明治大学 全学部統一入試の国語対策
本記事では明治大学 全学部統一入試の国語対策について記載しています。
全学部統一入試の国語の配点は下記の通りです。
商学部 | 150点 |
法・文・政治経済・農・経営・情報コミュニケーション・国際日本学部 | 100点 |
試験時間は60分で漢文は出題されません。
目標得点率は70~80%以上に設定して勉強していきましょう。
全学部統一入試の入試情報
明治大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
2024年度 | |
一 | ・現代文 出典:「自然の概念」西村清和 1. 漢字問題×3 2. 空所補充問題×4 3. 傍線部の説明 4. 空所補充問題 5. 傍線部に関する筆者の考え 6. 傍線部の説明 7. 傍線部の説明 8. 内容一致 |
二 | ・現代文 出典:「枇杷のころ」埴原一亟 1. 空所補充問題×4 2. 傍線部の心情の説明 3. 傍線部の理由 4. 傍線部から読み取れること 5. 空所補充問題 6. 傍線部の理由 7. 傍線部の説明 8. 文学史 |
三 | ・古文 出典:『今昔物語集』、『俊頼髄脳』 1. 和歌の解釈 2. 空所補充問題 3. 傍線部の接続関係 4. 『今昔物語集』の説明 5. 傍線部の意味 6. 傍線部の文法的説明 7. 二重傍線部に関する問題 8. 傍線部の説明 9. 内容一致 10. 文学史 |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
一 | ・現代文 出典:『作ることの哲学』伊藤徹 1. 漢字問題 2. 空所補充問題 3. 内容考察問題 4. 傍線部の説明 5. 空所補充問題 6. 空所補充問題 7. 傍線部の説明 8. 内容一致 | ・現代文 出典:『自分ということ』木村敏 1. 漢字問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 傍線部の説明 5. 傍線部の説明 6. 空所補充問題 7. 傍線部の説明 8. 内容一致 | ・現代文 出典:『メディアの臨界』粉川哲夫 1. 漢字問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 空所補充問題 5. 傍線部の説明 6. 傍線部の説明 7. 傍線部の説明 8. 傍線部の例として当てはまらないこと 9. 内容一致 |
二 | ・現代文 出典:「原稿遺失」室生犀星 1. 傍線部の説明 2. 空所補充問題 3. 文化史 4. 傍線部の説明 5. 傍線部の説明 6. 傍線部の説明 7. 文化史(明治大学関連) | ・現代文 出典:「制度としての原稿用紙ーその予備的考察ー」宗像和重 1. 空所補充問題 2. 傍線部の説明 3. 文化史 4. 空所補充問題 5. 空所補充問題 6. 文化史 7. 傍線部の説明 8. 内容と一致しないもの | ・現代文 出典:『乱歩と東京』松山巌 1. 傍線部の説明 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 文化史 5. 文化史 6. 空所補充問題 7. 傍線部の説明(資料参照問題) |
三 | ・古文 出典:『宇治拾遺物語』 1. 文法問題 2. 敬語問題 3. 動作主 4. 和歌の解釈 5. 傍線部は誰を指すか 6. 傍線部の解釈 7. 傍線部の意味の組み合わせ 8. 傍線部は何人登場したか 9. 内容に合致しないもの | ・古文 出典:『宇治拾遺物語』、『しみのすみか物語』 1. 傍線部の意味 2. 和歌の説明 3. 傍線部の現代語訳 4. 文法的違いの説明 5. 傍線部の説明 6. 内容と合致しないもの 7. 傍線部の意味 8. 傍線部は誰を指すか 9. 傍線部の説明 10. 文化史 | ・古文 出典:『いなのなかみち』菅江真澄 1. 枕詞 2. 文法的説明 3. 傍線部の意味 4. 傍線部と同じ意味用法 5. 傍線部の口語訳 6. 傍線部は何月を指すか 7. 傍線部が指すこと 8. 和歌の解釈 9. 傍線部は何を指すか 10. 内容と合致しないもの 11. 文化史 |
現代文が2題、古文が1題という構成です。
大問2の現代文には必ず文化史が出題されます。読解対策が最優先ですが、2問出題されるので直前期に国語便覧などを参照しながら現代文の文化史をおさえるようにしましょう。
古文は2年連続で宇治拾遺物語から出題され、2022年度、2024年度は2つの出典から出題されました。設問の内容は多様なので、文法、単語をおさえたら実際に読解問題を通じて文法、単語問題などに慣れていきましょう。
●現代文
漢字問題、傍線部の説明、空所補充問題、文化史、内容一致は頻出です。
空所補充問題は語句だけでなく、文の空所補充もあります。
現代文を対策するときは漢字や基本語彙の習得をベースにしつつ、読解の演習を重ねていきます。
読解をするときはいきなり時間を計るでのはなく、段落ごとや全体の徹底理解と自分の中で解答根拠が固まってから選択肢を選ぶという練習を積んでいきましょう。
演習が終わったら、ノートなどに文章の内容をまとめていくと、より効果的です。
文化史は国語便覧や文化史をまとめた参考書などを使って対策を進めてください。
●古文
文法問題、単語問題、傍線部の説明、和歌の解釈、内容に合致しないものを選ぶ問題、傍線部が指しているものを選ぶ問題は頻出です。
文法、単語知識や和歌の修辞法、解釈、敬語法、読解など問われることは多岐にわたります。
文法や単語を覚えていたり、理解していることは前提ですが、必ず読解問題を通じて演習を積んでいくことが何よりも重要です。
例えば、助動詞の接続、活用、意味を覚えても実際に問題に出されると対応できないことがあります。
現代文と違い、対策すればそのまま点数が伸びていく科目かつ大問の1つなので適当に勉強せず、読解演習と内容の徹底理解をしていきましょう。