慶應義塾大学 法学部の世界史対策

本記事では慶應義塾大学 法学部の世界史対策について記載しています。

法学部の世界史の試験時間は60分で、配点は100点です。

出題は近現代に偏る傾向にありますが、基本的には時代、地域を問わず世界史全体から出題されます。

法学部の入試情報

年度学科募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点
2024法律2301,6571,4663803.9243/400(60.7%)
政治2301,3631,2123243.7247/400(61.7%)
2023法律2301,7301,5693524.5247/400(61.7%)
政治2301,4071,2463293.8252/400(63.0%)
2022法律2301,8531,6333784.3239/400(59.7%)
政治2301,3231,1903014.0236/400(59.0%)
2021法律2301,3591,2433363.7234/400(58.5%)
政治2301,6031,4413444.2235/400(58.7%)

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

・2024年度

人の移動と宗教の政治との結びつき13問(選択)
世界遺産12問(選択)
綿花栽培の歴史13問(選択)
史料問題12問(選択)

・2023年度

冷戦について13問(選択)
格差、不平等、差別の歴史13問(選択)
「革命」に関連する資料問題12問(選択)
アルメニア人の歴史12問(選択)

・2022年度

大航海時代について13問(選択)
ペルシア語文化圏の歴史13問(選択)
冷戦期と冷戦終結後の難民問題12問(選択)
科学革命とその影響12問(選択)

・2021年度

感染症の歴史13問(選択)
歴史の時代区分12問(選択)
アフリカの奴隷貿易12問(選択)
「飛び地」の問題13問(選択)

問題数は50問です。
主に空所補充問題、正しいもの、誤っているものを選ぶ問題、年代整序問題、地図を利用した問題などが出題されます。
空所補充問題は語群の数が多く(30~70個)、ランダムに並んでいるので、知識が曖昧だと迷ったり時間がかかったりしてしまいます。思いついた答えを探しにいくくらいのレベルまで用語を覚えておきましょう。
近現代からの出題が増えており、通史学習をゆっくりやっていると間に合わなくなります。できるだけ早めに通史を終えて、全時代、全地域を意識して勉強できるようにしましょう。

●問題別の分析
・空所補充問題
文章中の空所に入る語句を語群から選択する問題です。
問われるのは教科書や参考書に載っていることですが、同盟の名前とその内容や○○が○○朝を立てた(滅ぼした)など整理しないと答えられないような問題が多いので、ごちゃごちゃの状態で覚えないようにしましょう。

・正誤判定問題
正しいもの、誤っているものを選ぶ問題です。
難解な問題が出るので、教科書や参考書を基本にしつつ、用語集も確認しておきましょう。文化史でも細かいことを聞いてくる問題が出題されています。
日本以外の地域のみならず、日本の歴史も問われることがあります。歴史総合の導入の影響(推測)は今後も続くかもしれません。
教科書、参考書で因果関係、流れをおさえつつ、用語集、資料集で細かい内容を確認しましょう。

・年代整序問題
歴史事象の並べ替えだけでなく、資料の並べ替えなども出題されました。
年号の暗記も重要ですが、何よりも教科書や参考書で流れの確認と理解を優先しましょう。
他学部も同じですが、知っていることをそのままアウトプットすれば答えられる問題はあまり多くありません。

・地図などを利用した問題
頻繁に出題されるわけではないですが、問われている場所を地図上で指摘する問題が出題されます。
出題されなくても、地図を使って理解、暗記は世界史では非常に効果的です。

全体を通して理想は教科書理解にとどまらず、受験向けではなく世界の歴史を学ぶという意識をもってほしいところですが、それが難しい受験生は基本~標準レベルの知識を8~9割理解、暗記しましょう。その後は用語集や資料集で深めていきましょう。

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