【2026年最新版】早稲田大学法学部の世界史対策 頻出論述・難易度・おすすめ参考書を徹底解説

本記事では早稲田大学 法学部の世界史対策について記載しています。

法学部の世界史の試験時間は60分で、配点は40点です。

論述問題があるので教科書や参考書の記述を正確に覚えつつ、制限字数内で満足のいく回答ができるように練習をしておきましょう。

法学部の入試情報

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点
20263504,5973,9767225.290.6/150(60.4%)
20253504,7554,1107265.390.5/150(60.3%)
20243504,3463,8097034.689.5/150(59.6%)
20233504,7804,2698115.390.25/150(60.1%)
20223504,7094,1367544.889.895/150(59.9%)
20213504,7974,2627384.990.295/150(60.1%)
20203504,7124,0586645.290.295/150(60.1%)

早稲田大学法学部の世界史得点戦略

タイプA:英語逃げ切り型

目標得点率:28/40(70%)
英語の「超長文+自由英作文」を徹底対策するために、世界史は「コスパ良く大崩れしない」ことを目指します。

マーク問題の「第1段階・第2段階」の仕分け(時間短縮
早稲田法のマークは、教科書レベルで瞬殺できる「基礎問題」と、用語集の細かい説明文を読ませる「超難問」が混在しています。1周目はわからない問題に30秒以上かけず、即座に「?」をつけて飛ばしてください。基礎問題を確実に仕留めるだけで素点22〜23点には届きます。

論述は「部分点狙い」で手堅く4点をもぎ取る
英語重視型は、世界史の論述に25分もかけてはいけません。15〜18分で書き切ります。完璧な名文を目指すのではなく、「4つの指定語句の背景(いつ・どこで・だれが)を因果関係で繋ぎ、250〜300字の枠内に収める」ことだけを意識してください。これだけで部分点(半分以上)は確実にきます。

「戦後史」と「主要国の近代制度史」だけを固める
2026年の大問Ⅰ(朝鮮現代史)や2025年の大問Ⅲ(主権国家体制)のように、近現代の制度や条約は毎年必ずマークでも論述でも中心になります。現役生が手薄になりがちな19世紀〜20世紀末に的を絞ることで、最短ルートで28点に到達できます。

タイプB:世界史得点源型

目標得点率:30~32/40(75%)
英語が苦手、あるいは国語で差がつかない分、世界史で「他の受験生が落とす難問・論述」を強みに変えて大逆転を狙います。

大問別「シャッフル傾向」への完全耐性(マイナー地域史の完全制覇)
早稲田法は、2024年の「スイス史」、2022年の「ネーデルラント史」「中国少数民族史」のように、普通の受験生が対策を後回しにする地域を丸ごと大問にしてきます。教科書を「ヨコ(同時代)」で読むだけでなく、これらのマイナー国を古代から現代まで「タテ(各国史)」に並べ替えて整理するノートを作成し、マークでの取りこぼしをゼロに近づけます。

「タテ・ヨコの構想メモ」を2分で構築する(論述で差をつける)
2026年のパレスチナ問題(ヨコ:対比型)や、2024年のフィリピン独立史(タテ:プロセス型)に対して、「問題文の主問・副問の仕分け」を瞬時に行い、指定語句の隙間にある「空白の歴史(例:19世紀後半の清朝の動向、洋務運動など)」を自力で補う訓練を徹底してください。

用語集を「正誤判定の辞書」として読み込む
「明白な誤りを含むものを選べ」という難問を突破するため、山川の『世界史用語集』の頻出度の高い用語(頻出度7〜11以上)の解説文そのものを頭に入れます。「〇〇条約で✕✕を獲得した(実際は△△)」のような、引っ掛けのパターンを網羅することで、マーク問題で圧倒的なアドバンテージを作ります。

各項目の傾向と対策

大問は全部で5つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

・2026年度

「光復」後の朝鮮9問(選択)
民主主義の歴史9問(選択)
プロイセンの歴史8問(選択)
オスマン帝国とトルコ共和国8問(選択)
論述問題1問(250字以上300字以内)

・2025年度

中国の水運9問(選択)
メソポタミアの歴史9問(選択)
主権国家体制の確立8問(選択)
太平洋地域の歴史8問(選択)
論述問題1問(250字以上300字以内)

・2024年度

中国大陸の統治9問(選択)
ヨーロッパの法学の歴史9問(選択)
スイスの歴史8問(選択)
ドイツの歴史8問(選択)
論述問題1問(250字以上300字以内)

・2023年度

中国の対外関係9問(選択)
ロシアの歴史9問(選択)
イスラームの歴史8問(選択)
南アメリカの歴史8問(選択)
論述問題1問(250字以上300字以内)

・2022年度

中国の諸民族9問(選択)
中世ヨーロッパの歴史9問(選択)
ネーデルラントの歴史8問(選択)
第二次世界大戦後の世界8問(選択)
論述問題1問(250字以上300字以内)

・2021年度

中国史における宗教・思想9問(選択)
暦法の歴史9問(選択)
アイルランド史8問(選択)
清朝末期8問(選択)
1701〜1763の英仏・英墺関係の変遷1問(250字以上300字以内)

問題数は35問です。
2025年度までは大問1は中国史が定番でしたが、2026年度は「光復後の朝鮮現代史」が出題されました。
大問1=中国史という常識は通じなくなりました。また、スイス、ネーデルラント、アイルランドなど受験生が手薄になりそうなマイナー地域の歴史(地域史)が丸ごと大問化するため、網羅的な対策が必須です。
2026年度は大問2に「民主主義の歴史」、2024年度は大問2に「ヨーロッパ法学の歴史」が出題されるなど、法学部らしいテーマ史に移行しています。
設問は主に誤っているものを選ぶ問題、適切なものを選ぶ問題、空所補充問題、年代整序問題、論述問題などが出題されます。大問5は必ず論述問題になっています。
最後の論述に時間を割けるように、それまでの問題をスムーズに解けるようにしておきましょう。

●問題別の分析
・正誤判定問題
適切なものを選ぶ問題、誤っているものを選ぶ問題がメインで出題されます。
教科書や参考書の記述を正確に覚えていることが基本です。
プラスアルファとして用語集の記述にも目を通しておくと、より正確に選択肢を選ぶことができます。
出来事の因果関係や文化史であれば書籍の内容や功績の内容まで知っておく必要があります。

・空所補充問題
文脈などから判断して空所補充をしていく問題です。
一問一答で用語とその関連情報をおさえていれば答えることができます。

・年代整序問題年号を覚えているのが基本ですが、教科書や参考書の流れや因果関係もおさえておくことも重要です。年号暗記も突き詰めるとキリがないので、記述を正確に理解しておくことが一番得点につながります。

・論述問題
過去の出題は下記の通りです。(問題は要約しています)
文字数は250字以上、300字以内です。

年度論述問題
2026ユダヤ人にとってのパレスティナの意味を示しながら、第一次世界大戦中から建国宣言に至るまでの経緯を論述
「シオニズム運動」、「バルフォア宣言」、「委任統治領」、「国際連合」
2025インド・パキスタン両国のイギリスの支配体制は宗教間の対立・融和にどのように影響を与えてきたかを論述
「ジズヤ」、「インド大反乱」、「ベンガル分割令」、「新インド統治法」を使う。
2024フィリピンが第二次世界大戦後に独立を達成した政治的、経済的な経緯を論述
「銀」、「アギナルド」、「アメリカ=スペイン戦争」、「独立の約束」を使う。
20231990年代南アフリカの社会変革について、17世紀半ば以降の歴史経緯ともに論述
「ケープ植民地」、「南アフリカ戦争」、「白人少数者」、「アフリカ民族会議」を使う。
20226~10世紀の北アジア、中央アジアのトルコ系民族集団の興亡と移動について論述
「唐の建国」、「安史の乱」、「キルギス」、「パミール高原」、「イスラーム王朝」を使う。
20211701年~1763年、フランスとオーストリアに対するイギリスの対外的立場はどのように変遷したか。
「スペイン」、「プロイセン」、「外交革命」、「フレンチ=インディアン戦争」を使う。

論述問題は2パターンに分けることができます。
パターンA:異なる2つの勢力の「対比・関係(ヨコ)」を問う問題

2026年度:パレスチナ問題

2025年度:インド・パキスタンの分離独立

2021年度:18世紀の英仏の植民地・外交覇権の変遷

パターンB:特定の地域が独立・変革する「長期プロセス(タテ)」を問う問題

2024年度:フィリピンの植民地化から独立までの経緯

2023年度:南アフリカのアパルトヘイトの歴史的経緯と社会変革

2022年度:6世紀~10世紀末のトルコ系民族の興亡と移動

論述問題を書くときに下記の4ステップを意識しましょう。

①問題文の「主問」と「副問」を仕分けする

多くの受験生が「指定語句」だけを見て書き始め、問題の問題の本質からズレた解答(=点数がつかない答案)を書いてしまいます 。大切なのは、「指定語句は単なるヒントであり、問題の本質は問題文にある」ということです。

問題文を読んだら、まず以下の2つを線を引きながら仕分けしてください

  • 主問(主要求): 「何を」書くべきか。テーマ、結論となる部分(例:「~の歴史的展開について」「~の変化について」) 。
  • 副問(条件・背景): 「どういう状況下で」書くべきか。時間・地域の制限、満たすべき視点(例:「19世紀における」「列強の進出のもとで」) 。

ポイント 「19世紀における」や「10世紀から17世紀にかけて」という「世紀」の指定は、その100年間(または数百年間)を丸ごと過不足なく書けという厳格な命令です 。ここを無視して特定の時期だけを熱く語ると、大幅に減点されます 。

②「時系列(タテ)」または「対照(ヨコ)」の構想メモを作る

問題文を理解したら、解答用紙(原稿用紙)に向かう前に、必ず問題冊子の余白に「構想メモ」を作ります。これが論述の「設計図」になります。問題のタイプによって、メモの作り方を2種類使い分けましょう。

・「過程・推移・経緯・展開」を求められた場合

歴史の流れを追う問題では、「タテ軸に時間を書く」 構想メモを作ります。

  1. 余白にタテに時間を書く(例:1801年、1850年、1900年)。
  2. 指定語句をその時間軸の正しい場所に当てはめる。
  3. 指定語句が配置されていない「空白の時代」に何が起きていたかを、教科書の知識から思い出して埋める。

指定語句だけを繋いでも100年間の歴史にはなりません 。出題者は意図的に「空白」を作って、受験生がそこを補えるか試しています。

・「変化・転換・比較」を求められた場合

「何がどう変わったか」を問う問題では、「真ん中にタテ線を引いて左右に対照させる」 構想メモを作ります。

  1. 左側に「変化する前(ビフォー)」、右側に「変化した後(アフター)」の項目を作る。
  2. 自分がよく知っている「変化した後(右側)」の史実を書き出す。
  3. そこから逆算して、「じゃあ、変わる前(左側)はどういう状態だったのか?」 を対照的に埋めていく(例:右が「鉄製農具・牛耕」なら、左は「木石器・人力」)。

「変化」を述べる時は、変わった後のことだけを書いても点数になりません 。必ず「以前は〇〇だったものが、✕✕によって、△△に変化した」という、前後の対比(A→B)を明快に示す必要があります。

③構想メモの順番通りに、一気に記述する

設計図(構想メモ)ができたら、いよいよ文章化です 。ここでも世界史論述ならではの鉄則があります。

  • 起承転結は絶対に不要(直線的な文章を書く) 小論文のようなまわりくどい導入や、結びの感想は不要です。「大見出し(結論)→中見出し(理由・背景)→小見出し(具体例)」というように、聞かれたことにまっすぐ答える直線的な文脈で書いてください。
  • 変化を述べる時は「すぐ近く」でビフォー・アフターを書く 戦前と戦後の変化を述べる時、前半の200字で「戦前のこと」をダラダラ書き、後半の200字で「戦後のこと」を書くような構成にすると、採点官がいちいち対応する部分を探さなければならず、非常に読みにくくなります。 「中国に関しては、戦前は〇〇だったが、戦後は✕✕に変わった。一方、イギリスに関しては……」というように、項目ごとに変化の前後の対照をすぐ近くで記述するのが親切で減点されない書き方です。
  • 「影響」という言葉はできるだけ使わない 「〇〇が✕✕に影響を与えた」という文章は、一見それらしく見えますが、具体的にどういう中身の影響なのかが伝わりません。影響という便利な言葉に逃げず、「〇〇を教義の基本にして✕✕が成立した」というように、具体的な因果関係(歴史的事実)に踏み込んで記述してください。

④解答用紙の「ルール」を厳守して清書する

最後に、早稲田法などの実戦で1マスも無駄にしないための原稿用紙の使い方です。

  1. 文頭の1マス空けは原則不要:指定された字数制限(例:300字以内)をフルに使うため、改行による段落分けや文頭の空けはせず、1つの塊の文章としてギチギチに詰め込んで書きます。
  2. 略字やアルファベット(Cなど)は使わない:19世紀を「19C」と書くのはNGです。必ず「19世紀」と日本語で正しく書きましょう。
  3. 数字は1マスに2文字が原則:年号(1894など)や世紀の数字は、1マスに2文字ずつ入れるのが世界史論述のルールです。
  4. 句読点(。や、)も1字に数える:句読点が偶然マスの最後に来た場合、原稿用紙のルールでは枠外に打つことがありますが、入試の「解答用紙」では次の行の先頭のマスに打つのが「句読点も1字に数える」正しい書き方です。


他の問題と同じように教科書や参考書の記述を正確に理解していることが基本です。
また、『荒巻の新世界史の見取り図』のような流れや仕組みの説明をわかりやすくしている参考書を利用して、理解度を深めていきましょう。

最初は教科書や用語集を見ながら「カンニング」をして、「どうすれば主問の要求を満たす、完璧な構想メモが作れるか」という思想の訓練に時間を割きましょう。

論述の練習は法学部の過去問を使いましょう。過去10年分程度に取り組むことをオススメします。
また、東京大学のような国立大学の過去問も練習になるかと思います。

オススメの参考書・問題集

・通史学習

①『世界史探究 詳説世界史』(山川出版社)
②『実況中継シリーズ』(語学春秋社)
③『時代と流れで覚える!世界史用語』(シグマベスト)

・問題集

①『実力をつける世界史100題』(Z会)
②『世界史一問一答』(東進ブックス)

・論述問題集

①『世界史論述練習帳』(パレード)
②『判る!解ける!書ける!世界史論述』(河合塾シリーズ)

・その他

①『詳説世界史図録』(山川出版社)

現役の高校生はどうしても近現代史に時間を割くことが難しくなる一方、法学部の世界史では近現代史が頻出です。
早めに通史学習を始めて外観だけでも高校3年生の夏休みまでにおさえておくことをオススメします。
直前期で参考書や問題集を総動員して一番点を伸ばしやすい世界史に一気に時間をかけましょう。
世界史に時間をかけるために英語と国語は早めに仕上げてしまいましょう。

早慶上理対策のまとめはこちら!↓

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