです。

過去問演習をやり、早めに試験形式の把握をして、苦手部分を確定させてください。
試験直前に過去問をやって予想以上に時間がかかったり、想定以上の難易度だった場合、取り返しがつきません。

国立大学の共通テストの比率が大きい学部と科目別の比率についてはこちらの記事で説明しています。
難しい国公立、私立大学は高校1年生、高校2年生からの対策が重要になってきます。
かまなび特進では目標から逆算して学習指導・管理をしていきます。

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