慶應義塾大学 法学部の日本史対策

本記事では慶應義塾大学 法学部の日本史対策について記載しています。

法学部の日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。

私立大学の中でも1,2位を争う難易度です。教科書、参考書、一問一答で徹底的に基礎を固めた上で史料問題、用語集、資料集の確認をしていく必要があります。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つで、問題数は2021年度は47問でしたが、2022年度、2023年度は51問に増加しています。
主に語群選択問題、適切なもの、適切でないものを選ぶ問題、空所補充、年代整序問題などが出題されます。
必ず史料問題が出題されますが、教科書や参考書に載っていないものが多いため実質読解しながら自分の知識と照らし合わせて問題を解く必要があります。
語群選択問題は空所が大問1つにつき10個未満である一方で、選択肢の数は30~50個程度とかなり多い上にランダムに並んでいます。

●過去3年分の問題内容
・2023年度
大問1 古代~現代の災害・飢饉(『続日本紀』、『方丈記』)
大問2 近代の経済・産業
大問3 菅原道真論・太政大臣論(『日本政記』)
大問4 古代~現代の法と家族

・2022年度
大問1 日本文化の評価
大問2 前近代の貨幣・金融
大問3 図書館の歴史
大問4 吉田茂の書簡(史料1~8)

・2021年度
大問1 古代~近代の日本の文学
大問2 古代~近現代の女性
大問3 日本の宗教と信仰
大問4 外交文書(サンフランシスコ平和条約、日ソ共同宣言、日韓基本条約、日中共同声明)

●問題別の分析
・語群選択問題
史料や文章の中にある空所に大問の最後にある語群の中から適切な語を選ぶ問題です。
2022年度までは大問が4つある中で大問1,2、3がこのタイプの問題でしたが、2023年度はすべての大問に変わっています。

史料問題は読解しながら、何のことが書かれた文章かを把握する必要があるので、通史学習をしながら時代背景などを把握していきましょう。用語丸暗記型学習はNGです。

教科書、参考書に載っているような基本的な内容は8~9割以上おさえたうえで、用語集や資料集をつかって補足情報をインプットしていくと史料や文章から得られる情報が多くなります。

正誤判定問題
適切なものや不適切なものを選ぶ問題です。
史料や文章に関する記述の正誤を判定するので、他の問題と同じように教科書や参考書の記述を正確に覚えておく必要があります。

一見難しそうな選択肢でも基本知識による消去法で対処できることがあるので、難しい用語や内容の暗記よりも基本知識の徹底の方が得点が伸びていきます。

・年代整序問題
出来事を古いものから順に並べていき、指定の順番を選ぶ問題です。
歴史事象だけでなく、文化史や史料の並べ替えも出題されるので、過去問を通じて形式に慣れておきましょう。

日本史で高得点を取りたい人は『詳説日本史研究』などを通読することをオススメしますが、英語の配点が社会や小論文の2倍である200点なのを考えると、かなり余裕がないと手が出せないかと思います。

慶應義塾大学対策のまとめはこちらです。

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