早稲田大学 法学部の世界史対策

本記事では早稲田大学 法学部の世界史対策について記載しています。

法学部の世界史の試験時間は60分で、配点は40点です。

論述問題があるので教科書や参考書の記述を正確に覚えつつ、制限字数内で満足のいく回答ができるように練習をしておきましょう。

各項目の傾向と対策

大問は全部で5つで、問題数は35問です。
主に誤っているものを選ぶ問題、適切なものを選ぶ問題、空所補充問題、年代整序問題、論述問題などが出題されます。大問5は必ず論述問題になっています。
最後の論述に時間を割けるように、それまでの問題をスムーズに解けるようにしておきましょう。

●過去3年分の出題内容
・2023年度
大問1 交易の歴史
大問2 ロシア史
大問3 イスラム史
大問4 ラテンアメリカ史
大問5 論述問題

・2022年度
大問1 中国史
大問2 中世ヨーロッパ史
大問3 ネーデルラント史
大問4 戦後史
大問5 論述問題

・2021年度
大問1 中国思想史
大問2 暦の歴史
大問3 アイルランド史
大問4 清朝の歴史
大問5 論述問題

●問題別の分析
・正誤判定問題
適切なものを選ぶ問題、誤っているものを選ぶ問題がメインで出題されます。
教科書や参考書の記述を正確に覚えていることが基本です。
プラスアルファとして用語集の記述にも目を通しておくと、より正確に選択肢を選ぶことができます。
出来事の因果関係や文化史であれば書籍の内容や功績の内容まで知っておく必要があります。

・空所補充問題
文脈などから判断して空所補充をしていく問題です。
一問一答で用語とその関連情報をおさえていれば答えることができます。

・年代整序問題
年号を覚えているのが基本ですが、教科書や参考書の流れや因果関係もおさえておくことも重要です。年号暗記も突き詰めるとキリがないので、記述を正確に理解しておくことが一番得点につながります。

・論述問題
過去の出題は下記の通りです。(問題は要約しています)
文字数は250字以上、300字以内です。

・2023年度
1990年代南アフリカの社会変革について、17世紀半ば以降の歴史経緯ともに論述
「ケープ植民地」、「南アフリカ戦争」、「白人少数者」、「アフリカ民族会議」を使う。

・2022年度
6~10世紀の北アジア、中央アジアのトルコ系民族集団の興亡と移動について論述
「唐の建国」、「安史の乱」、「キルギス」、「パミール高原」、「イスラーム王朝」を使う。


・2021年度
1701年~1763年、フランスとオーストリアに対するイギリスの対外的立場はどのように変遷したか。
「スペイン」、「プロイセン」、「外交革命」、「フレンチ=インディアン戦争」を使う。

他の問題と同じように教科書や参考書の記述を正確に理解していることが基本です。
また、『荒巻の新世界史の見取り図』のような流れや仕組みの説明をわかりやすくしている参考書を利用して、理解度を深めていきましょう。

論述の練習は法学部の過去問を使いましょう。過去10年分程度に取り組むことをオススメします。
また、東京大学のような国立大学の過去問も練習になるかと思います。

早稲田大学対策のまとめはこちらです。