慶應義塾大学 経済学部の日本史対策

本記事では慶應義塾大学 経済学部の日本史対策について記載しています。

経済学部の日本史の試験時間は80分で、配点は150点です。

近世以降の内容から出題されます。記述問題が多いので教科書や参考書に書いてあることは確実に覚えていきましょう。

各項目の傾向と対策

大問は3つで、問題数は50問前後で推移しています。
主に空所補充問題、グラフ、地図などを利用した問題、資料問題、記述説明問題、年代整序問題などが出題されます。
経済学部で特徴的なのは記述問題ですが、30字~130字程度であり、求められているのは教科書レベルの因果関係や流れを確実におさえているかどうかなので、あまり身構えずに教科書や参考書の内容を基本にインプットしていきましょう。
グラフや表を利用した問題などの他の大学、学部とは一風変わった問題は過去問を通じて形式に慣れておきましょう。
世界史につながる問題も出題されますので、諸外国とつながる部分は用語集を使って深く知っておくと得点につながります。年度によっては同学部の世界史の問題と同じものが出題されたこともあります。

●過去3年分の問題内容
・2023年度
大問1 近代の日本とドイツの関係
大問2 近世から明治期の三井家・三井財閥
大問3 19世紀後半から現代までの日本で起きた大地震

・2022年度
大問1 ケンペルと江戸時代の日本
大問2 近代の元老
大問3 渋沢栄一

・2021年度
大問1 対馬の歴史
大問2 近代における議事機関・立法機関とその議事録
大問3 沖縄の歴史

●問題別の分析
・空所補充問題(選択と記述)
文章や資料中の空所に入るものを選ぶもしくは記述する問題が出題されます。
難関大学対応の一問一答問題集などを使用して対策していきましょう。

・グラフ、地図などを利用した問題
グラフを利用した問題はグラフが時期ごとに区切られているので、ある出来事が起きた時期をその中から選ぶという問題です。石油の国際価格や日経平均株価などが出題されています。
教科書や参考書で経済変動がある場合はその情勢を整理してまとめておきましょう。
一問一答的な覚え方をしていると答えることができません。

地図を利用した問題は空所に入る地名や問われている地名に該当する場所を地図から選択する問題です。
地名を覚えているのは前提として、その地図上の場所まで覚えている必要があります。

・資料問題
資料の内容に関する問題です。
教科書、参考書、資料集にのっている資料には目を通しておき、基本的なものは覚えるようにしましょう。
記述説明問題や年代整序問題などに応用されるケースが多くあります。

・記述説明問題
経済学部の日本史で最も差がつく問題です。他の問題は一問一答や問題集などをやっていれば解けるものが多く、差がつきません。
一方で記述説明問題はどれだけ教科書や参考書の近世以降の部分を読み込んだのかで内容に大きな差が出てきます。
30字~130字なので論述というよりかは、まさに記述説明なので、教科書や参考書で出来事の内容や因果関係、流れを正確に把握しておきましょう。
また、時事問題に関連する記述も出題される傾向にあります。
他の学部の問題でも同じですが、慶應義塾大学は一問一答的な丸暗記を非常に嫌います。

・年代整序問題
出来事が並んでおり、その中の空所部分のどれに当てはまるのかを答える問題です。
資料の内容から出来事を推測する問題も出題されるので、他の問題と同じように一問一答的な暗記ではなく関連性や内容に注目して覚えていきましょう。

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