明治大学 文学部の国語対策

本記事では明治大学 文学部の国語対策について記載しています。

文学部の試験時間は60分で、配点は100点です。

目標得点率は75%以上に設定して勉強しましょう。

文学部の情報(個別入試)

学科専攻年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率
日本文学2023701,0629472034.7
2022709948892164.1
2021709638672144.1
英米文学2023688227212203.3
2022687366602103.1
2021687837171983.6
ドイツ文学202323305283873.3
202223355319853.8
202123244224892.5
フランス文学202324291268554.9
202224325295763.9
202124227203702.9
演劇学202329275245544.5
202229317270564.8
202129348313585.4
文芸メディア2023437196391235.2
2022436946211384.5
2021436225531224.5
史学地理日本史学2023516796101544.0
2022517536721345.0
2021517076331484.3
アジア史202320201171553.1
202220218187633.0
202120233196583.4
西洋史学202332479409934.4
202232458384983.9
2021325114581014.5
考古学202324254220643.4
202224277242633.8
202124216189553.4
地理学202327268229683.4
202227312273713.8
202127228194603.2
心理社会臨床心理学202324592528618.7
202224588512905.7
202124480418845.0
現代社会学2023265945181114.7
2022265885171084.8
2021265975401134.8
哲学202320312266674.0
202220288251624.0
202120255219484.6

*数値には追加合格・補欠合格・特別措置を含みます。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2022年度2021年度2020年度
・現代文
出典:「法は人間を幸福にできるか?」井上達夫
1. 漢字問題(書き・記述)
2. 漢字問題(読み・記述)
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題
5. 傍線部の説明
6. 傍線部の説明
7. 抜き出し問題(記述)
8. 空所補充問題
9. あてはまらないもの
10. 内容一致
・現代文
出典:「大衆の起源」渡辺京二
1. 漢字問題(書き・記述)
2. 漢字問題(読み・記述)
3. 筆者の考え
4. 傍線部の理由
5. 空所補充問題
6. 抜き出し問題(記述)
7. 空所補充問題
8. 傍線部の要因
9. 空所補充問題
10. 内容不一致
・現代文
出典:「閑人妄語」志賀直哉
1. 漢字問題(書き・記述)
2. 漢字問題(読み・記述)
3. 傍線部の説明
4. 傍線部の説明
5. 空所補充問題
6. 空所補充問題
7. 抜き出し問題(記述)
8. 空所補充問題
9. 筆者の主張
10. 文学史
・古文
出典:甲 『国家八論』古学論の一節 乙 『古今和歌集』仮名序の一節
1. 傍線部の口語訳(記述)
2. 空所補充問題
3. 傍線部の和歌の特徴
4. 文法問題
5. 空所補充問題
6. 傍線部に関する問題
7. 傍線部に関する問題
8. 文学史
・古文
出典:「土御門院女房」
1. 傍線部の口語訳(記述)
2. 空所補充問題
3. 敬語の対象が異なるもの
4. 傍線部の気持ち
5. 空所補充問題
6. 傍線部の和歌の意味
7. 内容一致
8. 文学史(違うもの)
・古文
出典:『琴後集』村田春海
1. 傍線部の口語訳(記述)
2. 文法問題
3. 空所補充問題
4. 和歌の修辞法
5. 抜き出し問題(記述)
6. 傍線部の趣旨
7. 和歌の説明
8. 文学史
・漢文
出典:『奇談一笑』
1. 傍線部の読み
2. 書き下し文
3. 傍線部と異なる意味
4. 指示語の内容の口語訳
5. 内容一致
・漢文
出典:『邵氏見聞後録』
1. 傍線部の読み
2. 傍線部の書き下し文(記述)
3. 傍線部の口語訳(記述)
4. 空所補充問題
5. 内容一致
・漢文
出典:「李白の像に題す」広瀬淡窓
1. 傍線部の読み
2. 傍線部の口語訳(記述)
3. 返り点(記述)
4. 異なる存在を選ぶ
5. 内容一致

現代文、古文、漢文という構成です。
試験時間が60分なので、得意不得意で変動しますが、だいたい1題20分以内に解く必要があります。
設問は私立大学が出題する典型的な問題で、読解力と基本知識を問われます。
文学部を中心として受験する場合は気にしなくて良いのですが、他学部との併願の場合、漢文の学習に大きく時間をとられないようにしましょう。

●現代文
・漢字問題
難易度は高くないので『漢字マスター1800+』などの標準的な漢字問題集を1冊完成させておけば対応できます。

・空所補充問題
文や用語を空所に入れる問題です。
空所の前後関係や段落の内容を理解しているかが問われています。
他の問題も含めて苦手な人は文章を何度か声に出して読んでみましょう。

・傍線部に関する問題
傍線部の説明している文を選ぶ問題や筆者の主張などが問われます。
要するに「つまりどういうことを言っているのですか?」ということを聞かれているので、自分の中で解釈できていないと正答にたどりつけません。
まずはありえない選択肢を消して、問われていることや内容を整理したうえで残りの選択肢を検証しましょう。

・抜き出し問題
他の問題と同じように解釈能力が問われます。
記述タイプなので過去問を使って練習しておきましょう。

・古文
文法問題、傍線部の説明・解釈、和歌の解釈、口語訳、文学史は必ず出題されます。
基本的な語彙と文法を理解したり、覚えたりしたうえで読解問題の演習を積んでいきましょう。
文法は人に説明できるくらい習熟しておいてください。例えば、助動詞の表をそのまま覚えるなどです。
曖昧のままだと記述タイプの口語訳や読解ができなくなります。
和歌は基本的な掛詞や比喩表現を覚えたり、問題を解きながら推察できるようにしましょう。

・漢文
基本的な句法を覚えて問題演習を積んでいきましょう。
書き下し文、返り点、口語訳など覚えたことをそのまま活かせる問題もあります。
漢字から言いたいことをくみ取る能力も読解を通じて身につけましょう。
漢文は5問しかないですが、難易度が標準的なので失点することがほとんどできません。