学習院大学 経済学部コア試験の国語対策

本記事では学習院大学の経済学部・コア試験の国語対策を記載しています。

学習院大学はコア試験とプラス試験があり、コア試験が従来通りの学部別の個別試験で、プラス試験は他学部のコア試験で選抜をおこなう試験です。

プラス試験は同一学部を2回受験することができたり、試験日選択の幅ができるなどのメリットがあります。

経済学部・コア試験の国語の試験時間は60分で、配点は120点満点です。

目標得点率は80%以上に設定して対策していきましょう。

各項目の傾向と対策

●全体の構成
漢字問題、現代文、古文で構成されています。
試験時間は60分と短いですが、他学部と同じように知識問題が多いので、素早く処理して読解問題に時間をかけれるようにしましょう。

●大問1(漢字問題)
2021年度まで10問出題されていましたが、2022年度から5問に減っています。
その代わり現代文の設問として漢字問題が出題されるようになりました。
読みの問題が2問、書きの問題が3問という構成です。
『漢字マスター1800+』などの標準的な漢字問題集をやっていれば対応できるレベルなのでミスはあまり許されません。

●大問2(現代文)
2020年度~2022年度の出典は下記の通りです。
2020年度:「人口減少社会の未来図」井上智洋
2021年度:「クリエイティブ・ラーニング」井庭崇
2022年度:「『うつわ』的利他ーケアの現場から」伊藤亜紗

設問は漢字問題、空所補充(選択と記述)、適切なものや不適切なものを選ぶ問題、内容一致という構成です。
設問の内容としては筆者の主張や内容一致よりも知識問題や文脈から判断して語句や漢字を補充する問題の方が多いです。

漢字やことわざ、四字熟語などの現代文に関連する知識を増やしつつ、読解の演習を重ねていきましょう。
2021年度まで抜き出し問題が出題されていましたが、2022年度は知識問題や漢字の空所補充問題以外はすべて選択式になっています。

最後の内容一致問題は10個の選択肢から3つ選ぶ必要があります。
本文を理解していないと3つ選べないので、演習の段階では1問1問丁寧に解き、見直しをしていきましょう。

●大問3(古文)
2020年度~2022年度の出典は下記の通りです。
2020年度:『曾我物語』
2021年度:『百人一首一夕話』
2022年度:『太平記』

設問は漢字の読み、文法問題、単語問題、内容一致・不一致問題、文化史で構成されています。
ほとんどが知識問題なので、単語や文法が曖昧だと大きく失点してしまいます。
2022年度については本文の内容に関する問題が1問しか出題されていません。

読解演習の前に古文単語や文法がしっかり身についているか何度も確認しましょう。
文法問題は覚えたとしても、問題をやると意外と解けないということがあるので、覚えるだけでなく問題演習もあわせてやっていきましょう。