青山学院大学 全学部日程の世界史対策

本記事では青山学院大学 全学部日程の世界史対策について記載しています。

全学部日程の世界史の試験時間は60分で、配点は100点です。

目標得点率は80~85%に設定して勉強しましょう。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つあります。
年度別の内容を確認しましょう。

・2023年度

A:チベットの歴史
B:中国王朝の辺境統治
16問(選択)
宗教改革とその影響15問(選択)
帝国主義と2つの世界対策15問(選択)

・2022年度

前近代におけるヨーロッパの危機15問(選択)
20世紀の東アジア情勢(A・B)20問(選択)
東西冷戦15問(選択)

・2021年度

春秋・戦国時代~19世紀までの中国・台湾(1,2,3)20問(選択)
キリスト教の広まりと社会のキリスト教化15問(選択)
19世紀のヨーロッパ15問(選択)

2022年度までは設問数が50問でしたが、2023年度は46問でした。
すべて選択問題で、教科書レベルの標準的な知識を問われます。
空所補充問題、正誤問題、資料問題、文の正誤判定問題、地図問題、年代整序問題などが出題されます。
通史だけでなく地域史、テーマ史といった観点からも世界史をとらえるようにしましょう。

●問題別の分析
・空所補充問題
文章中の空所に入る語句を選択肢から選ぶ問題です。
通史学習をしつつ一問一答などで用語の確認をしていきましょう。
用語を覚えるときはその内容や周辺知識まで覚えるようにしてください。
教科書レベルを超えた知識が出題されることもありますが、消去法で選択肢をしぼりこむことができます。
選択肢が10個ある問題もあるので、迷わないように確実な知識を身につけておきましょう。

・正誤問題
文が2つあり、その正誤を判別する問題です。
用語だけでなく、教科書の記述を確実に覚えている必要があります。

実際に出題された2020年度の問題を見てみましょう。
下線部fについて、世界恐慌がソ連に影響が及ばなかった理由として考えられることについて述べた次の文aとbの正誤の組合せとして適切なものを一つ選び、その番号をマークしなさい。
a 西洋諸国に承認され、自由貿易が盛んにおこなわれるようになったため。
b 社会主義国家を発展させるための計画経済が行われていたため。

① a正 b正
② a正 b誤
③ a誤 b正
④ a誤 b誤

正解はです。
当時のソ連は社会主義革命により土地や工場を国有化して経済活動を統制していました。
五カ年計画により計画的に経済を発展させていたので世界恐慌の影響を受けませんでした。

以上のように背景や歴史的事象の展開の正誤を判別する必要があります。
教科書に書いてあることを整理しながら確実に覚えるようにしましょう。

・資料問題、地図問題
2023年度にルターの九十五箇条の論題を読解する問題などが出題されました。
2022年度までは出題されていなかったので、2024年以降の新傾向になる可能性があります。
予想することは難しいので実際に試験で出題されたときに読解するしかないのですが、過去問を使って形式に慣れておくことはできます。
地図問題も2023年度で初めて出題されました。地図問題も2024年度以降の新傾向になる可能性があります。

・文の正誤判定問題
文が4つ並んでいるので、その正誤を判別する問題です。
実際に出題された2023年度の問題を見てみましょう。
下線部(h)(総力戦体制)について述べた文として誤っているものを一つ選ぶ、その番号をマークしなさい。
① 出征した男性に代わる労働力として、銃後では女性の雇用が進んだ。
② 銃後の国民生活を防衛するため、軍需工業よりも生活必需品の生産が優先された。
③ 経済・軍事・政治のみならず、思想や文化においても統制と動員が行われた。
④ 戦闘員だけでなく、民間人も巻き込む都市爆撃が行われた。

正解はです。
総力戦においては軍需工業が優先されました。
この問題は何となく常識的に推測できそうですが、基本的に教科書の記述を確実に覚えておく必要があります。

・年代整序問題
歴史的事象を起きた順番に並べる問題です。
年号や流れをつかんでいれば正解できますが、苦手な人が多い問題です。
それぞれがかなり近い出来事も出題されており難問です。