慶應義塾大学 経済学部の世界史対策

本記事では慶應義塾大学 経済学部の世界史対策について記載しています。

経済学部の日本史の試験時間は80分で、配点は150点です。

記述説明問題が必ず出題されます。出題範囲は1500年以降が中心です。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つで、問題数は40問前後で推移しています。
主に記述説明問題、空所補充問題、地図やグラフを使った問題、年代整序問題などが出題されます。
記述説明問題は10問前後出題されており、答えるには教科書や参考書の内容を理解している必要があります。
他学部も同じですが、単純暗記では解けないような問題を出題する傾向にあるので、覚えるというよりは理解する、アウトプットを意識することを重視して勉強しましょう。

●過去3年分の問題内容
・2023年度
大問1 近代の日本とドイツの関係
大問2 中国の対外関係
大問3 経済学者ワシリー・レオンチェフに関する文章

・2022年度
大問1 17世紀に日本を訪れたケンペルに関する文章
大問2 イエズス会の歴史
大問3 メセナに関する文章

・2021年度
大問1 対馬の歴史
大問2 スペイン、ポルトガルの探検航海
大問3 パリ大学の歴史

問題別の分析
・記述説明問題
指定の字数はありませんが、行数から30~120字程度だとわかります。
「エンコミエンダとはどのような制度か?」など用語の説明を求める問題もありますが少数です。
「19世紀後半のロシアと清の国境の変化について」や「高宗が「皇帝」を称したことが持つ東アジアの国際秩序における意味」など歴史事象の背景や因果関係などを把握していないと解けないような問題が大多数です。
最低でも過去問を10年分以上解いて、記述説明の形式に慣れていってください。

・空所補充問題(選択と記述)
文章中や資料中の空所に適切な語句を選択もしくは記入する問題です。
文化史からの出題もあります。作者と作品、その内容までおさえておくと強いです。
空所に入る地名を地図の中から選ぶ問題も頻出なので、資料集で地図を確認しながら勉強しましょう。
資料中の空所補充は、書かれていることから何のことを言っているのか判断する必要があります。

・地図やグラフを使った問題
地図の問題は空所補充に関連していますが、空所に入る地名を地図の中から選ぶ問題が多いです。
グラフの問題は貿易収支と為替レートのグラフや工業生産指数、関税率など経済に関する内容で出題されます。
1500年以降の歴史で経済変動があった時期の背景や因果関係、仕組みを正しく理解しておきましょう。

・年代整序問題
歴史的な出来事が並んでおり、その間に空所があります。
その空所に入る出来事などを適当な場所に入れていく問題です。
年号の暗記も重要ですが、他の問題と同じように教科書や参考書で流れを理解しながら覚えていきましょう。

慶應義塾大学対策のまとめはこちらです。