明治大学 政治経済学部の日本史対策

本記事では明治大学 政治経済学部の日本史対策について記載しています。

日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強しましょう。

政治経済学部の情報(個別入試)

学部年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率
政治20231051,6421,5404503.4
20221051,3771,2845082.5
20211051,6111,5194603.3
経済20232904,4184,2041,2043.5
20222903,6853,4901,3292.6
20212903,4843,2931,0573.1
地域行政2023705345111603.2
2022706325981893.2
2021704864641453.2

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
年度別の内容を確認しましょう。

・2023年度

史料問題8問(記述と論述)
享保・寛政・天保の改革10問(選択)
大正時代以降の国際秩序10問(選択)
明治維新と高度経済成長10問(選択)

・2022年度

史料問題8問(記述と論述)
鎌倉時代の政治・社会経済・文化10問(選択)
近世~現代の貨幣史・金融史10問(選択)
戦後日本の経済・社会発展10問(選択)

・2021年度

史料問題8問(記述と論述)
古代~近世の財政10問(選択)
幕末の海外貿易5問(選択)
日露戦争後の経済の動向5問(選択)
戦後の国際社会と国内の経済・社会10問(選択)

史料問題と選択問題という構成です。史料問題は記述問題と論述問題で構成されています。
2021年度まで大問は5つでしたが、2022年度から大問は4つになっています。
古代から現代まで幅広く出題されるので、通史学習を早めに終わらせる必要があります。

問題別の分析
・史料問題
史料をもとにした記述の一問一答問題と論述問題で構成されています。
史料中にある下線部に関する質問は日本史の知識を問う問題と史料の読解を必要とする問題にわかれています。
史料ということもあり、文体が古いため過去問演習で形式に慣れておく必要があります。

論述問題は複数の史料から読み取れることを整理して論じる問題です。
150字~180字以内などの語数指定があるので、こちらも過去問演習が必須です。
いきなり書き始めるのではなく、情報を整理してから書き始めましょう。

・選択問題
正しい文を選ぶ問題や空所補充問題、年代をもとに考える問題などが出題されます。
教科書の記述を正確に覚えておく必要があります。一問一答を機械的に覚えていくという学習では対応できません。

実際、2020年度で出題された問題を見てみましょう。

下線部(エ)に関連して、松前藩が行った政策の説明として正しいものはどれ か。A~Eから一つ選び、解答欄にマークしなさい。
A. 朱状を根拠にアイヌのみならず、中国、台湾、東南アジアの各地へと交易圏を拡大した。
B. 公認された交易権の独占を放棄して、奥州の諸藩と協力することで難境を乗り切ろうとした。
C. 交易を場所請負人とよばれる特定の商人に請け負わせて、運上金を上納させた。
D. 上級家臣に交易権を分け与えるとともに、それまで交易を請け負っていた商人を排除し増収を図った。
E. アイヌとの交易収入が主だった溝の財政構造を、農産物収入中心へと切り替えた。

正解はCです。
Aは朱印状を根拠にして交易圏は拡大していないので誤りです。
Bは公認された交易権の独占を放棄しておらず、奥州の諸藩と協力していないので誤りです。
Dは「商人を排除し増収を図った」が誤りです。場所請負制により、運上金を上納させました。
Eは「農作物収入中心へと切り替えた」が誤りです。蝦夷地は幕府からアイヌとの交易独占権を与えられました。

以上のように一問一答だけでは対処できない問題が出題されます。
あくまで教科書や参考書に書いてあることを理解し、覚えていきましょう。

難しい用語を覚えていくよりも教科書の記述を確実に覚える方が重要ですし、用語をただ覚えるよりも難しいので、できるだけ早く通史学習を終わらせて何周もしたり、問題集を解いていったりして確実に覚えていきましょう。