青山学院大学 総合文化政策学部(B方式)の論述対策

本記事では青山学院大学 総合文化政策学部B方式の論述対策について記載しています。

総合文化政策学部のB方式の独自問題として論述が出題されます。
B方式の試験科目は下記の通りです。

B方式

テスト区分教科科目配点
共通テスト外国語英語(リーディング・リスニング)100点
地歴公民・数学日本史B、世界史B、「倫理、政治経済」、「数学ⅠA」、「数学ⅡB」のうち1科目50点
独自問題論述文章やデータを読み、分析する能力、自分の文章を論理的に展開できる力、自由に発想する力、自分の意見や発想を十分に表現する力を総合的に問う論述等を課す。200点

論述問題の試験時間は80分で、配点は200点です。

目標得点率は80%以上に設定して勉強しましょう。

総合文化政策学部の情報(B方式)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点/満点
2023約50369308953.2259/350(74%)
2022約504994321004.3275.5/350(79%)
2021約504704131014.1261/350(75%)

各項目の傾向と対策

大問は全部で2つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。

2023年度1. 迷惑メールを判定するアルゴリズム
2. 博愛と報告心の相剋
11問(選択と論述)計算問題
200字以内要約
200字以内反論
300字以内論証
2022年度1. インターネット・ソーシャルメディアの利用量と対人関係
2. マキャベリ『君主論』ー君主のあり方
8問(選択と論述)正誤判定問題
200字以内要約
200字以内反論
300字以内論証
2021年度1. カント『啓蒙とは何か』ー啓蒙の概念について
2. ゲームと高校進学率の関係
5問(選択と論述)200字以内要約
200字以内反論
300字以内論証
グラフから読み取れること

グラフや表を読み取る問題と文章を読んで要約、反論、論証を問われる問題が出題されます。
2023年度ではデータを読み取って簡単な計算をする問題が出題されましたが、計算能力というよりはデータを読み取れているかが問われています。計算能力自体は小学生レベルで大丈夫です。
論述問題は文章の要約、文章の内容に対する反論、要約と反論を踏まえて自分の立場を論証する問題です。
80分で合計700字以内の論述をする必要があるためあまり時間をかけることができません。

●問題別の分析
・表、グラフなどの読み取り問題

計算問題や内容の正誤問題など表、グラフなどを読み取る問題です。
説明されている手順やグラフ、表などを丁寧に確認すれば簡単に答えを出すことができます。
説明を読み飛ばして勝手な解釈をしたり、書いていないことを適当に推測してしまう人は苦手でしょう。
計算や数字に対してアレルギーのある人は過去問演習を怠らないようにしましょう。

・論述問題
要約、反論、論証をするのですが、要約がうまくできれば残りの問題はそれに従って書けばいいということになります。
要約するときは文章の切り貼りにならないように注意してください。
文章の内容が理解できていない人はどうしても切り貼りになってしまい、採点者はすぐにわかってしまいます。
理解できていないということは反論も自分の意見表明もできないということになります。
要約は文章を読んでいない人に「どんな話だったのか」を説明する問題だと捉えてみましょう。
そうすれば文章特有の語句を使ったり、日本語が意味不明になることは避けられるはずです。

反論は要約をベースにする必要があります。
論理的に反論できるこを特定し、文章を組み立てていきましょう。
「ダメだからダメ」や「ここの表現がおかしい」など感情論や重箱の隅をつつくようなものは反論と言えませんのでご注意ください。

論証は要約と反論を踏まえて具体例をあげながら自分の立場を表明する問題です。
文章の内容を理解し、抽象化できるレベルまで落とし込んでいないと書けません。
過去問演習をやり、学校の先生や塾の講師などに添削をお願いしてみましょう。