明治大学 情報コミュニケーション学部の国語対策

2023年12月14日

本記事では明治大学 情報コミュニケーション学部の国語対策について記載しています。

情報コミュニケーション学部の国語の試験時間は60分で、配点は100点です。

目標得点率は75%以上に設定して勉強しましょう。

情報コミュニケーション学部の情報(個別入試)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率
20233724,8784,7411,0054.7
20223924,8874,7411,0784.4
20213924,6464,5001,2133.7

*数値には追加合格・補欠合格・特別措置を含みます。
*すべての学科の合算です。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2022年度2021年度2020年度
・現代文(評論)
出典:『九鬼周造随筆集』
1. 漢字問題(記述)
2. 文の補充(記述)
3. 抜き出し(記述)
4. 傍線部の説明
5. 空所補充問題
6. 空所補充問題(記述)
7. 用語の選択
8. 空所にふさわしくない慣用句
9. 傍線部について不適切なもの
10. 文学史
・現代文(対話形式)
出典:『音を視る、時を聴く』大森荘蔵×坂本龍一
1. 漢字問題(記述)
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題(記述)
4. 表現の違い
5. 傍線部の正確な言い方(記述)
6. 傍線部の説明
7. 傍線部の説明
8. 空所補充問題
9. 発言者の説明
10. 空所補充問題
11. 発言者の関係
・現代文(評論)
出典:『生きられた家』多木浩二
1. 漢字問題(記述)
2. 文の補充(記述)
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題(記述)
5. 傍線部の言い換え(記述)
6. 傍線部の内容(記述)
7. 傍線部の意味
8. 傍線部について適切なもの
9. 傍線部の内容(記述)
10. 適切なもの
・現代文(小説)
出典:「子供の領分」吉行淳之介
1. 漢字問題(記述)
2. 空所補充問題
3. 傍線部の説明
4. 空所補充問題
5. 傍線部について適切なもの
6. 文章構成の関係性
7. 抜き出し問題(記述)
8. 関係性について
9. 文化史
・現代文(評論)
出典:「肉体と油彩」平野啓一郎
1. 漢字問題(記述)
2. 文の補充
3. 傍線部の理由
4. 空所補充問題
5. 空所補充問題
6. 抜き出し問題(記述)
7. 傍線部の説明
8. 空所補充問題
9. 言い換えの抜き出し(記述)
10. 文化史
・現代文(小説)
出典:『永日小品』夏目漱石
1. 漢字問題(記述)
2. 傍線部の説明
3. 傍線部の説明
4. 空所補充問題(記述)
5. 指示語の内容(記述)
6. 空所補充問題
7. 空所補充問題(俳句)
8. (ア)傍線部の意味、(イ)意味の記述
9. 文化史
・古文
出典:Ⅰ『無明草子』Ⅱ出典なし
1. 傍線部の意味
2. 和歌の修辞法
3. 傍線部の意味
4. 傍線部の意味
5. 空所補充問題
6. 傍線部の意味
7. (ア)空所補充問題、(イ)文化史
8. 内容一致
・古文
出典:『続新斎夜語』
1. 動作の主体(異なるもの)
2. 空所補充問題
3. 傍線部の意味
4. 傍線部の理由
5. 傍線部の意味
6. (ア)傍線部の意味、(イ)考え
7. 内容一致
8. 文学史(記述)
・古文
出典:Ⅰ『今昔物語集』Ⅱ『藪の中』芥川龍之介
1. 人物の組み合わせ
2. 傍線部の説明
3. 傍線部の説明
4. 空所補充問題
5. (ア)傍線部の読み(記述)、(イ)登場人物の役割
6. 登場人物の選択
7. ⅠとⅡの説明
8. 映画の場面についての説明

評論と小説(2021年度は対話形式の文章)、古文が出題されます。
古文はⅠとⅡの文章にわかれていることが多く、2つの文章を関連させた問題が出ます。
小説が出題されたり、年度によっては画像や映画の台本などから出題されるため過去問演習で形式に慣れておく必要があります。
2020年度に比べて記述は減りましたが、2021年度から合格最低点が上がっているので、その分選択式は確実に正解する必要があります。

●現代文
・漢字問題
基礎的なレベルなので『漢字マスター1800+』などの問題集を一通り覚えておけば対応可能です。
漢字を覚えることは読解力にも効果があるのでサボらずに覚えていきましょう。

・傍線部に関する問題
まず傍線部が何を言っているのかを理解し、次に周辺部をみて関連性を理解しましょう。
答えるときは消去法でありえないものを削っていき、残ったものを検証していきます。
ここで間違えてしまう人は検証ステップで力尽きている場合が多いです。
削ることはできたけど、最後は勢いで選んでしまうと間違えるように作られています。
最初は時間無制限で良いので、徹底的に考え抜きましょう。

・抜き出し問題、空所補充問題、文の補充
記述式と選択式があります。
傍線部の言い換え部分を抜き出すことが多いので、まずは傍線部の内容を理解する必要があります。あとは自分の中で解釈したものとほとんど同じことをいっている箇所を探します。

空所補充問題は文や語句を空所に入れる問題です。
ここでも周辺部や前後関係の把握が必要です。これも適当にならず考え抜きましょう。

文の補充も補充する文を確認し、指示語があれば何を指していそうか予測してから段落を確認していきましょう。

・文化史
必ず出題されていますが、直前に集中して確認する程度でいいでしょう。
他の問題を確実に取ることの方が重要です。

●古文
文法問題や語句の問題が出題されますが、多くは傍線部に関する問題です。
基本的な単語や文法を覚えたら、多くの文章にあたっていきましょう。
特に解釈を要する問題は多くの問題を解いて慣れていく必要があります。